<迷走写真館>一枚の写真に目を凝らす 第62回

(画像をクリックすると拡大します)
この写真を見たとき、まず目が引き寄せられたのは、ベランダ側のカーテンである。
薄い布地をすかして白い光が入ってくる。室内の仄暗さに比べて、この光は圧倒的に強い。
目は画面のなかの強いものに反応しがちである。言葉で考えるより速い速度で目立つものに反応し、イメージを立ち上げる。
だが、その瞬時の反応が写真の核となるものを見逃すこともありがちだ。初見のイメージに引きづられて細部が見えなくなる。そういうときは、写真から何がわかるかを端からあげていくと、視線が初期化されて良い。
その意識をもって、再び写真に目を凝らしてみよう。布団が敷かれている。上には羽毛布団がかかっている。ミシン目で区切られた矩形のなかに羽毛が詰まっていて、縫い目に押さえられ、中の羽毛がドームのように盛り上がっている。
羽毛布団の上には女性が寝ている。下ではない。そこが肝心だ。
体を横にし、縫い目の谷間に肢体を添わせ、羽毛の詰まった膨らみを抱きしめるようにして寝ている。
掛け布団の上に寝ているのは、暑くなってはいだだめのか。それとも、はじめから上に寝ころがっていたのだろうか。
女性はパジャマ姿ではない。着ているのは短パンにベアトップ。肩と脚はむきだしで、全身に肉がむっちりとついている。その張りきった肉が羽毛布団の矩形ドームに連なり、擬態しているかのようだ。
部屋は広くはない。たぶん縦の長さが敷布団の丈くらいだろう。畳が平行して敷いてある。円形のレトロな卓袱台、座布団の横には座椅子の背が見える。右側の壁には和箪笥が立っていて、ぜんたいとして古風な室内だ。
座椅子のむこうには紙袋が落ちている。「1990」と、その下に「NIPPON……ES」の文字が読める。推測するに「NIPPON SERIES」ではないか ? ということは、1990年の日本シリーズの紙袋?
部屋のなかにその時代の空気が漂いはじめ、いろいろなものが古色蒼然としてくる。
そうやって部屋のなかのものに視線を這わせてから、もう一度、窓の光にもどってみると、前とはどこか印象がちがって感じられてくる。朝の光だと思っていたが、もしかして夕暮れのどきの斜光なのではないか。そんな想像が働いてくる。
もしそうならば、女がパジャマ姿でないことも、掛け布団の上に寝ているのも腑に落ちるような気がする。疲れて、ふと寝ころがったら、羽布団を抱きしめていたのだ。
大竹昭子(おおたけあきこ)
■Tokyo Rumando
1980年、東京生まれ。2005年より独学で写真を撮り始める。自身のポートレートを主に撮影している。前作「Orphée」は2016年にロンドンのテート・モダンにて開催されたグループ展 ”Performing for the Camera”に出品された。主な個展に、「Hotel Life」(2012年、Place M)、「REST 3000~ STAY 5000~」(2012年、Zen Foto Gallery)、「Orphée」(2014年、TokyoLightroom、Place M、Zen Foto Gallery)、「I’m only happy when I’m naked」(2016年、Taka Ishii Gallery Photography Paris、2018年、Ibasho Gallery) などがある。また、Zen Foto Galleryより写真集『REST 3000~ STAY 5000~』(2012年)、『Orphée』(2014年)、『selfpolaroids』(2017年)を出版している。
●展覧会のご紹介
禪フォトギャラリーにてTokyo Rumando写真展「S」が開催されます。上掲の作品も出品されます。
会期:2018年3月2日[金]-3月31日[土]
時間:12:00~19:00 *日・月・祝日休廊
オープニングパーティ:3月2日 [金] 18:00~20:00
本展覧会はTokyo Rumando の約4年ぶり、3回目の禪フォトギャラリーでの個展となります。一貫してセルフポートレートを自身のスタイルとし、作品を発表してきた Tokyo Rumando の最新作である本作は、劇場の要素を取り入れることによりこれまでの手法をさらに進化させ、「S」と題された物語を Tokyo Rumando が自作自演することで観る者をまさに Rumando 劇場とも言える新たな世界へ誘います。
S is Story
She=S
S=Sexualviolet
S is es
S is Sandglass
Sayonara S
―Tokyo Rumando
(禪フォトギャラリーHPより転載)
又、本展の開催に際し写真集『S』が刊行されます(上掲の写真作品も収録)。
Tokyo Rumando写真集『S』
15.5x23.0cm 136ページ
禅フォトギャラリー刊(2018)
ソフトカバー、PUR、スリップケース付き 日本語、英語
5,000円 (税込)
*お問い合わせはinfo@zen-foto.jpまで
~~~~
●3月4日(日)朝9時のNHK日曜美術館をぜひご覧になってください(特集:イレーヌ ルノワールの名画がたどった140年)。司会は井浦新さんと高橋美鈴さん。ゲストとして多摩美術大学教授・西岡文彦さん、ピアニスト・西村由紀江さん、カメラマン・渡辺達生さんが出演します。後半のアートシーンにもご注目ください。
◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。
会期:2018年1月16日(火)~3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。
【特別イベント】ジョナス・メカス監督作品「ウォールデン」上映会
日時:3月2日 (金)、3日(土)、4日(日)各 13:00~16:00
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)、無料
【担当学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:3月10日 (土) 15:00~15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。
【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00~16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
~~~~
埼玉県立近代美術館1階のショップで、詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログは、ときの忘れもので扱っています。
また当時のオリジナル版画を挿入した特装版を5種類販売(オノサト・トシノブ、菅井汲、元永定正、大沢昌助、堀内正和、各8,000円)していますが、どうやら完売間近のようです。どうぞお早めに
○<ラスト、ウォーホールらのアングラ感がかっこよかった!「版画の景色 現代版画センターの軌跡」3 月 25 日(日)まで☆埼玉県立近代美術館
(20180215/タウン誌Acoreおおみやさんのtwitterより)>
○<埼玉県近代美術館『現代版画センターの軌跡』。
版画の平板さが息苦しいくらいだった。作品以前に自分にはちょっとつらい。
(20180225/KT/ジャカルタ/白いチョークさんのtwitterより)>
○< 国立西洋美術館版画素描室。「マーグ画廊と20世紀の画家たち」
良かったです!!ロートレックや現代版画センター、ルドンも良かったので個人的には最近版画ブーム。
こちらはミロ。他にもボナール、マティス、カンディンスキーなどなど。ミロの色彩と浮遊感が好き。
(20180225/甘酒さんのtwitterより)>
○<初めまして。
■■■宛でご送付いただきましたご案内は、他界した私の父名義でございます。
私、3月に東京に出かけるかもしれませんので、その際に拝見する機会があるかと思いますので、私、息子でございますが、差し支えなければ招待状をご恵送頂きましたら有り難いと思います。
(20180223/福岡県旧会員Oさんのご子息よりのメール)>
○<版画の景色後期を観ました。磯崎新さんの無機質な作品、空白の中に無人の建築物がある作品が好きで、何時間でも眺めていられそうでした。
磯崎新さんはそもそも建築家なのですね。あの立体化された作品も建築家ならではなのでしょうか。島州一さんの作品も目を奪われました。版画の技法もほぼ解らない無知なド素人ですし、とてもじゃないけど鑑賞力があるとは言い難い私ですが、それでもやっぱり良い作品だと思います。
菅井汲さんの作品は数学好きな方は面積求めたくなるんじゃないかな、と思いました。
菅井汲さんの作品は不思議な奥行きがあり、自分が浮遊した状態で眺めているような気になりました。
(20180223/樺太柳葉魚さんのtwitterより) >
○<“ 版画の景色 ”現代版画センターの軌跡
2018.1.16 - 3.25 埼玉県立近代美術館
活気のあった” 版画の時代 ”の存在を感じ、圧倒されました
(20180222/淀井彩子さんのfacebookより)>
○<埼玉県立近代美術館にて、現代版画センターの軌跡。見応えたっぷり❗️常設展もゆっくり堪能して3時間。人も少なくてひとつひとつをじーっくり観られました✨
(20180223/つばめ こよみさんのtwitterより)>
○西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色」が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半~トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。
○光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について」(1月28日ブログ)
○荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て」(1月31日ブログ)
○スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)
○毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。
○倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)
○嶋﨑吉信さんのエッセイ~「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)
○大谷省吾さんのエッセイ~「版画の景色-現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)
○塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87~95ページにかけて特集しています。
○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。
○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号で1983年のウォーホル全国展が紹介されています。
○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
○現代版画センターエディションNo.197 野田哲也「Diary; Jan.15th '77」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
野田哲也
<現代と声>より《Diary; Jan.15th '77》
1977年
木版、シルクスクリーン(刷り:作家自刷り)
Image size: 35.7×50.8cm
Sheet size: 49.4×62.7cm
Ed.100
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
◆大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18~24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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この写真を見たとき、まず目が引き寄せられたのは、ベランダ側のカーテンである。
薄い布地をすかして白い光が入ってくる。室内の仄暗さに比べて、この光は圧倒的に強い。
目は画面のなかの強いものに反応しがちである。言葉で考えるより速い速度で目立つものに反応し、イメージを立ち上げる。
だが、その瞬時の反応が写真の核となるものを見逃すこともありがちだ。初見のイメージに引きづられて細部が見えなくなる。そういうときは、写真から何がわかるかを端からあげていくと、視線が初期化されて良い。
その意識をもって、再び写真に目を凝らしてみよう。布団が敷かれている。上には羽毛布団がかかっている。ミシン目で区切られた矩形のなかに羽毛が詰まっていて、縫い目に押さえられ、中の羽毛がドームのように盛り上がっている。
羽毛布団の上には女性が寝ている。下ではない。そこが肝心だ。
体を横にし、縫い目の谷間に肢体を添わせ、羽毛の詰まった膨らみを抱きしめるようにして寝ている。
掛け布団の上に寝ているのは、暑くなってはいだだめのか。それとも、はじめから上に寝ころがっていたのだろうか。
女性はパジャマ姿ではない。着ているのは短パンにベアトップ。肩と脚はむきだしで、全身に肉がむっちりとついている。その張りきった肉が羽毛布団の矩形ドームに連なり、擬態しているかのようだ。
部屋は広くはない。たぶん縦の長さが敷布団の丈くらいだろう。畳が平行して敷いてある。円形のレトロな卓袱台、座布団の横には座椅子の背が見える。右側の壁には和箪笥が立っていて、ぜんたいとして古風な室内だ。
座椅子のむこうには紙袋が落ちている。「1990」と、その下に「NIPPON……ES」の文字が読める。推測するに「NIPPON SERIES」ではないか ? ということは、1990年の日本シリーズの紙袋?
部屋のなかにその時代の空気が漂いはじめ、いろいろなものが古色蒼然としてくる。
そうやって部屋のなかのものに視線を這わせてから、もう一度、窓の光にもどってみると、前とはどこか印象がちがって感じられてくる。朝の光だと思っていたが、もしかして夕暮れのどきの斜光なのではないか。そんな想像が働いてくる。
もしそうならば、女がパジャマ姿でないことも、掛け布団の上に寝ているのも腑に落ちるような気がする。疲れて、ふと寝ころがったら、羽布団を抱きしめていたのだ。
大竹昭子(おおたけあきこ)
■Tokyo Rumando
1980年、東京生まれ。2005年より独学で写真を撮り始める。自身のポートレートを主に撮影している。前作「Orphée」は2016年にロンドンのテート・モダンにて開催されたグループ展 ”Performing for the Camera”に出品された。主な個展に、「Hotel Life」(2012年、Place M)、「REST 3000~ STAY 5000~」(2012年、Zen Foto Gallery)、「Orphée」(2014年、TokyoLightroom、Place M、Zen Foto Gallery)、「I’m only happy when I’m naked」(2016年、Taka Ishii Gallery Photography Paris、2018年、Ibasho Gallery) などがある。また、Zen Foto Galleryより写真集『REST 3000~ STAY 5000~』(2012年)、『Orphée』(2014年)、『selfpolaroids』(2017年)を出版している。
●展覧会のご紹介
禪フォトギャラリーにてTokyo Rumando写真展「S」が開催されます。上掲の作品も出品されます。
会期:2018年3月2日[金]-3月31日[土]
時間:12:00~19:00 *日・月・祝日休廊
オープニングパーティ:3月2日 [金] 18:00~20:00
本展覧会はTokyo Rumando の約4年ぶり、3回目の禪フォトギャラリーでの個展となります。一貫してセルフポートレートを自身のスタイルとし、作品を発表してきた Tokyo Rumando の最新作である本作は、劇場の要素を取り入れることによりこれまでの手法をさらに進化させ、「S」と題された物語を Tokyo Rumando が自作自演することで観る者をまさに Rumando 劇場とも言える新たな世界へ誘います。
S is Story
She=S
S=Sexualviolet
S is es
S is Sandglass
Sayonara S
―Tokyo Rumando
(禪フォトギャラリーHPより転載)
又、本展の開催に際し写真集『S』が刊行されます(上掲の写真作品も収録)。

15.5x23.0cm 136ページ
禅フォトギャラリー刊(2018)
ソフトカバー、PUR、スリップケース付き 日本語、英語
5,000円 (税込)
*お問い合わせはinfo@zen-foto.jpまで
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●3月4日(日)朝9時のNHK日曜美術館をぜひご覧になってください(特集:イレーヌ ルノワールの名画がたどった140年)。司会は井浦新さんと高橋美鈴さん。ゲストとして多摩美術大学教授・西岡文彦さん、ピアニスト・西村由紀江さん、カメラマン・渡辺達生さんが出演します。後半のアートシーンにもご注目ください。
◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。

現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。
【特別イベント】ジョナス・メカス監督作品「ウォールデン」上映会
日時:3月2日 (金)、3日(土)、4日(日)各 13:00~16:00
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)、無料
【担当学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:3月10日 (土) 15:00~15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。
【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00~16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
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また当時のオリジナル版画を挿入した特装版を5種類販売(オノサト・トシノブ、菅井汲、元永定正、大沢昌助、堀内正和、各8,000円)していますが、どうやら完売間近のようです。どうぞお早めに
○<ラスト、ウォーホールらのアングラ感がかっこよかった!「版画の景色 現代版画センターの軌跡」3 月 25 日(日)まで☆埼玉県立近代美術館
(20180215/タウン誌Acoreおおみやさんのtwitterより)>
○<埼玉県近代美術館『現代版画センターの軌跡』。
版画の平板さが息苦しいくらいだった。作品以前に自分にはちょっとつらい。
(20180225/KT/ジャカルタ/白いチョークさんのtwitterより)>
○< 国立西洋美術館版画素描室。「マーグ画廊と20世紀の画家たち」
良かったです!!ロートレックや現代版画センター、ルドンも良かったので個人的には最近版画ブーム。
こちらはミロ。他にもボナール、マティス、カンディンスキーなどなど。ミロの色彩と浮遊感が好き。
(20180225/甘酒さんのtwitterより)>
○<初めまして。
■■■宛でご送付いただきましたご案内は、他界した私の父名義でございます。
私、3月に東京に出かけるかもしれませんので、その際に拝見する機会があるかと思いますので、私、息子でございますが、差し支えなければ招待状をご恵送頂きましたら有り難いと思います。
(20180223/福岡県旧会員Oさんのご子息よりのメール)>
○<版画の景色後期を観ました。磯崎新さんの無機質な作品、空白の中に無人の建築物がある作品が好きで、何時間でも眺めていられそうでした。
磯崎新さんはそもそも建築家なのですね。あの立体化された作品も建築家ならではなのでしょうか。島州一さんの作品も目を奪われました。版画の技法もほぼ解らない無知なド素人ですし、とてもじゃないけど鑑賞力があるとは言い難い私ですが、それでもやっぱり良い作品だと思います。
菅井汲さんの作品は数学好きな方は面積求めたくなるんじゃないかな、と思いました。
菅井汲さんの作品は不思議な奥行きがあり、自分が浮遊した状態で眺めているような気になりました。
(20180223/樺太柳葉魚さんのtwitterより) >
○<“ 版画の景色 ”現代版画センターの軌跡
2018.1.16 - 3.25 埼玉県立近代美術館
活気のあった” 版画の時代 ”の存在を感じ、圧倒されました
(20180222/淀井彩子さんのfacebookより)>
○<埼玉県立近代美術館にて、現代版画センターの軌跡。見応えたっぷり❗️常設展もゆっくり堪能して3時間。人も少なくてひとつひとつをじーっくり観られました✨
(20180223/つばめ こよみさんのtwitterより)>
○西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色」が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半~トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。
○光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について」(1月28日ブログ)
○荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て」(1月31日ブログ)
○スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)
○毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。
○倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)
○嶋﨑吉信さんのエッセイ~「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)
○大谷省吾さんのエッセイ~「版画の景色-現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)
○塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87~95ページにかけて特集しています。
○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。
○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号で1983年のウォーホル全国展が紹介されています。
○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
○現代版画センターエディションNo.197 野田哲也「Diary; Jan.15th '77」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。

<現代と声>より《Diary; Jan.15th '77》
1977年
木版、シルクスクリーン(刷り:作家自刷り)
Image size: 35.7×50.8cm
Sheet size: 49.4×62.7cm
Ed.100
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
◆大竹昭子のエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531

2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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