昨日8日は東京とニューヨーク、ときの忘れものが参加する二つのアートフェアのプレビューでした。
二会場の会期はまったく同じ、申し込みに際して一瞬悩んだのですが若いスタッフたちのアメリカ市場への意欲は旺盛で、結局東京は老兵二人と留守部隊で参戦することになりました。
時差は14時間あるので、このブログが公開される時点ではまだニューヨークのフェアは始まっていませんが、何とか頑張って良い成果をあげて欲しいものです。

ART FAIR TOKYO 2018は今日が一般公開初日です。
tokyo一般公開:3月9日(金)~11日(日)
会場:有楽町・東京国際フォーラム
公式サイト:https://artfairtokyo.com/
ときの忘れものブース:N27
・新発掘の植田正治のポラロイド写真18点を初公開します。
・平面:瑛九、松本竣介、オノサト・トシノブ、秋葉シスイ、ハ・ミョンウン、
・オブジェ:倉俣史朗、堀内正和、関根伸夫、舟越直木、宮脇愛子、加藤清之、篠田守男、若林奮

P10植田正治
《P10》
制作年:1974~1985
拡散転写法(SX-70)
Image size: 8.0x8.0cm
Sheet size: 10.8x8.9cm

04オノサト・トシノブ
二つの丸 黒と赤
1958年
油彩、キャンバス
16.2x23.2cm
サイン・年記あり

kuramata2_600倉俣史朗
《Sealing of rose(薔薇の封印)》
2004年 アクリル
20.0x20.0x6.0cm
シール付き

DSC_0958篠田守男
「TC7013」
2001年
サイズ:32.7×38.8×1.8㎝
Ed.10
Signed  木製ケース入り

社長と亭主は会期中は終日会場に詰める予定ですので、どうぞお声をかけてください。
画廊も、今日と明日は通常とおり営業しています

◆かたやニューヨークのart on paper 2018も今日から一般公開です。
art on paperロゴ会期=2018年3月8日[木]~3月11日[日]
VIPプレビュー:3月8日(木)
一般公開:3月9日(金)~11日(日)
会場:Pier 36, NYC
ときの忘れものブース:513
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品:安藤忠雄、磯崎新、光嶋裕介、野口琢郎、木原千春、堀尾貞治、料治幸子、瑛九、瀧口修造、マン・レイ、ル・コルビュジエ

スタッフ3人(尾立、新澤、秋葉)と作家の光嶋裕介さん、野口琢郎さん、木原千春さんがニューヨークに行っています。
健闘を祈ります。
~~~~~
ときの忘れものには小さな庭があります。
建物の設計者である阿部勤先生のアイデアで通りに面した外壁にはスリットが入っており、道行く人にも庭の景色が見えます。
昨年のお披露目のときには小林泰彦さんの彫刻を展示し、昨秋から今年にかけては島根紹さんの彫刻を展示していました。
今回三人目の作家として橋本正司さんをお招きして、ユーモアのあふれるブロンズ彫刻を2点展示しています。
彫刻家として長いキャリアを持つ橋本正司さんはときの忘れものの古くからのお客様でもあります。
4月初旬まで常設展示していますので、画廊にお越しの際は是非ご覧ください。

RIMG0375橋本正司
《17-6-A》
2017年
ブロンズ
H82.0xW159.0xD70.0cm


iii橋本正司
《15-6-A-2》
2015年
ブロンズ
H60.0xW87.0xD60.0cm


■橋本正司 Shoji HASHIMOTO
1933年 京都府に生まれる
1955年 京都市立美術大学彫刻科卒業
1985年 第13回長野市野外彫刻賞受賞

<モニュメント等の設置>
1980年 蕨市民体育館前庭
1985年 ホテルメトロポリタン
1985年 長野市図書館
1986年 ANAインターコンチネンタルホテル東京
1987年 京都府京田辺市庁舎
1987年 帝国繊維(株)創業80周年記念(鹿沼工場、大垣工場)

<収蔵作品>
世田谷区世田谷美術館
千葉市美術館
青梅市立美術館
神奈川県民ホールギャラリー
パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館
栃木県大田原市
関口美術館

<出版>
1979年 橋本正司の彫刻
2003年 橋本正司彫刻作品集
2016年 橋本正司彫刻作品資料集成

誤報でした(お詫び)
埼玉県立近代美術館で開催中の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されましたが、再放送はその日の夜にされており、11日(日)にはアートシーンの再放送はありません
会期:2018年1月16日(火)~3月25日(日)
現代版画センターと「ときの忘れもの」については1月16日のブログをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログは、ときの忘れもので扱っています。
埼玉チラシメカス600現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年の11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。

【担当学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:3月10日 (土) 15:00~15:30
場所:2階展示室
費用:企画展観覧料が必要です。
【トークイベント】ウォーホルの版画ができるまで―現代版画センターの軌跡
日時:3月18日 (日) 14:00~16:30
第1部:西岡文彦 氏(伝統版画家 多摩美術大学教授)、聞き手:梅津元(当館学芸員)
第2部:石田了一 氏(刷師 石田了一工房主宰)、聞き手:西岡文彦 氏
場所:2階講堂
定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
~~~~
○<埼玉県近代美術館へ
現代版画センターという活動は知らなかったけれども、色んなアーティストが版画という媒体を活用していたことが発見。
アンディーウォーフォールはもちろんのこと、安藤忠雄や加山又造、草間彌生も。
版画といえば浮世絵!みたいなoldmindの私にカツを入れる展覧会でした♥
埼玉近代美術館のコレクション展もなかなかハイレベルで空いていて、よい休日でした。
帰りに寄った焙煎処のコーヒー美味しかったな~❤
満足してトロンとした顔の私(笑)

(20180304/Hiroko Ikedaさんのfacebookより)>

○<現代版画センターの軌跡展 埼玉県立近代美術館
学芸員の梅津元氏企画、肝いりのカタログはその実オークションカタログに見えてしまい展示自体もSBIの下見会的な雰囲気が。ジョナスメカスの上映は最高。I don’t loocking for anything, so I’m happy.

(20180304/未風瑠居さんのtwitterより)>

○<NHKの『日曜美術館』で不染鉄の世界にすっかり魅了されていたら、番組終了後の「アートシーン」で、なんと埼玉県立近代美術館の《版画の景色~現代版画センターの軌跡》が紹介されていて、びっくりした。しかも、最後のショットは、菅井汲の壁だった!今月25日まで、どうぞお見逃しなく!
(20180304/光嶋裕介さんのtwitterより)>

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」再訪。お気に入りは大沢昌助《ひらく》《さまよいの影》赤い色面に白い線と白い雁皮に黒い線。観ているとクラクラしてくる菅井汲。アメリカの都市の空気を感じさせてくれ木村利三郎。北に生きる人々の圧倒的存在感、小野具定・・書ききれない
埼玉近美「版画の景色」再訪なので現代版画センターの刊行物も読む。滅法面白い!誌上オークション(底値を提示。だせる金額の上限下限を送る?)とか作家のインタビューとか版画のコラムとか。時間さえあれば1号から全部じっくり読みたかった。徐々に刊行物としての体裁が整っていくのもの面白い!
埼玉近美「版画の景色 」再訪。大胆な線と繊細な線。重なり交わりうねり跳ねときには凪のように静まりかえる色彩。多彩な技法と作家の技巧により様々なものの表面に固定され表現される版画。唯一無二の作家の表現が版画ならではの魅力をともなって何十枚にも増殖する。いまさらだけど版画って凄い!!

(20180304/甘酒さんのtwitterより)>

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半~トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋﨑吉信さんのエッセイ~「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ~「版画の景色-現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て>(3月8日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87~95ページにかけて特集しています。

○月刊誌『建築ジャーナル2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しには<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>とあります。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。

現代版画センターエディションNo.508、No.509 宮脇愛子「Golden Egg A、B」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
20180309宮脇愛子
「Golden Egg A」
1982年
ブロンズ
21.0×12.0×4.5cm
Ed.50  Signed

20180309-2宮脇愛子
「Golden Egg B」
1982年
ブロンズ
17.5×10.0×3.0cm
Ed.50 Signed

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

現代版画センターは「版画」と名乗ってはいたが、その真意は「エディション」にあり、当初は詩集の出版に準えて「版元」の意義を訴えていた。エディションやマルチプルという言葉は一般には馴染みの薄い言葉だったが、紙に刷る版画ばかりでなく、複数のオリジナルである立体マルチプルもいくつか手がけた(菅井汲、宮脇愛子、加藤清之、関根伸夫)。難問だったのはコストが高額だったことである。
20180309
2010年10月1日「マン・レイと宮脇愛子展」レセプションにて
橋本正司さん(中央)と宮脇愛子さん(右)

パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

◆ときの忘れものは「植田正治写真展ー光と陰の世界ーPart Ⅱ」を開催します。
201803_UEDA
会場1:ときの忘れもの
2018年3月13日[火]―3月31日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊(但し3月25日[日]は開廊)

昨年5月に開催した「Part I」に続き、1970年代~80年代に制作された大判のカラー作品や新発掘のポラロイド写真など約20点をご覧いただきます。

●書籍・カタログのご案内
表紙植田正治写真展―光と陰の世界―Part II』図録
2018年3月8日刊行
ときの忘れもの 発行
24ページ
B5判変形
図版18点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:800円(税込)※送料別途250円

ueda_cover
植田正治写真展―光と陰の世界―Part I』図録
2017年
ときの忘れもの 発行
36ページ
B5判
図版33点
執筆:金子隆一(写真史家)
デザイン:北澤敏彦(DIX-HOUSE)
価格:800円(税込)※送料別途250円


●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
20170707_abe06新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18~24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。