「版画の景色~現代版画センターの軌跡」
栗田秀法




*リア42号より転載

芸術批評誌『REAR リア』42号表紙
2018年10月31日 リア制作室発行
A5判、137ページ
定価:600円+税
■栗田秀法(くりた ひでのり)
1963年愛知県生まれ。 1986年名古屋大学文学部哲学科(美学美術史専攻)卒業。1989年名古屋大学大学院文学研究科哲学専攻(美学美術史専門)博士後期課程中途退学。 愛知県美術館主任学芸員、名古屋芸術大学美術学部准教授を経て、
現在、名古屋大学大学院人文学研究科教授(博物館学担当)。博士(文学)。
専門はフランス近代美術史、日本近現代美術史、美術館学。
著書、論文:『プッサンにおける語りと寓意』(三元社、2014)、編著『現代博物館学入門』(ミネルヴァ書房、2019)、「 戦後の国際版画展黎明期の二つの版画展と日本の版画家たち」『名古屋芸術大学研究紀要』37(2016)など。
展覧会:「没後50年 ボナール展」(1997年、愛知県美術館、Bunkamura ザ・ミュージアム)、「フランス国立図書館特別協力 プッサンとラファエッロ 借用と創造の秘密」(1999年、愛知県美術館、足利市立美術館)、「大英博物館所蔵フランス素描展」(2002年、国立西洋美術館、愛知県美術館)など。
*画廊亭主敬白
芸術批評誌『REAR リア』42号の発行元と著者の栗田先生のご許可を得て、97~100頁をスキャンして再録いたしました。
不勉強のきわみで、『REAR リア』という雑誌も栗田秀法先生のことも全く存じ上げませんでした。
昨秋、埼玉県立近代美術館の学芸員の方から<なかなか熱のこもった批評で、版画センターと同時代の「版画熱」の側面をかなり書いてくださっています。この側面は、「版画の景色」のカタログではあまりフォローできなかった側面なので、非常に有難い、重要な批評と思います。>とのメッセージとともにお知らせいただきました。
昨年1月~3月にかけて埼玉県立近代美術館で開催された「版画の景色~現代版画センターの軌跡」展の展示風景は2018年4月11日のブログに掲載し、その末尾には展覧会に関してブログに書いて下さった方のお名前とリンクをはっています。
西岡文彦、光嶋裕介、荒井由泰、倉垣光孝、嶋﨑吉信、大谷省吾、植田実、土渕信彦、中村茉貴の皆さんは当時知る方、または私どもと面識のある方ばかりでした。
当時を知らない栗田先生(1963年生まれなので、現代版画センター創立のときは11歳の少年)が、展示とカタログを詳細に見た上でこのような正確な批評を書いて下さったことに驚き、感謝するばかりです。
ありがとうございました。
●今日のお勧め作品は、靉嘔と菅井汲です。
靉嘔 Ay-O「I love you」
1974年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
53.0x34.0cm
Ed.11,111 サインあり
*現代版画センターの第1号エディション
発表当時1,000円で頒布した。
*レゾネ(叢文社)267番では「Love letter(s)」となっている。
菅井汲 Kumi SUGAI
「シグナル F」
1976年
シルクスクリーン
シートサイズ:40.5x28.5cm
Ed.150
サインあり
*現代版画センター・エディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

『版画の景色 現代版画センターの軌跡』展カタログ
ケース表紙:26.0×18.5cm
発行:埼玉県立近代美術館 Ⓒ2018
編集:梅津元、五味良子、鴫原悠(埼玉県立近代美術館)
資料提供:ときの忘れもの
デザイン:刈谷悠三+角田奈央+平川響子/neucitora
印刷製本:株式会社ニッショープリント
ケースを開くとサイズや仕様の異なるA~Bの3冊が収められています。Dのケースにも当時の写真や資料が収録されているので4分冊ともいえます。詳しい内容はコチラをお読みください。
購入ご希望の方は、ときの忘れものまでお申し込みください。
●本日18時より、1月23日NYの自宅で亡くなったジョナス・メカスさん(96歳)を偲ぶトークイベント「メカスさんを語る」を開催します。
講師の3人はいずれもメカスさんを知り、その著作の出版に尽力されてきた方々です。
飯村昭子(フリージャーナリスト、『メカスの映画日記』『メカスの難民日記』の翻訳者)
木下哲夫(メカス日本日記の会、『ジョナス・メカス―ノート、対話、映画』の翻訳者)
植田実(住まいの図書館編集長、『メカスの映画日記』の装丁者)
申し訳ないのですが既に満席で、キャンセル待ちの方も多数おり、受付は終了しています。
参加費:1,000円は皆さんのメッセージとともに香典として全額をNYのアンソロジー・フィルム・アーカイブスに送金します。
*写真は2005年10月14日「ジョナス・メカス展」のオープニングの夜、
左から、植田実先生、「メカスの映画日記」を手にするジョナス・メカスさん、詩人の吉増剛造先生、メカスさんの詩集の翻訳者・村田郁夫さん。この夜の宴については原茂さんのエッセイ「天使の謡う夜に」をお読みください。
・2月19日 井戸沼紀美「東京と京都で Sleepless Nights Stories 上映会」
・2月16日 佐伯誠「その人のこと、少しだけ_追憶のジョナス・メカス」
・2月13日 「メカスさんの版画制作」
・2月6日 井戸沼紀美「メカスさんに会った時のこと」
・2月4日 植田実『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源1959―1971』
・2月2日 初めてのカタログ
・1月28日 木下哲夫さんとメカスさん
◆ときの忘れものは3月27日~31日に開催されるアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

栗田秀法




*リア42号より転載

芸術批評誌『REAR リア』42号表紙
2018年10月31日 リア制作室発行
A5判、137ページ
定価:600円+税
■栗田秀法(くりた ひでのり)
1963年愛知県生まれ。 1986年名古屋大学文学部哲学科(美学美術史専攻)卒業。1989年名古屋大学大学院文学研究科哲学専攻(美学美術史専門)博士後期課程中途退学。 愛知県美術館主任学芸員、名古屋芸術大学美術学部准教授を経て、
現在、名古屋大学大学院人文学研究科教授(博物館学担当)。博士(文学)。
専門はフランス近代美術史、日本近現代美術史、美術館学。
著書、論文:『プッサンにおける語りと寓意』(三元社、2014)、編著『現代博物館学入門』(ミネルヴァ書房、2019)、「 戦後の国際版画展黎明期の二つの版画展と日本の版画家たち」『名古屋芸術大学研究紀要』37(2016)など。
展覧会:「没後50年 ボナール展」(1997年、愛知県美術館、Bunkamura ザ・ミュージアム)、「フランス国立図書館特別協力 プッサンとラファエッロ 借用と創造の秘密」(1999年、愛知県美術館、足利市立美術館)、「大英博物館所蔵フランス素描展」(2002年、国立西洋美術館、愛知県美術館)など。
*画廊亭主敬白
芸術批評誌『REAR リア』42号の発行元と著者の栗田先生のご許可を得て、97~100頁をスキャンして再録いたしました。
不勉強のきわみで、『REAR リア』という雑誌も栗田秀法先生のことも全く存じ上げませんでした。
昨秋、埼玉県立近代美術館の学芸員の方から<なかなか熱のこもった批評で、版画センターと同時代の「版画熱」の側面をかなり書いてくださっています。この側面は、「版画の景色」のカタログではあまりフォローできなかった側面なので、非常に有難い、重要な批評と思います。>とのメッセージとともにお知らせいただきました。
昨年1月~3月にかけて埼玉県立近代美術館で開催された「版画の景色~現代版画センターの軌跡」展の展示風景は2018年4月11日のブログに掲載し、その末尾には展覧会に関してブログに書いて下さった方のお名前とリンクをはっています。
西岡文彦、光嶋裕介、荒井由泰、倉垣光孝、嶋﨑吉信、大谷省吾、植田実、土渕信彦、中村茉貴の皆さんは当時知る方、または私どもと面識のある方ばかりでした。
当時を知らない栗田先生(1963年生まれなので、現代版画センター創立のときは11歳の少年)が、展示とカタログを詳細に見た上でこのような正確な批評を書いて下さったことに驚き、感謝するばかりです。
ありがとうございました。
●今日のお勧め作品は、靉嘔と菅井汲です。

1974年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
53.0x34.0cm
Ed.11,111 サインあり
*現代版画センターの第1号エディション
発表当時1,000円で頒布した。
*レゾネ(叢文社)267番では「Love letter(s)」となっている。

「シグナル F」
1976年
シルクスクリーン
シートサイズ:40.5x28.5cm
Ed.150
サインあり
*現代版画センター・エディション
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

『版画の景色 現代版画センターの軌跡』展カタログ
ケース表紙:26.0×18.5cm
発行:埼玉県立近代美術館 Ⓒ2018
編集:梅津元、五味良子、鴫原悠(埼玉県立近代美術館)
資料提供:ときの忘れもの
デザイン:刈谷悠三+角田奈央+平川響子/neucitora
印刷製本:株式会社ニッショープリント
ケースを開くとサイズや仕様の異なるA~Bの3冊が収められています。Dのケースにも当時の写真や資料が収録されているので4分冊ともいえます。詳しい内容はコチラをお読みください。
購入ご希望の方は、ときの忘れものまでお申し込みください。
●本日18時より、1月23日NYの自宅で亡くなったジョナス・メカスさん(96歳)を偲ぶトークイベント「メカスさんを語る」を開催します。

飯村昭子(フリージャーナリスト、『メカスの映画日記』『メカスの難民日記』の翻訳者)
木下哲夫(メカス日本日記の会、『ジョナス・メカス―ノート、対話、映画』の翻訳者)
植田実(住まいの図書館編集長、『メカスの映画日記』の装丁者)
申し訳ないのですが既に満席で、キャンセル待ちの方も多数おり、受付は終了しています。
参加費:1,000円は皆さんのメッセージとともに香典として全額をNYのアンソロジー・フィルム・アーカイブスに送金します。
*写真は2005年10月14日「ジョナス・メカス展」のオープニングの夜、
左から、植田実先生、「メカスの映画日記」を手にするジョナス・メカスさん、詩人の吉増剛造先生、メカスさんの詩集の翻訳者・村田郁夫さん。この夜の宴については原茂さんのエッセイ「天使の謡う夜に」をお読みください。
・2月19日 井戸沼紀美「東京と京都で Sleepless Nights Stories 上映会」
・2月16日 佐伯誠「その人のこと、少しだけ_追憶のジョナス・メカス」
・2月13日 「メカスさんの版画制作」
・2月6日 井戸沼紀美「メカスさんに会った時のこと」
・2月4日 植田実『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源1959―1971』
・2月2日 初めてのカタログ
・1月28日 木下哲夫さんとメカスさん
◆ときの忘れものは3月27日~31日に開催されるアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント