小林紀晴のエッセイ「TOKYO NETURE PHOTOGRAPHY」
第8回 Omiya Hachiman


夕暮れ時、ふと、リスを見つけた。
壁のなかから外を覗いている。
「きみは、いつからここにいるの?」
話しかけてみたくなる。
振り向けば、鳥かごの上に小さな鳥が一羽。
じっとしている。
しっかりと目が合う。
「どこから逃げてきたの?」
話しかけてみたくなる。
私は慎重にカメラにおさめて、歩きだす。
さっきまでとは、ずいぶん風景が違って感じられた。
--------
小林紀晴
《Omiya Hachiman 01》
《Omiya Hachiman 02》
共に2017年撮
ゼラチンシルバープリント
11x14inch
Ed.20
(こばやし きせい)
■小林紀晴 Kisei KOBAYASHI(1968-)
1968年長野県生まれ。
東京工芸大学短期大学部写真科卒業。
新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランスフォトグラファーとして独立。1997年に「ASIAN JAPANES」でデビュー。1997年「DAYS ASIA》で日本写真協会新人賞受賞。2000年12月 2002年1月、ニューヨーク滞在。現在、雑誌、広告、TVCF、小説執筆などボーダレスに活動中。写真集に、「homeland」、「Days New york」、「SUWA」、「はなはねに」などがある。他に、「ASIA ROAD」、「写真学生」、「父の感触」、「十七歳」など著書多数。
●今日のお勧め作品は、小林紀晴です。
小林紀晴
〈ASIA ROAD〉より2
1995年 ヴィンテージC-print
Image size: 18.7x28.2cm
Sheet size: 25.3x30.3cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
●メールを下さる皆様へ
作品の価格や、下記のような建築ツアー等へのお問い合せを日々いただくのですが(感謝!)、ご住所はともかくお名前すら書かれない方がしばしばおられます。それでも今まではお答えしていましたが、経験則に照らすとそういう方との商談等が進展してためしはありません。恐縮ですが、今後「名無し」のお問い合せにはお返事しませんのでどうぞご了解ください。
~~~
●群馬県高崎市のレーモンド建築ツアーを開催します。
日時:2018年6月23日(土)13時高崎駅集合
1952年竣工の旧井上房一郎邸
画像は高崎市役所ホームページより。
1961年竣工の群馬音楽センター、1991年開館の高崎市美術館を見学し、明治14年(1881年)創業の魚仲で会食懇談します。
講師:熊倉浩靖、塚越潤(高崎市美術館館長)
※詳細は「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお問い合わせください。
◆ときの忘れものは「没後70年 松本竣介展」を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。

●「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
出品No.19)
松本竣介
《作品》(裏面にも作品あり)
1943年頃
紙にインク、鉛筆
Image size: 25.7x20.3cm
Sheet size: 27.0x22.2cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.7所収 No.7
(裏面)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものブログに掲載した松本竣介の関連記事
2009年2月22日 瑛九展~時を超えて/松本竣介
2012年8月3日 宮城県美術館他で「生誕100年 松本竣介展」
2012年8月24日 深野一朗のエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
2012年11月27日 「生誕100年 松本竣介展」世田谷美術館
2012年12月16日 松本竣介展カタログを制作しました
2012年12月17日 松本竣介の希少画集、限定本のご案内
2012年12月18日 松本竣介と瑛九
2012年12月23日 松本竣介の一点だけの版画
2013年1月18日 亭主の画商人生事始
2013年4月19日 松本竣介の誕生日です
2014年4月27日 ヨコハマトリエンナーレ2014に殿敷侃と松本竣介が選ばれました
2016年8月7日 上田浩司さん(MORIOKA第一画廊)逝く(阿部稔哉氏の文章を再録)
2016年9月20日 上田浩司さんを偲んで、ウォーホルのあるラーメン屋さん
2016年10月30日 中村光紀のエッセイ「追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと」
2016年11月7日 神奈川近美・鎌倉別館で「松本竣介 創造の原点」
2016年11月29日 喜夛孝臣のエッセイ「花束の如く美しく―<松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―>展を見て―
2016年11月30日 通りすぎるもの
2017年6月8日 松本竣介と野田英夫
2018年4月18日 4月19日は松本竣介の誕生日
2018年5月8日 今日から「没後70年 松本竣介展」、カタログ刊行しました
2018年5月12日 「没後70年 松本竣介展」開催中
2018年5月16日 松本竣介の画集、カタログ
●植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(2012年5月~2013年7月まで連載)
第1回 盛岡市紺屋町界隈
第2回 こちらと向こう
第3回 建物の設計
第4回 背後の世界
(番外) 第4回の追記
第5回 建築という死と、生
第6回 建築という死と、生(承前)
第7回 ≪Y市の橋≫
第8回 巡回展が終わった
第9回 「残骸東京」
第10回 建物からの風景
第11回 『人間風景』から
第12回 「デッサン」と「エッセエ」
第13回 「デッサン」と「エッセエ」(承前)
第14回(最終回)「とりあえず一区切り」
●本展の図録を刊行しました
『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円
◆小林紀晴のエッセイ「TOKYO NETURE PHOTOGRAPHY」は毎月19日の更新です。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

第8回 Omiya Hachiman


夕暮れ時、ふと、リスを見つけた。
壁のなかから外を覗いている。
「きみは、いつからここにいるの?」
話しかけてみたくなる。
振り向けば、鳥かごの上に小さな鳥が一羽。
じっとしている。
しっかりと目が合う。
「どこから逃げてきたの?」
話しかけてみたくなる。
私は慎重にカメラにおさめて、歩きだす。
さっきまでとは、ずいぶん風景が違って感じられた。
--------
小林紀晴
《Omiya Hachiman 01》
《Omiya Hachiman 02》
共に2017年撮
ゼラチンシルバープリント
11x14inch
Ed.20
(こばやし きせい)
■小林紀晴 Kisei KOBAYASHI(1968-)
1968年長野県生まれ。
東京工芸大学短期大学部写真科卒業。
新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランスフォトグラファーとして独立。1997年に「ASIAN JAPANES」でデビュー。1997年「DAYS ASIA》で日本写真協会新人賞受賞。2000年12月 2002年1月、ニューヨーク滞在。現在、雑誌、広告、TVCF、小説執筆などボーダレスに活動中。写真集に、「homeland」、「Days New york」、「SUWA」、「はなはねに」などがある。他に、「ASIA ROAD」、「写真学生」、「父の感触」、「十七歳」など著書多数。
●今日のお勧め作品は、小林紀晴です。

〈ASIA ROAD〉より2
1995年 ヴィンテージC-print
Image size: 18.7x28.2cm
Sheet size: 25.3x30.3cm
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
●メールを下さる皆様へ
作品の価格や、下記のような建築ツアー等へのお問い合せを日々いただくのですが(感謝!)、ご住所はともかくお名前すら書かれない方がしばしばおられます。それでも今まではお答えしていましたが、経験則に照らすとそういう方との商談等が進展してためしはありません。恐縮ですが、今後「名無し」のお問い合せにはお返事しませんのでどうぞご了解ください。
~~~
●群馬県高崎市のレーモンド建築ツアーを開催します。
日時:2018年6月23日(土)13時高崎駅集合

画像は高崎市役所ホームページより。
1961年竣工の群馬音楽センター、1991年開館の高崎市美術館を見学し、明治14年(1881年)創業の魚仲で会食懇談します。
講師:熊倉浩靖、塚越潤(高崎市美術館館長)
※詳細は「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお問い合わせください。
◆ときの忘れものは「没後70年 松本竣介展」を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。

●「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します

松本竣介
《作品》(裏面にも作品あり)
1943年頃
紙にインク、鉛筆
Image size: 25.7x20.3cm
Sheet size: 27.0x22.2cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.7所収 No.7

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものブログに掲載した松本竣介の関連記事
2009年2月22日 瑛九展~時を超えて/松本竣介
2012年8月3日 宮城県美術館他で「生誕100年 松本竣介展」
2012年8月24日 深野一朗のエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
2012年11月27日 「生誕100年 松本竣介展」世田谷美術館
2012年12月16日 松本竣介展カタログを制作しました
2012年12月17日 松本竣介の希少画集、限定本のご案内
2012年12月18日 松本竣介と瑛九
2012年12月23日 松本竣介の一点だけの版画
2013年1月18日 亭主の画商人生事始
2013年4月19日 松本竣介の誕生日です
2014年4月27日 ヨコハマトリエンナーレ2014に殿敷侃と松本竣介が選ばれました
2016年8月7日 上田浩司さん(MORIOKA第一画廊)逝く(阿部稔哉氏の文章を再録)
2016年9月20日 上田浩司さんを偲んで、ウォーホルのあるラーメン屋さん
2016年10月30日 中村光紀のエッセイ「追悼 企画展画廊を貫いた上田浩司さんのこと」
2016年11月7日 神奈川近美・鎌倉別館で「松本竣介 創造の原点」
2016年11月29日 喜夛孝臣のエッセイ「花束の如く美しく―<松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―>展を見て―
2016年11月30日 通りすぎるもの
2017年6月8日 松本竣介と野田英夫
2018年4月18日 4月19日は松本竣介の誕生日
2018年5月8日 今日から「没後70年 松本竣介展」、カタログ刊行しました
2018年5月12日 「没後70年 松本竣介展」開催中
2018年5月16日 松本竣介の画集、カタログ
●植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(2012年5月~2013年7月まで連載)
第1回 盛岡市紺屋町界隈
第2回 こちらと向こう
第3回 建物の設計
第4回 背後の世界
(番外) 第4回の追記
第5回 建築という死と、生
第6回 建築という死と、生(承前)
第7回 ≪Y市の橋≫
第8回 巡回展が終わった
第9回 「残骸東京」
第10回 建物からの風景
第11回 『人間風景』から
第12回 「デッサン」と「エッセエ」
第13回 「デッサン」と「エッセエ」(承前)
第14回(最終回)「とりあえず一区切り」
●本展の図録を刊行しました

2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円
◆小林紀晴のエッセイ「TOKYO NETURE PHOTOGRAPHY」は毎月19日の更新です。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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