皆様、新年はいかがお迎えでしょうか。
ときの忘れものは1月2日のスタッフ全員のご挨拶のとおり、今年も展覧会、アートフェアではそれぞれが持ち場をしっかり守り、お客様に優れた作品、質の高い情報をお届けしたいと思っています。画廊は明日7日より新年の営業を開始します。
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社長と亭主は自宅のある埼玉県新座市の武野神社と画廊のある本駒込の天祖神社の二つに初詣したのですが、御神籤が微妙に違いまして(笑)、協議の結果、都合の良い方を今年の指標といたします。
因みに社長の良い方の御神籤は「大吉」であります。

それはともかく、今年もブログは年中無休、366日(閏年ですね)更新を目指します。
先般もご報告したとおり、昨年半ばあたりから、アクセス数が激減しています。
一昨2018年は一日300人を切ることはほとんどなかったのですが、昨年は300人どころか200人をきることもしばしばでした(訪問者の実数が右列下方に出ています)。
twitter、facebook、instagram、mixi などなど様々なSNS機能が出現し、それぞれが自由に発信できるようになりました。これも亭主はまったくわからないのですが、最近は皆さんnote とやらに移行しているらしい。
それら多様なネット空間での情報の海の中で、多くの方に読んでもらうにはどうしたらよいのか、亭主は機械に疎くてよくわかりませんが、皆さんのご意見を聞きながら工夫、改善をしていくしかないのでしょう。
釈迦に説法で恐縮ですが、アクセスした方の全員がその日の記事を読んでいるわけではありません。
YahooやGoogleの検索機能を使ってときの忘れもののブログに辿り着き、過去の記事を読まれている方が少なくありません。
アクセス解析の中に「生ログ」というのがあり、どういう記事が読まれたかわかります。
中には書いた亭主がまったく忘れているような記事もあります。
もうお気づきかもしれませんが昨年12月13日のブログから、下記のような欄を設けました。
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◎昨日読まれたブログ(archive)/
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どういう記事が注目され、読まれているのか、参考にしたいと思います。

亭主は過去2回「よく読むブログ」について書いています。
2013年08月17日と、
2014年08月13日です。
いまその記事の中のブログにアクセスすると、無くなっているもの、更新がされていないものが多くあります。
なるほど、ブログが読まれなくなった、書く人も少なくなったのかも知れません。
もちろん、元気にブログで発信を続けている人もたくさんいらっしゃいます。
亭主が定期的にお邪魔しているブログのいくつかをご紹介します。

マン・レイと余白で
コレクションには当たり年というのがあって、長く探してきたデュシャンからのオマージュが入ったマン・レイ展の案内状(1963年) → 「マルセル、きみは寂しそうだ。」 を筆頭に、1917年のニューヨークでのグループ展カタログや、シュルレアリスム画廊での「マン・レイと島のオブジェ」展のカード(1926年)から、瀧口修造のマン・レイ論が載った「フォトタイムス」(1931年)、鳥居昌三のオマージュ『FACILEの横顔』が載った詩誌「紫水晶」(1963年)、アメリカでのマン・レイ展「永遠のモチーフ」の折に発行された新聞(1989年)などなど、今年は最高に充実した内容となった。その多くは、長い友情の証に送られてきたもので、わたしはその都度歓喜した。----近年、ネットオークションやネット書店では凡夫なものしか見つからない。(以下略、[2019年回顧]より)
ご存知、京都の石原輝雄さんのブログです。

ガレリア・スイカ通信
世の中には凄い人もいるもんだなぁと感心して読んでいます。

Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地)東京とニューヨークのライブミュージックとギャラリー
青山時代からご贔屓にしていただき、毎回丁寧な感想を書いてくださる林さんのブログです。

世田谷村スタジオGAYA日記
石山修武先生の手書きの原稿用紙をそのままスキャン、字と絵が渾然一体となった様はもはや「芸」ですね。ときどき亭主の名が出没し、きつい一撃もあるのでうかうか見逃せません。

難波和彦・界工作舎
建築家の難波先生のブログも石山修武先生の向こうを張って凄いです。

好奇心をポケットに入れて
青山時代にはお近くだったのでよく来ていただいた87歳の現役の音楽評論家・安倍寧さん、好きなことを好きに書いている。それでいて一本筋の通った姿勢には頭がさがります。

古賀春江資料室

gallery artbookchair /art と book と chair のある日々。
デンマークのルイスポールセン社から昨年発売されたフロアランプ。一目惚れである。美しい佇まいのフォルムであると思う。ガラスのランプシェードが琥珀色であるのが優雅である。それに、支柱とベースとアームが真鍮であるというのが、いい。これは新潟市にある県内唯一のフリッツ・ハンセンのショップで実物を見ているからで、一瞥、僕にはその立ち姿といい、法隆寺にある国宝・百済観音像に見えるのだった。言い過ぎかもしれないが、時には、プロダクツにも一個の魂が宿ることさえあるのだ。“ Limited 2019 ” というのも、何かソソルものがありますね … (少しミーハー的に言えば、2019個もの限界を超えた!ような)。やっぱり値段も一級であるところが、何とも言えないのであるが。デザインは勿論、ポール・ヘニングセン (1894-1967) である。(西脇順三郎も1894年生まれであった)
ところで、このランプの名称は “ The Water pump ” と言う。形から見てもそのまま「水汲みポンプ」であるのが、面白い。この「ポンプ」、欲しいと思う。今日が2日で、お正月の夢はまだ見てないから、ここにこれを書いておけば、きっといい(初)夢が見られるだろう。(物欲あり 2020-01-02 | 日記)

椅子のコレクター酒井実通男さんが東京を引き払い故郷新潟に帰ってずいぶんになりますが、美術、文学に親しみ淡々と日常を記すブログいつも励まされます。

architecturephotoで始まった杉山幸一郎による連載エッセイ ”For Architectural Innocent”
第1回は「ピーターズントー、もう一つの教会。」です。

久保貞次郎の会

BOOK BAR 4

bookbar5

大原美術館の学芸課長をしております
倉敷の大原美術館のメルマガを使った発信力はすばらしかったですね。残念ながら「freeml byGMO」が昨年末サービスを終了してしまった。学芸課長柳沢秀行さんのブログです。

よみタイムのNYアート情報

中村惠一の落合雑記帳
ときの忘れものの連載執筆者の中村惠一さんのブログ、最近は更新していないようですがその分、ときの忘れものの連載に集中していただいているようで感謝です。

気谷誠ビブリオテカ グラフィカ 西洋挿絵見聞録
20世紀の初頭、それまでの挿絵画家に代わり、本格的な油彩画家が絵を描いた挿絵本、いわゆる画家本が現れた。ヴォラール、カーンワイラー、テリヤードといった版元が、シャガールやピカソの版画をふんだんに添えた豪華な挿絵本を出版した。絵が主役になって本の判型は大きくなり、購入者が製本をすることも稀になった。未綴じの状態でりっぱなタトウに入り、本というよりは版画集の趣だ。
 美術出版で知られるスイスのスキラ社も、画家本の出版から始まった。当時まだ20代の半ばだったアルベール・スキラが、一面識もないパブロ・ピカソ(1881~1973年)に挿絵を依頼し、この若者を見込んだ画家が出版を快諾したのである。オウィディウスの『変身物語』の挿絵が一枚仕上がるたびに、画家は窓からトランペットを吹き、隣家に事務所を構えた若者を呼び出した。
 ギリシア・ローマの神話を集大成した『変身物語』は、ルネサンス以来、多くの画家たちが挿絵を添えてきた挿絵本の定番である。従来の挿絵では、神々の姿は図像学の約束に従って描かれてきたが、ピカソはその約束を離れ、自由な筆使いで神々の奔放な愛を描いた。
 30点の銅版画を含む未綴じの挿絵本は、1931年、ピカソの50歳の誕生日に出来上がった。購入した読者がこれを製本した例は少ない。画家本にあっては、それぞれ挿絵が、本文から独立した固有の作品と看做されることが多いからだ。神々とともに万物は流転する。ルネサンス以来、変身を繰り返してきた挿絵本は、20世紀の画家本に至り、読書を前提とした本の用途を踏み越えたかに見える。(2007.03.22 Thursday)

2008年9月22日に若くして亡くなった気谷誠さんのアーカイブ。このブログは「世界遺産」にして永遠に遺して欲しい。

ブログではありませんが●月刊Webマガジン「Colla:J」は美しい写真と簡潔な文章、必読です。

●ときの忘れものブログ 連載エッセイのご紹介
ときの忘れもののブログは年中無休、毎日更新しています。執筆はコレクターはじめ、研究者、作家、スタッフたち。テーマ別に月一回、または隔月でエッセイを連載しています。

大竹昭子のエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
小国貴司のエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」は毎月5日の更新です。
佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
橋本啓子のエッセイ「倉俣史朗の宇宙」は隔月12日の更新です。
花田佳明のエッセイ「建築家・松村正恒研究と日土小学校の保存再生をめぐる個人的小史」は毎月14日の更新です。
野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は隔月18日の更新です。
柳正彦のエッセイ「アートと本、アートの本、アートな本、の話し」は隔月20日の更新です。
中村惠一のエッセイ「美術・北の国から」は毎月22日の更新です。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」は毎月23日の更新です。
尾崎森平のエッセイ「長いこんにちは」は毎月25日の更新です。
スタッフSの海外ネットサーフィンは毎月26日の更新です。
植田実のエッセイ「本との関係」は毎月29日の更新です。

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◎昨日読まれたブログ(archive)/2012年09月07日|堀江敏幸「言葉はそこからはじまった」
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●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。