先日来の台風で、亭主の故郷群馬県嬬恋村も大きな被害を受けました。
地震や豪雨などへの被災地への義捐金送金はいつも社長任せだったのですが、今回は初めてふるさと納税を使い(もちろん見返り品不要)微々たる金額ですが個人で送金しました。
亭主はここ何十年か通帳もキャッシュカードも持ったことはありません(前科のある亭主を警戒して社長が全面管理している)。
まず近くのコンビニのATMの前に生まれて初めて立ち、振込みのボタンを押したのですが、「カードを入れてください」と出るだけで「現金」の項目がない! 店員さんに「現金で振込みたいのだけれど」と尋ねたのですが、店員さんも海外からの留学生らしく、首を傾げるばかり。
仕方ないので少し離れた銀行のATM(無人)に行ったのだけれど、これも出てくる画面は同じで(当たり前か)、「現金」の文字がない。そこで三転、郵便局に行きました。ここは人もいるので一安心、「●●銀行の口座に現金で振り込みたいのだけれど」と尋ねたら「銀行間のお取引はゆうちょ銀行の通帳とカードが必要です」と言われてしまった。つまり現金では不可。「いつから現金じゃあ送金できなくなったの」と聞くと「ずっと前からです」と返された(笑)。すごすごと社長のもとに戻り、自分名義の通帳とカードを拝借し、ようやく故郷に送金できました(ホントに着いているかしら)。
ただいま開催中の「松本竣介と『雜記帳』」展では松本竣介と『雜記帳』に挿画を寄せた多くの画家のなかから6作家(恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、桂ゆき、鶴岡政男)を選び、彼らが戦前から戦後にかけて制作した作品を展示しています。
ブログで一人づつ紹介してきましたが、本日は最後の鶴岡政男です。
雜記帳01号p54所収 鶴岡政男
雜記帳02号p46所収 鶴岡政男
●鶴岡政男(1907-1979) Tsuruoka Masao
群馬県高崎生まれ。1922年太平洋画会研究所に入り、靉光や井上長三郎らと交友。1928年保守的な研究所に反発し、除名となり井上らと洪原会を結成。1930年NOVA美術協会の結成に参加。左翼運動に一時加わるも、運動に失望し離れる。1937官憲の干渉が強まる中、NOVA美術協会を解散する。応召して中国に出征、1940年帰還。終戦まで徴用で工場に通い警備召集にもつく。1943年井上長三郎の呼びかけに応じ、靉光、麻生三郎、松本竣介らと新人画会を結成、銀座・資生堂ギャラリーなどで3回の発表展を開催する。1945年東京大空襲で作品の大半を焼失する。1947年新人画会のメンバーらとともに自由美術家協会に合流する。都市を浮浪する人々に着想を得たという代表作《重い手》(1949)はじめヒューマニズムを根底に、戦後の混迷する人間と社会を形象化した作品で注目される。軽妙な諧謔や風刺を込めながら、人の意表をつく機智を縦横に展開して、抽象画も含む独自の画風を開拓した。
出品No.13 鶴岡政男(作品)

紙にパステル
Image size: 37.7x26.6cm
Sheet size: 37.7x26.6cm
サインありこちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「松本竣介と『雜記帳』」展を開催しています。
会期:2019年10月8日(火)~10月26日(土) *日・月・祝日休廊

●「松本竣介と『雜記帳』」展図録のご案内
2019年
ときの忘れもの刊
B5判 44ページ
テキスト:小松崎拓男
収録作家:松本竣介、恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、鶴岡政男、桂ゆき
価格:1,100円(税込)
梱包送料:250円
*メールにてお申し込みください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
・松本竣介の画集、カタログを特別頒布しています。
・小松崎拓男さんの連載エッセイ「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
・大川美術館の小此木美代子さんのエッセイ/「松本竣介 アトリエの時間」について
・東京国立近代美術館の大谷省吾さんのエッセイ「松本竣介の素描について」
・練馬区立美術館の喜夛孝臣さんのエッセイ/花束の如く美しく―「松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―」展を見て―
・植田実さんの連載エッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(全14回)
・深野一朗さんのエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
●群馬県桐生市の大川美術館で「松本竣介 街歩きの時間」が開催されています(会期:2019年10月8日ー12月8日)
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
地震や豪雨などへの被災地への義捐金送金はいつも社長任せだったのですが、今回は初めてふるさと納税を使い(もちろん見返り品不要)微々たる金額ですが個人で送金しました。
亭主はここ何十年か通帳もキャッシュカードも持ったことはありません(前科のある亭主を警戒して社長が全面管理している)。
まず近くのコンビニのATMの前に生まれて初めて立ち、振込みのボタンを押したのですが、「カードを入れてください」と出るだけで「現金」の項目がない! 店員さんに「現金で振込みたいのだけれど」と尋ねたのですが、店員さんも海外からの留学生らしく、首を傾げるばかり。
仕方ないので少し離れた銀行のATM(無人)に行ったのだけれど、これも出てくる画面は同じで(当たり前か)、「現金」の文字がない。そこで三転、郵便局に行きました。ここは人もいるので一安心、「●●銀行の口座に現金で振り込みたいのだけれど」と尋ねたら「銀行間のお取引はゆうちょ銀行の通帳とカードが必要です」と言われてしまった。つまり現金では不可。「いつから現金じゃあ送金できなくなったの」と聞くと「ずっと前からです」と返された(笑)。すごすごと社長のもとに戻り、自分名義の通帳とカードを拝借し、ようやく故郷に送金できました(ホントに着いているかしら)。
ただいま開催中の「松本竣介と『雜記帳』」展では松本竣介と『雜記帳』に挿画を寄せた多くの画家のなかから6作家(恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、桂ゆき、鶴岡政男)を選び、彼らが戦前から戦後にかけて制作した作品を展示しています。
ブログで一人づつ紹介してきましたが、本日は最後の鶴岡政男です。


●鶴岡政男(1907-1979) Tsuruoka Masao
群馬県高崎生まれ。1922年太平洋画会研究所に入り、靉光や井上長三郎らと交友。1928年保守的な研究所に反発し、除名となり井上らと洪原会を結成。1930年NOVA美術協会の結成に参加。左翼運動に一時加わるも、運動に失望し離れる。1937官憲の干渉が強まる中、NOVA美術協会を解散する。応召して中国に出征、1940年帰還。終戦まで徴用で工場に通い警備召集にもつく。1943年井上長三郎の呼びかけに応じ、靉光、麻生三郎、松本竣介らと新人画会を結成、銀座・資生堂ギャラリーなどで3回の発表展を開催する。1945年東京大空襲で作品の大半を焼失する。1947年新人画会のメンバーらとともに自由美術家協会に合流する。都市を浮浪する人々に着想を得たという代表作《重い手》(1949)はじめヒューマニズムを根底に、戦後の混迷する人間と社会を形象化した作品で注目される。軽妙な諧謔や風刺を込めながら、人の意表をつく機智を縦横に展開して、抽象画も含む独自の画風を開拓した。
出品No.13 鶴岡政男(作品)

紙にパステル
Image size: 37.7x26.6cm
Sheet size: 37.7x26.6cm
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「松本竣介と『雜記帳』」展を開催しています。
会期:2019年10月8日(火)~10月26日(土) *日・月・祝日休廊

●「松本竣介と『雜記帳』」展図録のご案内

ときの忘れもの刊
B5判 44ページ
テキスト:小松崎拓男
収録作家:松本竣介、恩地孝四郎、福沢一郎、海老原喜之助、難波田龍起、鶴岡政男、桂ゆき
価格:1,100円(税込)
梱包送料:250円
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こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
・松本竣介の画集、カタログを特別頒布しています。
・小松崎拓男さんの連載エッセイ「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
・大川美術館の小此木美代子さんのエッセイ/「松本竣介 アトリエの時間」について
・東京国立近代美術館の大谷省吾さんのエッセイ「松本竣介の素描について」
・練馬区立美術館の喜夛孝臣さんのエッセイ/花束の如く美しく―「松本竣介と野田英夫―大川美術館収蔵品を中心に―」展を見て―
・植田実さんの連載エッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」(全14回)
・深野一朗さんのエッセイ「ヤノベさんと松本竣介」
●群馬県桐生市の大川美術館で「松本竣介 街歩きの時間」が開催されています(会期:2019年10月8日ー12月8日)
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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