スタッフSの海外ネットサーフィン No.52
「Wynwood Walls」


 読者の皆様こんにちわ。唐突な画廊の移転から2週間が過ぎ、ある程度は新事務所も落ち着いてきたものの、まだまだ片付ける物にも事にも事欠かないスタッフSこと新澤です。

 2016年は亭主の宣言で海外進出を目指して兎に角世界各地のフェアの出展を目指した結果、年がら年中てんやわんやでしたが、今年はある程度出展するフェアを絞り、より一つ一つのフェアに注力することになりました。
 その中の一つが12月開催のBASEL MIAMIと同時開催のART MIAMIです。2016年の出展画廊数は134とBASEL MIAMIに比べると一段落ちますが、事務局がCONTEXT ART MIAMI等傾向の異なるフェアを平行して開催しているため、それらも合わせればBASEL MIAMIと並ぶアートフェアです。とはいえ、参加申し込みこそしたものの、合否はまだ通知されていないために気を揉んでいる最中でもあります。次回の記事までに結果が分かるといいなぁ…

 ともあれ、今回ご紹介させていただくのは、そんな画廊の出展予定にかこつけたマイアミ美術館の中でも変わり種であろう「Wynwood Walls」です。

20170626_Wynwood_Walls

 2009年に開設した「Wynwood Walls」は正確には美術「館」ではありません。元々は窓のない倉庫がひしめき合う治安の悪い区画を、不動産業者のトニー・ゴールドマン氏が、後のMOCAディレクターであるジェフリー・ダイチ氏と協力して一大アート施設に転じたエリアです。窓の少ない倉庫の壁面は、つまるところ巨大な平面なワケで、そんなものがいくつもあるのは巨大なカンバスが放置されているようなもので、じゃぁストリートアーティスト達に使ってもらおう!というアメリカらしい豪快かつ合理的な理由により実現しました。連載第7回の時に紹介したニュージーランドの「RISE展」も、世界各地のストリートアーティスト達がグラフィティ作品をクライストチャーチの街中に描きましたが、こちらは常設かつ入れ代わります。

 出展(?)アーティスト達の出自は様々で、中には日本人で現在NY ブルックリン在住のアーティスト、AIKOも名を連ねています。

20170626_Wynwood_Walls2

 買って帰って家の壁に飾るような作品ではありませんが、これも間違いなく現代美術の一分野。作品は倉庫の壁面だけではなく、開けた区画には立体作品やカフェもあり、ゆったりとストリートアートを楽しめるようになっています。個人的には、ART MIAMIの出展が叶えば是非訪れてみたい場所です。

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(しんざわ ゆう)

ウィンウッド・ウォールズ 
Wynwood Walls公式サイト(英文)
住所:2520 NW 2nd Avenue, Miami FL 33127
営業時間:月~土 AM11:00~PM 11:00 日 PM12:00~PM6:00
毎月第2土曜日 AM11:00~midnight Wynwood Artwalk開催

●今日のお勧め作品は、磯崎新です。
磯崎新 MOCA #1磯崎新
"MOCA #1"
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.5×98.0cm
シートサイズ:73.0×103.5cm
Ed.75
サインあり

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〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。

ささやかですが、新しい空間のお披露目をいたします。
2017年7月7日(金)12時~19時(ご都合の良い時間にお出かけください)
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JR及び南北線の駒込駅南口から約10分、名勝六義園の正門からほど近く、東洋文庫から直ぐの場所です。
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