昨年は各地で大水、強風、地震など自然災害の数々が次々と襲った一年でした。
今年は穏やかな年であって欲しいと願っていましたが、お正月早々3日の熊本地方の大きな地震には本当に驚きました。
このブログを慌てて書き加えている時点では被害の状況は不明ですが、被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。
暮れも押し詰まった某日、恒例の露天風呂愛好会の忘年会を千石のお蕎麦やさんで開きました。
石田了一会長以下、恙なく正会員5名が揃い、ゲストの橋本凌一さんを交え、さて2019年の温泉行はいずこにしようかと思案したのでありました。
1970年代に全員独身だったときに始まりン十年、いま振り返ると(どうも昨年から回顧、懐古ぐせがついてしまった)、昔は若かった、一日に10数箇所の温泉を回ったときもあったのに・・・・

上掲のJRのポスター、わが露天風呂愛好会の栄光の歴史を飾る一枚です。
まだ残雪が深い山道を駆け上り、たどり着いた秋田県山奥の乳頭温泉、この日がその年の最初の営業日でした。
泊り客は私たち6人だけ。酒はしづかに飲むべかりけり、となるはずが・・・
突如どやどやとバスで押し寄せたのがポスター製作の撮影隊、老若男女100人近くいたかしら。
実はポスターに写っている大勢の人たち、私たち以外は全員エキストラです(だから撮影終了とともにあっという間にいなくなった)。
ポスターの中に本物の湯治客(私たち)が写っている部分を拡大したのが下の写真です。

全員が文庫本を手にするというのは演出。無念無想の石田会長、その左下に微笑んでいるのが亭主であります。
極寒の秋田から下って九州大遠征の折の一枚が下の写真。
熊本県の満願寺温泉です。
観光地ではまったくありません。地元の集落の人たちが毎日入る共同浴場、車がばんばん通る川沿いにあり、たしか地元の人は無料、よそから来た人は100円を缶からに入れて入る。
町の外からお嫁さんに来た人が驚き、困惑するのがどの家にも風呂がない!
いまではそんなことなはないでしょうが、のどかないい温泉でした。
再び北上して、福島県の不動湯。
三人とも若いですねえ。

社長が結婚してまず躊躇したのが露天風呂愛好会の例会でした。
真っ暗闇ならいざ知らず、真昼間遮るものもない場所で服を脱ぎ、温泉に入るのは、まあ勇気がいったでしょうね、それでもアンコさん(会長夫人)という同行者がいたから思い切れたんでしょう。ウブでした。

石田会長のモットーは贅沢はしない、一泊二食1万円以下、お湯の質にこだわる。
従って交通の便とか、宿のサービスとかは二の次、三の次。
雪道もてくてく歩かされるのであります。
那須の北温泉は、わが露天風呂愛好会史上、まれにみる粗末でハードな旅でした。

いかにも楽しげでしょう。
実際は寒風吹きすさぶ中を素っ裸になりお湯に飛び込む、まではいいんですが。
広大なプールみたいな露天風呂ですからぬるい、冬に入る馬鹿なんていません。
出るに出られず、いやあ大変でした。しかし撮影した石田会長も素っ裸でしたから亭主より辛かったかも。もちろんこの後、屋内の熱い湯でからだを温めました。
陶淵明にならい、仕事を辞め故郷に帰れるのはいつのことか。
それまではせいぜい気の合った仲間たちとの温泉行を楽しみましょう。
石田会長、すこ~し贅沢な旅にしてくださいね。
●今日のお勧め作品は瑛九の最初期のフォトデッサンです。
瑛九 Q Ei
「作品 Work」
C. 1936~
Photo-dessin (photogram)
30.3×25.2cm
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ただいま冬季休廊中
ときの忘れものは1月7日(月)までは冬季休廊中、新年の営業は1月8日(火)からです。
ブログは年中無休、毎日更新していますのでお楽しみください。
◆ときの忘れものは「第27回瑛九展 」を開催します。
会期:2019年1月8日[火]―1月26日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは3月末開催のアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展することになりました。
香港に作品を持って行く前に、ギャラリーで出品作品を公開いたします。
瑛九がさまざまな技法で試みた「光の絵画」への志向が最後に行き着いたのが点描で画面全体を埋め尽くす独自の抽象絵画でした。本展では輝くばかりの100号の油彩大作《海の原型》(1958年)など代表作ほか、カメラを使わず印画紙に直接光を当ててデッサンする「フォトデッサン(フォトグラム)」など1930年代最初期から最晩年までの作品をご覧いただきます。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

今年は穏やかな年であって欲しいと願っていましたが、お正月早々3日の熊本地方の大きな地震には本当に驚きました。
このブログを慌てて書き加えている時点では被害の状況は不明ですが、被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。
暮れも押し詰まった某日、恒例の露天風呂愛好会の忘年会を千石のお蕎麦やさんで開きました。
石田了一会長以下、恙なく正会員5名が揃い、ゲストの橋本凌一さんを交え、さて2019年の温泉行はいずこにしようかと思案したのでありました。
1970年代に全員独身だったときに始まりン十年、いま振り返ると(どうも昨年から回顧、懐古ぐせがついてしまった)、昔は若かった、一日に10数箇所の温泉を回ったときもあったのに・・・・

上掲のJRのポスター、わが露天風呂愛好会の栄光の歴史を飾る一枚です。
まだ残雪が深い山道を駆け上り、たどり着いた秋田県山奥の乳頭温泉、この日がその年の最初の営業日でした。
泊り客は私たち6人だけ。酒はしづかに飲むべかりけり、となるはずが・・・
突如どやどやとバスで押し寄せたのがポスター製作の撮影隊、老若男女100人近くいたかしら。
実はポスターに写っている大勢の人たち、私たち以外は全員エキストラです(だから撮影終了とともにあっという間にいなくなった)。
ポスターの中に本物の湯治客(私たち)が写っている部分を拡大したのが下の写真です。

全員が文庫本を手にするというのは演出。無念無想の石田会長、その左下に微笑んでいるのが亭主であります。
極寒の秋田から下って九州大遠征の折の一枚が下の写真。
熊本県の満願寺温泉です。
観光地ではまったくありません。地元の集落の人たちが毎日入る共同浴場、車がばんばん通る川沿いにあり、たしか地元の人は無料、よそから来た人は100円を缶からに入れて入る。町の外からお嫁さんに来た人が驚き、困惑するのがどの家にも風呂がない!
いまではそんなことなはないでしょうが、のどかないい温泉でした。
再び北上して、福島県の不動湯。
三人とも若いですねえ。

社長が結婚してまず躊躇したのが露天風呂愛好会の例会でした。
真っ暗闇ならいざ知らず、真昼間遮るものもない場所で服を脱ぎ、温泉に入るのは、まあ勇気がいったでしょうね、それでもアンコさん(会長夫人)という同行者がいたから思い切れたんでしょう。ウブでした。

石田会長のモットーは贅沢はしない、一泊二食1万円以下、お湯の質にこだわる。
従って交通の便とか、宿のサービスとかは二の次、三の次。
雪道もてくてく歩かされるのであります。
那須の北温泉は、わが露天風呂愛好会史上、まれにみる粗末でハードな旅でした。

いかにも楽しげでしょう。
実際は寒風吹きすさぶ中を素っ裸になりお湯に飛び込む、まではいいんですが。
広大なプールみたいな露天風呂ですからぬるい、冬に入る馬鹿なんていません。
出るに出られず、いやあ大変でした。しかし撮影した石田会長も素っ裸でしたから亭主より辛かったかも。もちろんこの後、屋内の熱い湯でからだを温めました。
陶淵明にならい、仕事を辞め故郷に帰れるのはいつのことか。
それまではせいぜい気の合った仲間たちとの温泉行を楽しみましょう。
石田会長、すこ~し贅沢な旅にしてくださいね。
●今日のお勧め作品は瑛九の最初期のフォトデッサンです。
瑛九 Q Ei「作品 Work」
C. 1936~
Photo-dessin (photogram)
30.3×25.2cm
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ただいま冬季休廊中
ときの忘れものは1月7日(月)までは冬季休廊中、新年の営業は1月8日(火)からです。
ブログは年中無休、毎日更新していますのでお楽しみください。
◆ときの忘れものは「第27回瑛九展 」を開催します。
会期:2019年1月8日[火]―1月26日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは3月末開催のアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展することになりました。
香港に作品を持って行く前に、ギャラリーで出品作品を公開いたします。
瑛九がさまざまな技法で試みた「光の絵画」への志向が最後に行き着いたのが点描で画面全体を埋め尽くす独自の抽象絵画でした。本展では輝くばかりの100号の油彩大作《海の原型》(1958年)など代表作ほか、カメラを使わず印画紙に直接光を当ててデッサンする「フォトデッサン(フォトグラム)」など1930年代最初期から最晩年までの作品をご覧いただきます。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント