先日、某美術館の学芸員から電話がありました。
学芸員氏「お聞きかと思いますが、先日の大雨で・・・いや作品は大丈夫です。」
亭主「(何のことだかわからず)?」
学芸員氏「ワタヌキさんからお借りした横尾作品、いま神戸に巡回中なのですが、美術館に雨漏りがして、急遽作品を引き下げて展示を休止しています。」
えっ 雨漏り?!
テレビがないもんで、そんな被害が出ているとは知りませんでした。
急いで横尾忠則現代美術館のホームページを開くと、

先日(9月16日、17日)の台風18号等に伴う風雨により、
展示室の一部などに雨漏りが発生しました(作品に被害はありません)。
雨水排水管の劣化等が原因であり、改修工事が必要となったことから、
下記のとおり臨時休館いたします。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
○展覧会「横尾忠則 HANGA JUNGLE」(9/9~12/24)の休止  
2017年9月28日(木)~改修工事終了まで(10月下旬の見込み)
>とありました。

心よりお見舞い申し上げます。

そんなわけで、ご案内するのをすっかり忘れておりました。
神戸で横尾忠則展が開催されています(ただし現在休館中)。
この美術館は、兵庫県立美術館王子分館(旧兵庫県立近代美術館、村野藤吾設計)の西館をリニューアルしたもので、2012年11月に開館しました。
20171114_横尾忠則


20171114_横尾忠則_裏
「横尾忠則 HANGA JUNGLE展」
会期:2017年9月9日[土]~12月24日[日](ただいま臨時休館中
会場:横尾忠則現代美術館
   〒657-0837 神戸市灘区原田通3-8-30
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一方こちら東京六本木・国立新美術館の「安藤忠雄展―挑戦―」、ある程度は予想していましたが、建築家の個展がこれほどの大反響を呼び、多くの人をひきつけるのはなぜでしょうか。
新国立競技場問題や難渋極まりない渋谷駅では四面楚歌、ネット上で袋叩きに遭っているにもかかわらず、今回の展覧会についてはほぼ絶賛の嵐です。
連動して、隣の東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」が始まりました。
おかげさまで駒込のときの忘れものにも連日たくさんのお客様にいらしていただいています。
国立新美術館(黒川紀章設計)から、歩いて21_21 DESIGN SIGHT(安藤忠雄設計)へ回り、地下鉄を乗り継いで駒込のときのわすれもの(阿部勤設計)にいらっしゃることをお勧めします。
20171013安藤忠雄_裏
「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」
会期:2017年10月7日[土]~10月28日[土]
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
   東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
時間:10:00~19:00
休館:火曜
21_21 DESIGN SIGHTは2007年、安藤忠雄が設計した建物で開館しました。21_21 DESIGN SIGHTの創立者である三宅一生と、かねてから日本のデザインの未来について語りあってきた安藤は、三宅の服づくりの根底にある「一枚の布」の考え方をふまえ、「一枚の鉄板」を折り曲げたような屋根が特色の建物を設計。建築の隅々には、日本の優れた技術力や職人の緻密な技が活かされています。
本プログラムでは、その様子に焦点をあてた2007年の21_21 DESIGN SIGHT特別企画「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」で紹介した建築の初期アイデアやスケッチ、建設現場の写真や映像の一部を再びご覧いただけます。また、本建築に関連するオリジナルグッズをはじめ、安藤忠雄に関する書籍などを揃えた期間限定のショップも登場します。
「発見と出会いの感動が生まれる場」に向けて安藤忠雄が試みた建築の魅力を、今年3月に誕生したギャラリー3の空間とともに堪能いただける機会です。(21_21 DESIGN SIGHT HPより転載)
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この秋、ときの忘れものはイベントが目白押しです。ぜひご参加ください。

10月27日(金)18時~中尾拓哉ギャラリートーク<マルセル・デュシャン、語録とチェス>
*要予約:参加費1,000円
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』刊行記念
同図録10月末までにお申し込みいただいた場合は特別価格:2,500円(税、送料サービス)でおわけします。メールにてお申し込みください。請求書を同封して代金後払いで発送します。

10月31日(火)16時~「細江英公写真展」オープニング
細江先生を囲んでのレセプションはどなたでも参加できます。

11月8日(水)18時飯沢耕太郎ギャラリートーク<細江英公の世界(仮)
*要予約:参加費1,000円

11月16日(木)18時より 植田実・今村創平トーク<ジャパンネスのこと、都市住宅のこと>
現在フランスで開催中の<ポンピドーセンター・メス「ジャパン・ネス 1945年以降の日本における建築と都市」の報告をするとともに、建築展覧会のあり方、建築の表現についてお話をします。また、同展にてフォーカスされた建築雑誌『都市住宅』について、同展での展示の狙いなど、同誌の元編集長植田実さんとお話しします。(今村創平)
*要予約:参加費1,000円

ギャラリートークへの参加希望は、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。twitterやfacebookのメッセージでは受け付けておりません。当方からの「予約受付」の返信を以ってご予約完了となりますので、返信が無い場合は恐れ入りますがご連絡ください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

●今日のお勧め作品は、横尾忠則の初期名作と、安藤忠雄の版画処女作です。
20171114_yokoo2横尾忠則
作品集〈今日の問題点〉より
《写性》
1969年
シルクスクリーン
イメージサイズ:19.0×13.6cm
シートサイズ :19.8×19.8cm
Ed.70  サインあり


12安藤忠雄
《SCENE I/WALL》
1984年 シルクスクリーン
Image Size: 38.0×38.0cm
Sheet Size: 65.0×50.0cm
Ed.150  サインあり
*現代版画センターエディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


◆ときの忘れものは「安藤忠雄展 ドローイングと版画」を開催しています。
会期:2017年9月26日[火]~10月21日[土] 11:00~18:00 ※日・月・祝日休廊
201709_ando

●六本木の国立新美術館で「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]~12月18日[月]
オープニングのレポートはコチラをご覧ください。

●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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