磯辺行久「ワッペン」
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DSC_0247磯辺行久「ワッペン」
1963年  麻布にミクストメディア、彩色
180×140mm  額サイズ:410×370mm
サインと年記あり
(Sold)

戦後の前衛美術運動を代表する具体」も「デモクラート美術家協会」も関西が発祥です坂上義太郎のエッセイ参照)。
デモクラートは1951年に瑛九と泉茂を中心として大阪で結成されたグループで、自由と独立の精神を尊重し、既成の画壇や公募団体を批判して一切の公募展に出品しないことを指針としました。
当初は宮崎、大阪、東京の三か所にメンバーがいましたが、次第に東京中心になっていきます。
1958年の解散までの8年間で参加した会員は約50人。浦和の瑛九のアトリエには池田満寿夫、靉嘔、磯辺行久、河原温、細江英公ら若い作家たちが集いました。中でも注目を集めたのがワッペン・シリーズを制作した磯辺行久でした。出品作品はチャーミングな彩色が施され、当時の額がなかなかセンスがいいですね。亭主イチオシの佳品です。