スタッフSの海外ネットサーフィン No.72
「JONAS MEKAS TRIBUTE SCREENINGS」
Anthology Film Archives
読者の皆様こんにちは。
麗かと呼ぶにはいささか温暖な天気が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 快晴が続いていた都心で、倉庫から木彫作品を移動させる日に限って雨に降られてしまい、相変わらず自分が雨男であるということの証明に事欠かないスタッフSこと新澤です。
本日ご紹介するのは今年1月に亡くなられた映像芸術界の雄、ジョナス・メカスが設立したアンソロジー・フィルム・アーカイヴスで4月から6月にかけて開催されている「JONAS MEKAS TRIBUTE SCREENINGS」です。

アンソロジー・フィルム・アーカイヴスは映像作品の中でも特にアバンギャルドや実験映像の保管、研究、上映に力を入れている組織で、FIAF(国際フィルム・アーカイヴ連盟)やAMIA(動画記録協会)にも加盟しています。
設立は1970年。当時はJoseph Papp Public Theaterを拠点にしていましたが、1973年には80 Wooster Streetへ移転。そこから更にフィルムの保管スペースの必要性などから1979年に移転したのが、現在のロウワー・イースト・マンハッタンにある建物です。
何やら威圧的な雰囲気を感じる方は正解。この建物、元は留置所が併設された市裁判所でした。1980年代にレノベーションを続け、2つの上映室、フィルム保管庫、資料図書館、経営事務所とギャラリーを備えた実験美術映像の殿堂として、1988年にオープンしました。この時の資金調達に一枚噛んだのが現代版画センターの社長だった亭主で、現在ときの忘れものが扱っているメカス作品の源流です。
2020年には設立50周年の節目を迎えるアンソロジー・フィルム・アーカイヴスですが、これを機会にメカス氏が生前から計画していた改築がついに実施される運びとなるようです。この改築によりアンソロジー・フィルム・アーカイヴスは新しく増築する最上階の1フロアを丸ごとライブラリとして設計し、他にも空調機能を備えたフィルム保管庫やライブラリへのアクセスを補助する新しいエレベーター、地上階にオープンするカフェ、イベント会場として機能するルーフテラス等、外観の変化こそ大きくないものの、より一層充実した内容で2021年に一般に開放される予定です。
このアンソロジー・フィルム・アーカイヴスで4~6月の四半期に開催されているのが「JONAS MEKAS TRIBUTE SCREENINGS」です。メカスが特に世に知られる映像作品である「映像日記」に焦点を当てた上映会で、3か月の間に9つの作品が各1回、上映されます。既に4月と5月の上映は終わり、残すところは6月の4日(火)と23日(日)の2回ですが、来月NYにおられる方は是非お出かけください。勿論、メカス以外の作品も毎日上映されております。以下のURLよりプログラムと各作品の詳細が(英文ですが)確認出来ますのでご覧ください。
(しんざわ ゆう)
アンソロジー・フィルム・アーカイヴス公式ページ(英語)
2019年4~6月プログラム(PDF、英語)

2005年10月青山・ときの忘れもの「ジョナス・メカス展」にて。左から画廊亭主、尾立麗子、ジョナス・メカス、木下哲夫(メカス日本日記の会)
●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
ジョナス・メカス Jonas MEKAS
"Kenneth Anger and Sally Dixon, April 20, 1973"
1973年 (2013年プリント)
アーカイバルインクジェットプリント
イメージサイズ:34.0×23.0cm
シートサイズ :39.8×29.9cm
Ed.7 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
■ケネス・アンガー Kenneth Anger(1927~)
アメリカ人実験映像作家。自身の作品に主演するなど役者としても活動。作品は精神世界を投影した難解なものが多く、カルト映画、アンダーグラウンド映画として紹介されることも少なくない。作品内容は本人が深く傾倒する神秘主義、悪魔主義がテーマとなっていることが多い。同性愛者としても知られ、処女作『花火』では同性への激しい性衝動を描き、わいせつ容疑で逮捕された。
■サリー・ディクソン Sally Dixon
1960年代以来、スタン・ブラッカージュをはじめとする多くの映像作家と親交を持つ前衛映画専門のキュレーター。
~~~~~~
●『一日だけの須賀敦子展 in MORIOKA第一画廊』
会期:2019年6月29日[土]
会場:岩手県盛岡市・MORIOKA第一画廊・舷
●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス』
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:東京白金・OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
●『倉俣史朗 小展示』
会期:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
会場:大阪・Nii Fine Arts
◆ときの忘れものは「第311回企画◆葉栗剛展 」を開催しています。
会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。
●本日(日曜)と明日(月曜)は休廊です。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「JONAS MEKAS TRIBUTE SCREENINGS」
Anthology Film Archives
読者の皆様こんにちは。
麗かと呼ぶにはいささか温暖な天気が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 快晴が続いていた都心で、倉庫から木彫作品を移動させる日に限って雨に降られてしまい、相変わらず自分が雨男であるということの証明に事欠かないスタッフSこと新澤です。
本日ご紹介するのは今年1月に亡くなられた映像芸術界の雄、ジョナス・メカスが設立したアンソロジー・フィルム・アーカイヴスで4月から6月にかけて開催されている「JONAS MEKAS TRIBUTE SCREENINGS」です。

アンソロジー・フィルム・アーカイヴスは映像作品の中でも特にアバンギャルドや実験映像の保管、研究、上映に力を入れている組織で、FIAF(国際フィルム・アーカイヴ連盟)やAMIA(動画記録協会)にも加盟しています。
設立は1970年。当時はJoseph Papp Public Theaterを拠点にしていましたが、1973年には80 Wooster Streetへ移転。そこから更にフィルムの保管スペースの必要性などから1979年に移転したのが、現在のロウワー・イースト・マンハッタンにある建物です。

2020年には設立50周年の節目を迎えるアンソロジー・フィルム・アーカイヴスですが、これを機会にメカス氏が生前から計画していた改築がついに実施される運びとなるようです。この改築によりアンソロジー・フィルム・アーカイヴスは新しく増築する最上階の1フロアを丸ごとライブラリとして設計し、他にも空調機能を備えたフィルム保管庫やライブラリへのアクセスを補助する新しいエレベーター、地上階にオープンするカフェ、イベント会場として機能するルーフテラス等、外観の変化こそ大きくないものの、より一層充実した内容で2021年に一般に開放される予定です。

(しんざわ ゆう)
アンソロジー・フィルム・アーカイヴス公式ページ(英語)
2019年4~6月プログラム(PDF、英語)

2005年10月青山・ときの忘れもの「ジョナス・メカス展」にて。左から画廊亭主、尾立麗子、ジョナス・メカス、木下哲夫(メカス日本日記の会)
●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。

"Kenneth Anger and Sally Dixon, April 20, 1973"
1973年 (2013年プリント)
アーカイバルインクジェットプリント
イメージサイズ:34.0×23.0cm
シートサイズ :39.8×29.9cm
Ed.7 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
■ケネス・アンガー Kenneth Anger(1927~)
アメリカ人実験映像作家。自身の作品に主演するなど役者としても活動。作品は精神世界を投影した難解なものが多く、カルト映画、アンダーグラウンド映画として紹介されることも少なくない。作品内容は本人が深く傾倒する神秘主義、悪魔主義がテーマとなっていることが多い。同性愛者としても知られ、処女作『花火』では同性への激しい性衝動を描き、わいせつ容疑で逮捕された。
■サリー・ディクソン Sally Dixon
1960年代以来、スタン・ブラッカージュをはじめとする多くの映像作家と親交を持つ前衛映画専門のキュレーター。
~~~~~~
●『一日だけの須賀敦子展 in MORIOKA第一画廊』
会期:2019年6月29日[土]
会場:岩手県盛岡市・MORIOKA第一画廊・舷
●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス』
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:東京白金・OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
●『倉俣史朗 小展示』
会期:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
会場:大阪・Nii Fine Arts
◆ときの忘れものは「第311回企画◆葉栗剛展 」を開催しています。
会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。
●本日(日曜)と明日(月曜)は休廊です。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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