ときの忘れものでは「銀塩写真の魅力 Ⅵ」展を開催中です。おかげさまで連日、来廊されるお客様が絶えません。
第六回目の今回は奈良原一高、福原信三、瑛九、福田勝治、風間健介、アジェ、マン・レイの8人の銀塩写真(ゼラチン・シルバー・プリント)15点を展示しています。
本日は20世紀を代表する映像作家・マン・レイ(1890~1976)の作品をご紹介します。
今年はマン・レイの生誕130年にあたります。
実はこの130年、ほぼゼラチン・シルバー・プリントの歴史と重なります。
写真の技法、中でも最も普及した銀塩写真(ゼラチン・シルバー・プリント)がウィリアム・ウィリスによって発明されたのが1873年、明治の初年です。日本と海外の作家たちはスタート時点をほぼ同じくしています。
だから、油彩などと比べて彼我の伝統に差がない。日本の写真家のレベルが海外作家と肩を並べているのは皆さんご承知の通りです。
たとえば日本の戦前期を代表する写真家には昨日ご紹介した福原信三がいますが、福原信三と並び時代をリードしたのが野島康三です(1889年~1964年)。
マン・レイより一つ年上、同世代ですね。
昨年、野島康三の生誕130年を記念した特集展示が京都国立近代美術館で開催されました。詳しくはマン・レイイスト石原輝雄さんのレポートをお読みください。
野島康三に続いて、上述の通り今年はマン・レイの生誕130年です。
画家であり、彫刻家であり、ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したマン・レイですが、20世紀を代表する写真家でした。レイヨグラフ、ソラリゼーションなど、さまざまな写真技法を駆使し、一方でストレートなポートレート(特に同時代の芸術家のポートレート)も得意とし、ファッション写真でも高い評価を獲得しています。
これも石原さんのレポートによれば、当代きっての大画廊ガゴシアンのサンフランシスコ店が映画作家にフォーカスしたマン・レイ展を開催しています(1月14日~2月29日)。
マン・レイ《宝飾品のための最初の広告写真》
1935年(1986年プリント) ゼラチン・シルバー・プリント
イメージサイズ:25.5x34.2cm
シートサイズ:29.2x39.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
マン・レイについては、まず最強の追っ掛け人・京都の石原輝雄さんの50回にも及ぶブログ連載エッセイをぜひお読みください。
どこを読んでも(どこから読んでも)あふれるばかりのマン・レイへの愛、それを読んだら今度はときの忘れもののマン・レイのささやかなコレクションにアクセスしてください。
お買い上げ、ご注文をお待ちしています。
●期間限定・写真集の販売
「銀塩写真の魅力 Ⅵ展」開催中の2月19日から3月14日までの特別販売書籍をご紹介します。
1)『Daylight | Blue』菅原一剛写真集
68ページ、33.2 x 26.2 cm
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
2013年
言語:日本語、英語
販売価格:6,600円(税込)
菅原一剛が写真家として活動した約28年の作品群を集約した、箱入り2冊(「Daylight」「Blue」)1セットの写真集です。
「Daylight」では2000年代に発表された「Amami」「Komorebi」そして「Tsugaru」を、「Blue」では1990年代に発表された菅原の代表作ともいえる「Norway」「Nara」などの作品を収録。菅原一剛の写真家としての軌跡がわかる、集大成的一冊です。
2)『魅惑のヴェネツィア』奈良原一高写真集
44ページ、29×31cm
1987年
出版社:PPS通信社
著者:奈良原一高、ジョルジユ・デ・マルキス、池田満寿夫、飯沢耕太郎、亀倉雄策 他
価格:3,163円(税込)
奈良原一高がヴェネツィアの夕方から夜にかけての様子を中心に撮影。ヴェネツィアの華やかな装飾を身に着けた人々、夜の静かな街の姿などをとらえた幻想的なカラー写真、モノクロ写真を収録しています。
3)『写真の巨匠アジェ展―ユトリロ,藤田嗣治,マン・レイも魅せられた消えゆくパリの記録』
84ページ、29×31cm
1991年
出版社:PPS通信社
価格:2,613円(税込)
アジェの貴重なヴィンテージ・プリント152点をもとに東京(1991年4月25日ー5月14日)と大阪(1992年1月10日-1月22日)で開催された展覧会にあわせて発行されました。
4)『写真の世紀展 写真家が見た20世紀』
160ページ、30cm×23cm
2000年
出版社:PPS通信社
執筆者:平木収監修
価格:2,750円(税込)
ウジェーヌ・アジェ、ジャック=アンリ・ラルティーグ、アルフレッド・スティーグリッツ他 図版200点を収録。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
-------------------------------------------------
◎昨日読まれたブログ(archive)/2010年08月28日|ジョック・スタージス~銀塩写真の魅力
-------------------------------------------------
◆「銀塩写真の魅力 Ⅵ展」
会期:2020年2月19日(水)~3月14日(土)※日・月・祝日休廊
出品:奈良原一高、福原信三、瑛九、福田勝治、風間健介、菅原一剛、アジェ、マン・レイ

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
第六回目の今回は奈良原一高、福原信三、瑛九、福田勝治、風間健介、アジェ、マン・レイの8人の銀塩写真(ゼラチン・シルバー・プリント)15点を展示しています。
本日は20世紀を代表する映像作家・マン・レイ(1890~1976)の作品をご紹介します。
今年はマン・レイの生誕130年にあたります。
実はこの130年、ほぼゼラチン・シルバー・プリントの歴史と重なります。
写真の技法、中でも最も普及した銀塩写真(ゼラチン・シルバー・プリント)がウィリアム・ウィリスによって発明されたのが1873年、明治の初年です。日本と海外の作家たちはスタート時点をほぼ同じくしています。
だから、油彩などと比べて彼我の伝統に差がない。日本の写真家のレベルが海外作家と肩を並べているのは皆さんご承知の通りです。
たとえば日本の戦前期を代表する写真家には昨日ご紹介した福原信三がいますが、福原信三と並び時代をリードしたのが野島康三です(1889年~1964年)。
マン・レイより一つ年上、同世代ですね。
昨年、野島康三の生誕130年を記念した特集展示が京都国立近代美術館で開催されました。詳しくはマン・レイイスト石原輝雄さんのレポートをお読みください。
野島康三に続いて、上述の通り今年はマン・レイの生誕130年です。
画家であり、彫刻家であり、ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したマン・レイですが、20世紀を代表する写真家でした。レイヨグラフ、ソラリゼーションなど、さまざまな写真技法を駆使し、一方でストレートなポートレート(特に同時代の芸術家のポートレート)も得意とし、ファッション写真でも高い評価を獲得しています。
これも石原さんのレポートによれば、当代きっての大画廊ガゴシアンのサンフランシスコ店が映画作家にフォーカスしたマン・レイ展を開催しています(1月14日~2月29日)。

1935年(1986年プリント) ゼラチン・シルバー・プリント
イメージサイズ:25.5x34.2cm
シートサイズ:29.2x39.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
マン・レイについては、まず最強の追っ掛け人・京都の石原輝雄さんの50回にも及ぶブログ連載エッセイをぜひお読みください。
どこを読んでも(どこから読んでも)あふれるばかりのマン・レイへの愛、それを読んだら今度はときの忘れもののマン・レイのささやかなコレクションにアクセスしてください。
お買い上げ、ご注文をお待ちしています。
●期間限定・写真集の販売
「銀塩写真の魅力 Ⅵ展」開催中の2月19日から3月14日までの特別販売書籍をご紹介します。
1)『Daylight | Blue』菅原一剛写真集

出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
2013年
言語:日本語、英語
販売価格:6,600円(税込)
菅原一剛が写真家として活動した約28年の作品群を集約した、箱入り2冊(「Daylight」「Blue」)1セットの写真集です。
「Daylight」では2000年代に発表された「Amami」「Komorebi」そして「Tsugaru」を、「Blue」では1990年代に発表された菅原の代表作ともいえる「Norway」「Nara」などの作品を収録。菅原一剛の写真家としての軌跡がわかる、集大成的一冊です。
2)『魅惑のヴェネツィア』奈良原一高写真集

1987年
出版社:PPS通信社
著者:奈良原一高、ジョルジユ・デ・マルキス、池田満寿夫、飯沢耕太郎、亀倉雄策 他
価格:3,163円(税込)
奈良原一高がヴェネツィアの夕方から夜にかけての様子を中心に撮影。ヴェネツィアの華やかな装飾を身に着けた人々、夜の静かな街の姿などをとらえた幻想的なカラー写真、モノクロ写真を収録しています。
3)『写真の巨匠アジェ展―ユトリロ,藤田嗣治,マン・レイも魅せられた消えゆくパリの記録』

1991年
出版社:PPS通信社
価格:2,613円(税込)
アジェの貴重なヴィンテージ・プリント152点をもとに東京(1991年4月25日ー5月14日)と大阪(1992年1月10日-1月22日)で開催された展覧会にあわせて発行されました。
4)『写真の世紀展 写真家が見た20世紀』

2000年
出版社:PPS通信社
執筆者:平木収監修
価格:2,750円(税込)
ウジェーヌ・アジェ、ジャック=アンリ・ラルティーグ、アルフレッド・スティーグリッツ他 図版200点を収録。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
-------------------------------------------------
◎昨日読まれたブログ(archive)/2010年08月28日|ジョック・スタージス~銀塩写真の魅力
-------------------------------------------------
◆「銀塩写真の魅力 Ⅵ展」
会期:2020年2月19日(水)~3月14日(土)※日・月・祝日休廊
出品:奈良原一高、福原信三、瑛九、福田勝治、風間健介、菅原一剛、アジェ、マン・レイ

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
コメント