映画『だれも知らない建築のはなし』の監督・石山友美さんがfacebook(20201225)で、衝撃的な映像を公開してくれたのでご紹介します。

1年半前に撮影していた解体目前の都城市民会館の記録映像です。
都城市の方で公開したようなので、興味ある方ぜひ観てください。

https://www.youtube.com/watch?v=C3IH0ZGmyBo&feature=emb_logo
取り壊し寸前の建物を撮るのは、なんとも寂しいものでした。せめて記録の映像を撮ることができたのは、よかったと思いつつ、今でも、この建築が生き残る道がなかったかと考えてしまいます。
この建築を壊しても、その土地を何かに利活用する目処もないらしく、だったら、ただそのままにして、色々ある問題の解決を未来に委ねた方がいいのに・・・と思うんですが。
撮影はいろいろ大変でしたが、建築作品の撮影はこれからも続けていきたいと思ってます。一つ一つ建築作品について深く考えていく作業は、面白いものです。
偶然ですが、来年1月24日に島根県立美術館の『菊竹清訓 山陰と建築』展の関連企画で「だれも知らない建築のはなし』が上映される予定です。今のところ。
解体されるものを撮影するという経験をしたうえで、この映画について考えてみると、また前とは違う出演者の言葉の意味が浮き上がってくるようにも思いました。
今年もあと1週間ですね。みなさま良いお年をお迎えください。

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さて、銀座蔦屋書店では愛をテーマにしたイベント「LOVE & ART Xmas 2020」が開催中ですが、倉俣史朗カイエ1集が展示されています。

「Shiro Kuramata Cahier~倉俣史朗が愛した覚えがき」
会期:2020年12月1日(火)―2021年1月4日(月)10:00~23:30 
不定休(※営業時間、定休日は店舗WEBサイトでご確認ください。)
場所:銀座 蔦屋書店内 アートウォールギャラリー(スターバックス内)
入場:無料
お問い合わせ:03-3575-7755
主催:銀座 蔦屋書店
協力:ときの忘れもの
特設ページ:https://store.tsite.jp/ginza/blog/architectural-design/17216-1220361118.html


倉俣のスケッチは、溢れ出すアイデアをしたためたメモ。日本のみならず世界に影響を与えた倉俣史朗のインテリアやプロダクト。アクリルの中に真っ赤な薔薇をあしらったチェア「ミス・ブランチ」をはじめとした倉俣の作品は、今も多くの人の心を惹きつける。それは倉俣が発想を現実のものとする際に注いだ情熱と愛の大きさではないだろうか。この覚えがきたるスケッチは、寄り添う猫が描かれていたり、形が生み出されるまでに注がれた倉俣の愛に溢れている。本展では『Shiro Kuramata Cahier』の他に、倉俣の代表的な作品で“オバQ”の愛称で知られる照明「K-series」も展示される。

会場は銀座シックスの蔦屋書店内スターバックスに隣接しているアートスペースです。
書店では倉俣史朗の書籍も多数取り扱っているようです。
年明け1月4日(月)まで開催していていますので、是非お出かけください。

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『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier』刊行記念動画


ときの忘れものは倉俣史朗の遺したスケッチを、倉俣美恵子さんと植田実先生の監修でシルクスクリーン作品集にまとめ「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」として1~6集まで刊行します。
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倉俣史朗 Shiro KURAMATA
1934年東京・本郷(現・文京区本駒込)に生まれる。41年東京・昭和小学校入学。第二次世界大戦の影響で44年静岡、さらには神奈川に疎開。46年神奈川・鐡小学校卒業、東京に戻る。48年文京区立第九中学校卒業。53年東京都立工芸高校木材科卒業。54年帝国機材家具工場入社。56年桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。57年三愛宣伝課入社。64年松屋インテリアデザイン室嘱託。
1965年クラマタデザイン事務所設立。70年日本万国博覧会(EXPO’70)に参加。81年エットレ・ソットサスの誘いで「メンフィス」に参加。1960年代はじめのショーケースデザインやディスプレイデザインからインテリア、建築計画、会場構成、独立してからは家具や小物類のデザイン、本格的なインテリアの仕事に独自の表現が展開される。70年代中期には建築設計から家具、小物、素材の開発にいたるまで、すべてが「倉俣史朗の世界」の色彩に染められてゆく。1991年2月1日逝去。
1972年第18回毎日デザイン賞、1981年第2回日本文化デザイン賞、1990年フランス文化省芸術文化勲章を受章。生前の著書に、『倉俣史朗の仕事』(鹿島出版会、1976)、『倉俣史朗 1967―1987』(パルコ出版、1988)、『未現像の風景』(住まいの図書館出版局、1991 本文校了後に急逝されたのでここでは生前の著書としたい。唯一の回想記でもある)がある。以後多くの人々の包括的多角的な評価による作品集や論集の雑誌特集、単行本出版あるいは企画展示が続いている。例えば1996年、原美術館で開催された、没後初の「倉俣史朗の世界」展とそのカタログがあり、2011年、21_21 DESIGN SIGHTでの「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展とそのカタログがある。さらにはその翌年に同展のレクチャー集『倉俣史朗読本』も刊行されている。

●ときの忘れものは12月27日(日)から2021年1月4日(月)まで冬季休廊いたします。ブログは年中無休、毎日更新を続けますのでどうぞお楽しみください。新年の営業は1月5日(火)からです。

11月28日ブログで新連載・塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」が始まりました。合わせて連載記念の特別頒布会を開催しています。
新聞 Fluxshop & Mail Order Warehouse2面・3面 (2)塩見允枝子先生には11月から2021年4月までの6回にわたりエッセイをご執筆いただきます。塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」は毎月28日掲載です。
連載に合わせて作品も特別頒布させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

●『ジョナス・メカス論集 映像詩人の全貌』が刊行されました。
『ジョナス・メカス論集 映像詩人の全貌』小執筆:ジョナス・メカス、井戸沼紀美、吉増剛造、井上春生、飯村隆彦、飯村昭子、正津勉、綿貫不二夫、原將人、木下哲夫、髙嶺剛、他
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