3月2日のブログで「突如として驚天動地の事態が発生し(まだ公表できませんが)、ときの忘れものは風雲急を告げております」と書きました。
いったい何事が起こったのかと、皆さんから問い合わせをたくさんいただきました。
ご心配をおかけしてすいません、お詫びします。

南青山3-3-3のこの地に来たのは30年ほど前、もともとは恩人のLさんが仕事で倉庫がわりに借りていた木造二階建て、8部屋もある大きな民家でした。中庭には紫陽花と竹が植えられていました。
亭主は美術界を離れ、人生の再起を期して『資生堂ギャラリー七十五年史』の調査編纂に没頭、編集チームの部屋を探していたのでした。
Lさん「ワタヌキさん、いくらなら払えるの」
亭主「(おずおずと)10万円なら・・・」
Lさん「10万円でいいよ、好きに使って」
さすがに今は10万円ではありませんが、格安の家賃で30年近く居ついてしまったこの場所ですが、諸般の事情により、引越しすることになりました
1995_06_16_開廊記念銅版画セレクションⅠ1995年6月16日
二人だけの
開廊記念展「銅版画セレクションⅠ」

あれから数えて289回目となる次回「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」が最後の展覧会になるかも知れません。
「ときの忘れもの」らしい新たな空間を探さなければならないので、しばらくの間はばたばたします。
昔から「大家さん運」は強いと自惚れている亭主ですが、果たしてその運がまだ残っているかどうか・・・・
物件情報やアイデアなどありましたら、ぜひお寄せください。
ご協力、お願いします。

いよいよとなったらネットもあることだし故郷の山の中に自前の掘っ立て小屋でも建てるかなどと冗談を言っていたら(もちろん回りからは総スカン)、石山修武先生の名著『セルフビルドーー自分の家を建てるということ』(2008年 交通新聞社)が増補、再編集されて文庫本になりました。
国内はもとより海外まで、訪ね歩いた奇妙奇天烈なセルフビルドの家の数々、石山先生の文章がまたいい。
まさに書く(描く)建築家ですね。
セルフビルドの世界 表紙
『セルフビルドの世界』
文=石山修武
写真=中里和人
282ページ
ちくま文庫

セルフビルドの世界 目次1セルフビルドの世界 目次2

セルフビルドの世界 目次3セルフビルドの世界 目次4

自分の暮らす家は自分で作る。セルフビルドの究極とも言えることを、実践している人を訪ね歩く。小さく、お金をかけず、自然にも負担をかけずに暮らす彼等の思想・暮らしには、これからの時代を生き抜くヒントが詰まっている。石山修武・文 中里和人・写真『セルフビルドの世界』(ちくま文庫)
(Titleさんのtwitterより)

石山修武 中里和人「セルフビルドの世界」2017ちくま文庫
誰もが一度は秘密基地を夢想し試みてはあきらめていった数ほどセルフビルドの世界がある。今月最高の文庫はこれだ。

(nobuhiko kobayashiさんのtwitterより)

自宅(現在は仕事場専用)をセルフビルドで建築家の鈴木隆之さんと建てたとき、「500万で家をつくろうと思った」という鈴木さんと共著本を書いた。それが建築家の石山修武さんの目にとまり「セルフビルド 自分で家を建てるということ」という本に入れてもらい、このたび文庫化されました。
(藤井誠二さんのtwitterより)

石山修武さん 文 中里和人さん 写真『セルフビルドの世界』(筑摩書房) が入荷しています。トラック上の2階建住居、湖に浮かぶ村、0円~500万円で建てた家など、30の物件を収録。自分の家という世界や、共同体を作る熱い思い。文庫化にあたり2篇を新取材。あわせて、ぜひ。(山下)
(青山ブックセンター本店さんのtwitterより)

石山修武「開拓者の家」1986
建て始めたのは1975年です。なぜ10年もかかったのか。それは石山がデザインし、施主が建てたためです。手紙のやり取りを通じてパーツのつくり方を送り、施主が施工していきました。このシステムは時代を超え、今でも示唆的です(『近代建築史講義』執筆中)
(中谷礼仁さんのtwitterより)

ちくま文庫の新刊より石山修武・文 中里和人・写真「セルフビルドの世界 家やまちは自分で作る」が入荷しました!完全に自分で建てたような船の上の家から、低予算で手作り感覚で作られた家まで。貝殻公園、アウトサイダーアート的な「秘密の家」などなど。。✨
(宮脇書店帯広店‏さんのtwitterより)

ちくま文庫新刊です。工作、広くいえばものを作ると言えば、家、住処、基地、等など住むところを自分(達)でつくる事程スリリングで興奮する事は本当に無いですね!この本を読んでそう思いました。バー・トタン、河合邸、500万円ハウス、世田谷村、一番驚いたのは、トラックに家を建てて移動する、モバイル電化ハウスです!トヨタまで協力して実際に公道を走れるようになってるし、普段は一階建てですが、それが内側に折りたたまれていた二階部分が電動でニョキっと立ち上がり二階建て仕様に変わる様には、ロボットを見る様で驚愕です。
(阿部義彦さんのtwitterより)

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●今日のお勧め作品は石山修武です。
08出品No.62)
石山修武
《ひろしまハウス》
2008
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり


一球一脚《ゲーテの椅子》出品No.76)
石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《ゲーテの椅子》
 すわるとチョッと頭が良くなる場合があります。
 ならないのが普通ですが

木製家具
50.0×40.0×65.0cm

一球一脚《文机+椅子》出品No.77)
石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《文机+椅子》
 手紙や葉書を書くために

木製家具
50.0×40.0×65.0cm

三球四脚出品No.78)
石山修武+大工 市根井立志
《三球四脚》
木製家具
50.0×66.0×66.0cm

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