●マイアミ速報
<こちらはもうすぐ20時です。展示作業に9時間ほどかかってしまいました。展示写真をお送りしますので、ご確認いただきご意見ください。
コーネルは備品をホテルに忘れたのでまだ展示していません。
長崎さんの作品も両面テープで固定するため明日作品を入れます。
テーブルの上がまだごちゃごちゃしていますが、明日片付けます。
照明は明日調整してもらいます。
(12月5日9:53着マイアミより 番頭オダチのメール)>




秋の一日、箱根のポーラ美術館に行ってきました。
若いスタッフたちがマイアミでがんばっているのに、と思わないでくださいね。
少し前のことです。
●ポーラ美術館開館15周年記念
「100年の名画でめぐる100年の旅」
会期:2017年10月1日~2018年3月11日
*年中無休(ただし展示替のための臨時休館あり)
会場:ポーラ美術館
前回、露天風呂愛好会の友人たちと来たのはいつだったかしら。
印象派のコレクションには、凄いなあと思ったのですが正確な記憶がありません。その頃はまだカタログも整備されてなかった(一部の作品が著作権の関係で図版が欠けていた)。

『ポーラ美術館名作選 西洋絵画・日本の洋画』
2017年刊行
220ページ
テキスト:岩崎余帆子、今井敬子、島本英明、工藤弘二、東海林洋、山塙菜未
今回、じっくりと時間をかけて拝見することができました。

小田急ロマンスカー、電車、バスと乗り継いでたどり着いたポーラ美術館。

木立に囲まれた入り口を入ると直ぐにエスカレーターでメインフロアにくだります。

先ずは美味しい珈琲をいただいて・・

開館15周年の記念企画、ほとんどの作品がカメラOKです。

19世紀後半からの名画がゆったりと展示されています。

先日、埼玉近美で同じ積み藁シリーズを見てきましたが、どちらもいいですね。

美人です、二人とも。

社長ご推薦「タッチが変わっているわね」

関根正二にまさか会えるとは。

村山槐多のこの名作もポーラにあったのか

社長も亭主も古賀春江は大好きです。

カンディンスキー!

分解しちゃった、なかなかのアイデアです。


ポーラ美術館の模型

新設された現代美術のコーナー

開館15周年を記念して、公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた現代美術作家の活動を紹介する「アトリウム ギャラリー」が新設され、初回展示は橋爪彩さん。

古典に学びつつ、新しい自分の世界を切り開く、初回展示にふさわしい力作でした。
コローの「森のなかの少女」(1865-70年頃)から、熊谷守一の「きび畑」(1960年)までの100年のあいだの名品100点を展示した今回の記念展~マネ、ドガ、ルノワール、モネ、ピサロ、スーラ、シニャック、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホ、ルドン、ロートレック、ボナール、マチス、ルオー、ルソー・・・・・~
カタログを見ながら良かった作品を挙げてきたのですが、きりがない!
印象派以後も、フジタ、シャガール、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、ミロ、キリコ、ダリ、マグリットまである。いずれも堂々たる名品です。
所蔵品だけで構成したわけですから凄いもんです。
日本の美術館は一点豪華主義で、ある流れを俯瞰できるコレクションは少ない。自前でこれだけの名品を蒐集した美術館は稀でしょう。
まさに西の大原、東のポーラです。
コレクションはヨーロッパのものだけではありません。今回の記念企画「100年の名画でめぐる100年の旅」には岸田劉生はじめ20数人の日本人作家も含まれています。
私達が驚き、感銘を受けたのは、関根正二、村山槐多、古賀春江、三岸好太郎などの重要作品がコレクションされていることでした。
カタログには収録されていませんが、ベン・ニコルソンの大作もあり、明らかにポーラ美術館が今後は現代美術を視野に入れていることが明瞭にわかる展示でした。
ポーラ美術館が素晴らしいのはコレクションのレベルだけではありません。竣工当初から建築空間(設計:日建設計)は高い評価を得ていましたが、特筆すべきはカフェ、レストラン、ショップ、周囲の散策路がそれぞれ十分な広さと内容を持ち、運営体制も充実し「一日中過ごせる美術館」に成長したことです。
欧米の美術館に比べて日本では「居心地のいい美術館」は極くまれです。
見せる(見せてやる)美術館から、観衆が作品と空間を体験し楽しめる美術館へ、展示と休憩を交互にくりかえしながらのんびりできる美術館としては磯崎新先生設計の奈義町現代美術館が先駆的なものですが、ポーラははるかにスケールの大きな美術館として成功したといえるでしょう。
●本日のお勧め作品は、ベン・ニコルソンです。
ベン・ニコルソン
《作品》
1968年
エッチング、鉛筆、ガッシュ、紙
イメージサイズ:30.0x28.0cm
シートサイズ:43.5x37.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「ART MIAMI 2017」に出展しています。

会期:2017年12月5日[火]~10日[日]
ブースナンバー:A428
◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。
◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催します。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスやアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60~70年代を回顧します。
会期中毎日15時よりメカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。
●書籍のご案内

版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別)
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

<こちらはもうすぐ20時です。展示作業に9時間ほどかかってしまいました。展示写真をお送りしますので、ご確認いただきご意見ください。
コーネルは備品をホテルに忘れたのでまだ展示していません。
長崎さんの作品も両面テープで固定するため明日作品を入れます。
テーブルの上がまだごちゃごちゃしていますが、明日片付けます。
照明は明日調整してもらいます。
(12月5日9:53着マイアミより 番頭オダチのメール)>




秋の一日、箱根のポーラ美術館に行ってきました。
若いスタッフたちがマイアミでがんばっているのに、と思わないでくださいね。
少し前のことです。
●ポーラ美術館開館15周年記念
「100年の名画でめぐる100年の旅」
会期:2017年10月1日~2018年3月11日
*年中無休(ただし展示替のための臨時休館あり)
会場:ポーラ美術館
前回、露天風呂愛好会の友人たちと来たのはいつだったかしら。
印象派のコレクションには、凄いなあと思ったのですが正確な記憶がありません。その頃はまだカタログも整備されてなかった(一部の作品が著作権の関係で図版が欠けていた)。

『ポーラ美術館名作選 西洋絵画・日本の洋画』
2017年刊行
220ページ
テキスト:岩崎余帆子、今井敬子、島本英明、工藤弘二、東海林洋、山塙菜未
今回、じっくりと時間をかけて拝見することができました。

小田急ロマンスカー、電車、バスと乗り継いでたどり着いたポーラ美術館。

木立に囲まれた入り口を入ると直ぐにエスカレーターでメインフロアにくだります。

先ずは美味しい珈琲をいただいて・・

開館15周年の記念企画、ほとんどの作品がカメラOKです。

19世紀後半からの名画がゆったりと展示されています。

先日、埼玉近美で同じ積み藁シリーズを見てきましたが、どちらもいいですね。

美人です、二人とも。

社長ご推薦「タッチが変わっているわね」

関根正二にまさか会えるとは。

村山槐多のこの名作もポーラにあったのか

社長も亭主も古賀春江は大好きです。

カンディンスキー!

分解しちゃった、なかなかのアイデアです。


ポーラ美術館の模型

新設された現代美術のコーナー

開館15周年を記念して、公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた現代美術作家の活動を紹介する「アトリウム ギャラリー」が新設され、初回展示は橋爪彩さん。

古典に学びつつ、新しい自分の世界を切り開く、初回展示にふさわしい力作でした。
コローの「森のなかの少女」(1865-70年頃)から、熊谷守一の「きび畑」(1960年)までの100年のあいだの名品100点を展示した今回の記念展~マネ、ドガ、ルノワール、モネ、ピサロ、スーラ、シニャック、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホ、ルドン、ロートレック、ボナール、マチス、ルオー、ルソー・・・・・~
カタログを見ながら良かった作品を挙げてきたのですが、きりがない!
印象派以後も、フジタ、シャガール、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、ミロ、キリコ、ダリ、マグリットまである。いずれも堂々たる名品です。
所蔵品だけで構成したわけですから凄いもんです。
日本の美術館は一点豪華主義で、ある流れを俯瞰できるコレクションは少ない。自前でこれだけの名品を蒐集した美術館は稀でしょう。
まさに西の大原、東のポーラです。
コレクションはヨーロッパのものだけではありません。今回の記念企画「100年の名画でめぐる100年の旅」には岸田劉生はじめ20数人の日本人作家も含まれています。
私達が驚き、感銘を受けたのは、関根正二、村山槐多、古賀春江、三岸好太郎などの重要作品がコレクションされていることでした。
カタログには収録されていませんが、ベン・ニコルソンの大作もあり、明らかにポーラ美術館が今後は現代美術を視野に入れていることが明瞭にわかる展示でした。
ポーラ美術館が素晴らしいのはコレクションのレベルだけではありません。竣工当初から建築空間(設計:日建設計)は高い評価を得ていましたが、特筆すべきはカフェ、レストラン、ショップ、周囲の散策路がそれぞれ十分な広さと内容を持ち、運営体制も充実し「一日中過ごせる美術館」に成長したことです。
欧米の美術館に比べて日本では「居心地のいい美術館」は極くまれです。
見せる(見せてやる)美術館から、観衆が作品と空間を体験し楽しめる美術館へ、展示と休憩を交互にくりかえしながらのんびりできる美術館としては磯崎新先生設計の奈義町現代美術館が先駆的なものですが、ポーラははるかにスケールの大きな美術館として成功したといえるでしょう。
●本日のお勧め作品は、ベン・ニコルソンです。

《作品》
1968年
エッチング、鉛筆、ガッシュ、紙
イメージサイズ:30.0x28.0cm
シートサイズ:43.5x37.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「ART MIAMI 2017」に出展しています。

会期:2017年12月5日[火]~10日[日]
ブースナンバー:A428
◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。
◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催します。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスやアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60~70年代を回顧します。
会期中毎日15時よりメカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。
●書籍のご案内

版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別)
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)

2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。

2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント