アートバーゼル香港から帰国しました。
一般公開初日、チケット前売りは既に完売で、入り口には当日チケットを求めて長蛇の行列で3時間待ちだったそうです。
ときの忘れもののブースは3階
ブース全体
メインは100号の油彩大作「海の原型」(1958年 右)と油彩10号「黄色い朝」(1958年)
左から、板に吹き付けの「鳥の歌」(1957年)「赤と黄」(1957年)、「花々」(1950年)と初期の油彩「作品-B」(1935年)
1930年代から1950年のフォトデッサン
プレビューでほとんどが売約となり急遽展示替えしました。
アジア最大のアートフェア「アートバーゼル香港2019」に、ときの忘れものは初めて出展し「瑛九展」を開催しました。
アートバーゼル初心者の私は、誰も瑛九を知らないと思うけれど大丈夫なのだろうか、会場は1階と3階に分かれているけれど、3階にも人は来てくれるのだろうか・・・と危惧しておりましたが、蓋を開けて見ればプレビュー初日に瑛九を知らない方が次々と予約してくださり、また来場者数もすさまじく、つまらない心配は無用だったようです。
予想通り、来場者の99%の方は瑛九を知らず、知っている1%の方は日本人でした。多くの方にまず「Who is the artist?」「Male? Female?」と聞かれました。生没年(1911-1960年)を告げると、とても驚かれました。
今回展示した瑛九の作品は古いものだと85年前、晩年の作品でも60年経過していますが、どれも古さを感じさせない作品だと認めていただけたのでしょう。《海の原型》《黄色い朝》は特に評判で、様々な角度からご覧になっておられました。フォトデッサンの評価も高く、その独自性にたいへん注目が集まりました。「Beautiful!」「Wow!」「He’s the real thing.」「Amazing.」「I love it.」「Great show!」etc… こんな声がちらほらと聞こえてきました。
《海の原型》に関しては「浮遊してみえるわね」「花びらみたい」という声がとても印象的でした。売れていることに残念がる方がとても多く、「遅かったか・・・」「同じものを描いてもらうことはできますか?」という声もいただき、とても嬉しくなりました。
今まで国内外のアートフェアに15箇所以上出展してきましたが、アートバーゼル香港はどのフェアよりもエネルギッシュで、別格の存在でした。世界中からコレクターが集結し、2-3日と時間をかけて隈なく見て回っているようで、皆さん買うためにここに来ているので値段を聞いてくれるし、目は真剣そのものでした。こういうフェアが増えてくれるとこちらもやる気が出ます。
来年も是非出たい! と思える結果だったので、帰国早々来年の企画を練らなければ!
以上、簡単ではありますが、アートバーゼル香港のご報告でした。
(おだちれいこ)
ART BASEL HONG KONG 2019
会期:2019年3月27日(水)-31日(日)
会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
海外で瑛九の個展が開催されたのは今回が初めてです。
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『第28回 瑛九展』(アートバーゼル香港)図録
2019年 ときの忘れもの
B5版 36頁 作品17点、参考図版27点掲載
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:800円 *送料250円
●瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
埼玉県立近代美術館では「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、「瑛九と光春―イメージの版/層」では山田光春の新収蔵作品とともに、40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示しています(4月14日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。







アジア最大のアートフェア「アートバーゼル香港2019」に、ときの忘れものは初めて出展し「瑛九展」を開催しました。
アートバーゼル初心者の私は、誰も瑛九を知らないと思うけれど大丈夫なのだろうか、会場は1階と3階に分かれているけれど、3階にも人は来てくれるのだろうか・・・と危惧しておりましたが、蓋を開けて見ればプレビュー初日に瑛九を知らない方が次々と予約してくださり、また来場者数もすさまじく、つまらない心配は無用だったようです。
予想通り、来場者の99%の方は瑛九を知らず、知っている1%の方は日本人でした。多くの方にまず「Who is the artist?」「Male? Female?」と聞かれました。生没年(1911-1960年)を告げると、とても驚かれました。
今回展示した瑛九の作品は古いものだと85年前、晩年の作品でも60年経過していますが、どれも古さを感じさせない作品だと認めていただけたのでしょう。《海の原型》《黄色い朝》は特に評判で、様々な角度からご覧になっておられました。フォトデッサンの評価も高く、その独自性にたいへん注目が集まりました。「Beautiful!」「Wow!」「He’s the real thing.」「Amazing.」「I love it.」「Great show!」etc… こんな声がちらほらと聞こえてきました。
《海の原型》に関しては「浮遊してみえるわね」「花びらみたい」という声がとても印象的でした。売れていることに残念がる方がとても多く、「遅かったか・・・」「同じものを描いてもらうことはできますか?」という声もいただき、とても嬉しくなりました。
今まで国内外のアートフェアに15箇所以上出展してきましたが、アートバーゼル香港はどのフェアよりもエネルギッシュで、別格の存在でした。世界中からコレクターが集結し、2-3日と時間をかけて隈なく見て回っているようで、皆さん買うためにここに来ているので値段を聞いてくれるし、目は真剣そのものでした。こういうフェアが増えてくれるとこちらもやる気が出ます。
来年も是非出たい! と思える結果だったので、帰国早々来年の企画を練らなければ!
以上、簡単ではありますが、アートバーゼル香港のご報告でした。
(おだちれいこ)

会期:2019年3月27日(水)-31日(日)
会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
海外で瑛九の個展が開催されたのは今回が初めてです。
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2019年 ときの忘れもの
B5版 36頁 作品17点、参考図版27点掲載
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:800円 *送料250円
●瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
埼玉県立近代美術館では「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、「瑛九と光春―イメージの版/層」では山田光春の新収蔵作品とともに、40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示しています(4月14日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。
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