スタッフSの海外ネットサーフィンNo.69
「David Adjaye: Making Memory」
the DESIGN MUSEUM, London
読者の皆様こんにちは。
連日の寒さに身を震わせていたら、唐突に春の陽気が訪れたりと天気の移り変わりが激しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 花粉の到来にくしゃみが止まらないスタッフSこと新澤です。
今回ご紹介する企画展、開催地はまたしても英国ですが、場所は初めてのご紹介となるthe DESIGN MUSEUMです。

大英博物館やナショナル・ギャラリーと並びロンドンを代表するミュージアムですが、内訳は名前の通り、美術ではなくプロダクト、インダストリアル、グラフィック、ファッション、建築等の「デザイン」を主題としています。
ミュージアムの歴史は他と比較すると浅く、テームズ川の南岸沿いにあった1940年代のバナナ倉庫を改築して、1989年にコンラン・ショップで知られるテレンス・コンラン氏により設立されました。
様々なデザインの変遷を分かりやすく展示することで人気を博しましたが、日進月歩で数を増やし続けるデザインに展示空間が不足し始め、2011年にコンラン氏が1700万ポンドを寄付してミュージアムの移転計画が始動。旧コモンウェルス・インスティチュート(英連邦協会)の建物を5年かけて改装し、2016年11月に新たにケンシントンにオープンしました。新館のスペースは旧館の3倍を誇り、1階と2階で企画展を開催し、3階スペースでは入場無料の常設展「DESIGNER MAKER USER」が展示されています。内容は玩具から家電、洋服に日用雑貨と多岐に渡り、現代社会とデザインが不可分であることを実感させられます。
ちなみに自分は旧館時代に訪れたことがありますが、何故か水洗トイレのデザインの変遷がやたらと印象に残っています。
常設展に展示してある歴代マッキントッシュの数々。隣にはソニーのブラウン管テレビとキッズ向けウォークマンも。
ガジェット好きにはたまらない空間です。

そんな新し物好きにもアンティーク好きにもご満足いただけるthe DESIGN MUSEUMで5月5日(日)まで開催されているのが「David Adjaye: Making Memory」。
2017年にナイトの称号を授与されたガーナ人建築家デイビッド・アジャイ卿の個展にして、ミュージアムがケンシントンに移転して以来初の建築展です。
同展では以下の7つのプロジェクトを通じて21世紀における記念碑や記念館の役割を探るもので、記念碑に関する着想を検証して、物語を伝える装置としての建築や形の使われ方についてのアジャイの考えを展示しています。各プロジェクトは個別に部屋が割り振られており、この企画展の為に用意されたインタビュー映像や資料が展示されています。
《Gwangju River Reading Room》
(韓国・光州)

Image Credit | Kyungsub Shin
《Smithsonian National Museum of African American History and Culture》
(アメリカ・ワシントンDC)

Image Credit | Brad Feinknopf
《UK Holocaust Memorial and Learning Centre》
(イギリス・ロンドン)

Image Credit | Adjaye Associates & Ron Arad Architects
《Sclera Pavilion》
(イギリス・ロンドン)

Image Credit | Leonardo Finotti
《National Cathedral of Ghana》
(ガーナ・アックラ)

Image Credit | Adjaye Associates
《Mass Extinction Memorial Observatory》
(ポートランド諸島)

Image Credit | Adjaye Associates
《Coretta Scott King and Martin Luther King Jr. Memorial》
(アメリカ・ボストン)

Courtesy: MLK Boston
現在世界で最も注目されている建築家の一人の着想やアイデアの源泉を垣間見れるまたとない機会です。今年のGWまでに英国旅行をされる予定があれば是非ともお出かけください。
(しんざわ ゆう)
the DESIGN MUSEUM公式ページ(英語)
展覧会紹介ページ(英語)
公式展覧会紹介動画
●今日のお勧めは、森内敬子です。
森内敬子 Keiko MORIUCHI
《縷》
2015年
キャンバスに油彩
18.0×14.0cm(F0号)
左側面にペンサインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは3月27日~31日に開催されるアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。
会期:2019年3月27日(水)-31日(日)
VIP:3月27日、14:00~20:00
3月28日、13:00~17:00
3月29日、12:00~13:00
3月30日、12:00~13:00
一般公開:3月28日、17:00~21:00(ベルニサージュ)
3月29日、13:00~20:00
3月30日、13:00~20:00
3月31日、11:00~18:00
会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

「David Adjaye: Making Memory」
the DESIGN MUSEUM, London
読者の皆様こんにちは。
連日の寒さに身を震わせていたら、唐突に春の陽気が訪れたりと天気の移り変わりが激しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 花粉の到来にくしゃみが止まらないスタッフSこと新澤です。
今回ご紹介する企画展、開催地はまたしても英国ですが、場所は初めてのご紹介となるthe DESIGN MUSEUMです。

大英博物館やナショナル・ギャラリーと並びロンドンを代表するミュージアムですが、内訳は名前の通り、美術ではなくプロダクト、インダストリアル、グラフィック、ファッション、建築等の「デザイン」を主題としています。
ミュージアムの歴史は他と比較すると浅く、テームズ川の南岸沿いにあった1940年代のバナナ倉庫を改築して、1989年にコンラン・ショップで知られるテレンス・コンラン氏により設立されました。
様々なデザインの変遷を分かりやすく展示することで人気を博しましたが、日進月歩で数を増やし続けるデザインに展示空間が不足し始め、2011年にコンラン氏が1700万ポンドを寄付してミュージアムの移転計画が始動。旧コモンウェルス・インスティチュート(英連邦協会)の建物を5年かけて改装し、2016年11月に新たにケンシントンにオープンしました。新館のスペースは旧館の3倍を誇り、1階と2階で企画展を開催し、3階スペースでは入場無料の常設展「DESIGNER MAKER USER」が展示されています。内容は玩具から家電、洋服に日用雑貨と多岐に渡り、現代社会とデザインが不可分であることを実感させられます。
ちなみに自分は旧館時代に訪れたことがありますが、何故か水洗トイレのデザインの変遷がやたらと印象に残っています。

ガジェット好きにはたまらない空間です。

そんな新し物好きにもアンティーク好きにもご満足いただけるthe DESIGN MUSEUMで5月5日(日)まで開催されているのが「David Adjaye: Making Memory」。
2017年にナイトの称号を授与されたガーナ人建築家デイビッド・アジャイ卿の個展にして、ミュージアムがケンシントンに移転して以来初の建築展です。
同展では以下の7つのプロジェクトを通じて21世紀における記念碑や記念館の役割を探るもので、記念碑に関する着想を検証して、物語を伝える装置としての建築や形の使われ方についてのアジャイの考えを展示しています。各プロジェクトは個別に部屋が割り振られており、この企画展の為に用意されたインタビュー映像や資料が展示されています。
《Gwangju River Reading Room》
(韓国・光州)

Image Credit | Kyungsub Shin
《Smithsonian National Museum of African American History and Culture》
(アメリカ・ワシントンDC)

Image Credit | Brad Feinknopf
《UK Holocaust Memorial and Learning Centre》
(イギリス・ロンドン)

Image Credit | Adjaye Associates & Ron Arad Architects
《Sclera Pavilion》
(イギリス・ロンドン)

Image Credit | Leonardo Finotti
《National Cathedral of Ghana》
(ガーナ・アックラ)

Image Credit | Adjaye Associates
《Mass Extinction Memorial Observatory》
(ポートランド諸島)

Image Credit | Adjaye Associates
《Coretta Scott King and Martin Luther King Jr. Memorial》
(アメリカ・ボストン)

Courtesy: MLK Boston
現在世界で最も注目されている建築家の一人の着想やアイデアの源泉を垣間見れるまたとない機会です。今年のGWまでに英国旅行をされる予定があれば是非ともお出かけください。
(しんざわ ゆう)
the DESIGN MUSEUM公式ページ(英語)
展覧会紹介ページ(英語)
公式展覧会紹介動画
David Adjaye: Making Memory from Design Museum on Vimeo.
●今日のお勧めは、森内敬子です。

《縷》
2015年
キャンバスに油彩
18.0×14.0cm(F0号)
左側面にペンサインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは3月27日~31日に開催されるアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。

VIP:3月27日、14:00~20:00
3月28日、13:00~17:00
3月29日、12:00~13:00
3月30日、12:00~13:00
一般公開:3月28日、17:00~21:00(ベルニサージュ)
3月29日、13:00~20:00
3月30日、13:00~20:00
3月31日、11:00~18:00
会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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