<「DECODE/出来事と記録ーポスト工業化社会の美術」@埼玉近代美術館 言ってる単語はわかるけど「もの派」とは結局なんぞや?レベルでも楽しめる刺激的な展示空間でした
コレクション展の一角「うつしと重なりー版画の諸相」 の一群がまた良くて、版画の企画展またやらないかな~とちょっと期待(駒井哲郎展もよかった)
(20190915/もちこさんのtwitterより)>

<「DECODE / 出来事と記録 - ポスト工業化社会の美術 - 」 at 埼玉県立近代美術館。うーん、よー分からん。美術についての知識も意識もあんまり無い私には、作品が少ないこういう展示は興味薄なんですよね。
それよりも常設展の方に見るべきものが多かったように思います。
ときの忘れものから寄贈された作品を中心にした特集「うつしと重なりー 版画の諸相」がとても良いです。本田眞吾「extension No.31」「同 No.32」や菅井汲「赤い太陽」「青い星」がいいですね。
察しの良い方はピンとくると思いますが、埼玉近美で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の出品作品が多く展示されています。磯崎新「内部風景」シリーズやジョナス・メカス、島州一などが再び観られたのは嬉しいですね。
さらに小特集「バウハウス100年」もやってます。モホリ=ナジはやっぱりかっこいいな~。
キスリング「赤いテーブルの上の果実」やカミーユ・ピサロ「エラニーの牛を追う娘」なんかも良かったし、今期の埼玉近代美術館の常設はとても自分好みでした。
(20191001/YASUSHI ISHIBASHIさんのtwitterより)>
右から:島州一《ゲバラ》《ジーンズ》、磯崎新《内部風景Ⅰ ストン・ボロウ邸―ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン》《内部風景Ⅱ カトルマル精神病院―アントナン・アルトー》《内部風景Ⅲ-増幅性の空間-アラタ・イソザキ》
埼玉県立近代美術館で開催中の「DECODE / 出来事と記録 - ポスト工業化社会の美術 - 」展については土渕信彦さんが、「うつしと重なりー 版画の諸相」展については中尾美穂さんがそれぞれレビューを書いてくださっているのでお読みください。
現代版画センターの旧会員の皆さんのおかげで埼玉に寄贈した作品群が、新たな視点で見直され、若い人たちに見てもらえることを大変嬉しく思っています。
~~~~~
10月になりましたが、さわやかなとは言い難い不快なあれこれがあっちでもこっちでも。
関電のお偉方20人が3億を超える賄賂を一時的に保管していたという話が新聞に出ていますが、ほんとに日本の大組織はドウナッチャッタンでしょうか。
亭主も大手マスコミに少し在籍していましたから、大きな組織になればなるほど「悪(ワル)」の一人や二人が出てくることはわかります。しかし片方でよくしたものでへそ曲がりというか、「そんな金、受け取れません」と敢然と拒否するか、「だったら辞めます」という御仁が必ずいたものです。
千葉の大停電もしかり、東電さん、千葉県知事、皆さんトップは逃げちゃいましたね。あれが他国でしたら暴動が起こり、コンビニは略奪の修羅場になったでしょう。
自らの職場に誇りを持ち、その職責に全霊をささげる、なんてのはもはや御伽噺なのでしょうか。
~~~~~
昨日は久しぶりに敬愛する作家の名品を入手することができ、興奮しました。
いずれ公開しますが、ここ数年でもめったにない大物です。
社長は税理士さんと進めている「在庫削減計画」がまたしても頓挫しかねない事態に渋い顔。
「いったい倉庫の在庫の山をどうするのよ」
普通の商売で10年間、まったく売れなかったら「不良在庫」でしょう。ところが美術品というのは不思議な商品で、10年間売れないなんてざらで、むしろその中からとんでもないお宝が出てくることがあります。
亭主が草間彌生先生の版画のエディションをしたのは1983年、かぼちゃなど7種類を現代版画センターエディションとして発表しましたが、当時はまったく売れませんでした。
その後、倒産など紆余曲折はあるのですが、2000年になっても(17年経っても)まだたくさん某倉庫に眠っていました。おかげで随分助かりました。
2004年くらいから草間ブームに火がつき、3万円でも売れなかった作品があれよあれよというまに高騰、いまでは自分が手がけた作品なのに、手も足も出ない(涙)。
いえ、今回の大物は10年なんてかけません・・・・
最後に先日急逝された「ぐっちーさん」こと山口正洋さんの著書から、
「少量でもいいから本当に価値のあるものを作って、それがわかる人にだけ販売する、うまくいけばそれを持っていることがステータスだと信じてもらえるようにする」
画商としてかくありたいと願う次第です。
●本日のお勧め作品は、先日のブログで取り上げた日和崎尊夫です。10cmにも満たない極小の宇宙から、大判作品まで、生涯に残した作品は500点余(レゾネには524点収録)ですが、版サイズが30cmを超えるものはそうはありません。亡くなる4年前の大作「永劫回帰」をご紹介します。

日和崎尊夫「永劫回帰」
1988年 木口木版
イメージサイズ(版サイズ):36.5×27.0cm
シートサイズ:57.0×41.0cm
Ed.50 Signed
*レゾネNo.433
*1990年、第一回高知国際版画トリエンナーレ入選
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「松本竣介と『雜記帳』」展を開催します。
会期:2019年10月8日(火)~10月26日(土) *日・月・祝日休廊

松本竣介が編集した『雜記帳』は、1936年自由な文章形式である随筆、エッセーを中心に、時代に文化の総合を求めた知性を提供する雑誌を目指し刊行されました。特集記事にヒューマニズムなどをテーマに掲げるなど、人間性に全幅の信頼と価値を置いた雑誌でもあり、その姿勢や態度は、編集者であった松本竣介の若々しく真摯な生き方そのものだったとも言えます。その『雜記帳』に作品を寄せた作家たちの作品を展示します。 展覧会に際し、カタログ(カラー、44ページ)を刊行します。テキストは小松崎拓男さん(美術評論家、文教大学非常勤講師)です。
出品作家:松本竣介、恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、鶴岡政男、桂ゆき
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
コレクション展の一角「うつしと重なりー版画の諸相」 の一群がまた良くて、版画の企画展またやらないかな~とちょっと期待(駒井哲郎展もよかった)
(20190915/もちこさんのtwitterより)>

<「DECODE / 出来事と記録 - ポスト工業化社会の美術 - 」 at 埼玉県立近代美術館。うーん、よー分からん。美術についての知識も意識もあんまり無い私には、作品が少ないこういう展示は興味薄なんですよね。
それよりも常設展の方に見るべきものが多かったように思います。
ときの忘れものから寄贈された作品を中心にした特集「うつしと重なりー 版画の諸相」がとても良いです。本田眞吾「extension No.31」「同 No.32」や菅井汲「赤い太陽」「青い星」がいいですね。
察しの良い方はピンとくると思いますが、埼玉近美で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の出品作品が多く展示されています。磯崎新「内部風景」シリーズやジョナス・メカス、島州一などが再び観られたのは嬉しいですね。
さらに小特集「バウハウス100年」もやってます。モホリ=ナジはやっぱりかっこいいな~。
キスリング「赤いテーブルの上の果実」やカミーユ・ピサロ「エラニーの牛を追う娘」なんかも良かったし、今期の埼玉近代美術館の常設はとても自分好みでした。
(20191001/YASUSHI ISHIBASHIさんのtwitterより)>

埼玉県立近代美術館で開催中の「DECODE / 出来事と記録 - ポスト工業化社会の美術 - 」展については土渕信彦さんが、「うつしと重なりー 版画の諸相」展については中尾美穂さんがそれぞれレビューを書いてくださっているのでお読みください。
現代版画センターの旧会員の皆さんのおかげで埼玉に寄贈した作品群が、新たな視点で見直され、若い人たちに見てもらえることを大変嬉しく思っています。
~~~~~
10月になりましたが、さわやかなとは言い難い不快なあれこれがあっちでもこっちでも。
関電のお偉方20人が3億を超える賄賂を一時的に保管していたという話が新聞に出ていますが、ほんとに日本の大組織はドウナッチャッタンでしょうか。
亭主も大手マスコミに少し在籍していましたから、大きな組織になればなるほど「悪(ワル)」の一人や二人が出てくることはわかります。しかし片方でよくしたものでへそ曲がりというか、「そんな金、受け取れません」と敢然と拒否するか、「だったら辞めます」という御仁が必ずいたものです。
千葉の大停電もしかり、東電さん、千葉県知事、皆さんトップは逃げちゃいましたね。あれが他国でしたら暴動が起こり、コンビニは略奪の修羅場になったでしょう。
自らの職場に誇りを持ち、その職責に全霊をささげる、なんてのはもはや御伽噺なのでしょうか。
~~~~~
昨日は久しぶりに敬愛する作家の名品を入手することができ、興奮しました。
いずれ公開しますが、ここ数年でもめったにない大物です。
社長は税理士さんと進めている「在庫削減計画」がまたしても頓挫しかねない事態に渋い顔。
「いったい倉庫の在庫の山をどうするのよ」
普通の商売で10年間、まったく売れなかったら「不良在庫」でしょう。ところが美術品というのは不思議な商品で、10年間売れないなんてざらで、むしろその中からとんでもないお宝が出てくることがあります。
亭主が草間彌生先生の版画のエディションをしたのは1983年、かぼちゃなど7種類を現代版画センターエディションとして発表しましたが、当時はまったく売れませんでした。
その後、倒産など紆余曲折はあるのですが、2000年になっても(17年経っても)まだたくさん某倉庫に眠っていました。おかげで随分助かりました。
2004年くらいから草間ブームに火がつき、3万円でも売れなかった作品があれよあれよというまに高騰、いまでは自分が手がけた作品なのに、手も足も出ない(涙)。
いえ、今回の大物は10年なんてかけません・・・・
最後に先日急逝された「ぐっちーさん」こと山口正洋さんの著書から、
「少量でもいいから本当に価値のあるものを作って、それがわかる人にだけ販売する、うまくいけばそれを持っていることがステータスだと信じてもらえるようにする」
画商としてかくありたいと願う次第です。
●本日のお勧め作品は、先日のブログで取り上げた日和崎尊夫です。10cmにも満たない極小の宇宙から、大判作品まで、生涯に残した作品は500点余(レゾネには524点収録)ですが、版サイズが30cmを超えるものはそうはありません。亡くなる4年前の大作「永劫回帰」をご紹介します。

日和崎尊夫「永劫回帰」
1988年 木口木版
イメージサイズ(版サイズ):36.5×27.0cm
シートサイズ:57.0×41.0cm
Ed.50 Signed
*レゾネNo.433
*1990年、第一回高知国際版画トリエンナーレ入選
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「松本竣介と『雜記帳』」展を開催します。
会期:2019年10月8日(火)~10月26日(土) *日・月・祝日休廊

松本竣介が編集した『雜記帳』は、1936年自由な文章形式である随筆、エッセーを中心に、時代に文化の総合を求めた知性を提供する雑誌を目指し刊行されました。特集記事にヒューマニズムなどをテーマに掲げるなど、人間性に全幅の信頼と価値を置いた雑誌でもあり、その姿勢や態度は、編集者であった松本竣介の若々しく真摯な生き方そのものだったとも言えます。その『雜記帳』に作品を寄せた作家たちの作品を展示します。 展覧会に際し、カタログ(カラー、44ページ)を刊行します。テキストは小松崎拓男さん(美術評論家、文教大学非常勤講師)です。
出品作家:松本竣介、恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、鶴岡政男、桂ゆき
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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