皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィーク、せっかくの長期休暇というのにコロナウイルス禍の緊急事態宣言発令で、外出は厳しくなりました。
休みではなくお仕事中だという方も少なくないと思います。
長期休みと言っても外出は控えなければならない、お仕事が入っていてなかなか遠出できない、そんな皆さま、ときの忘れもののブログを一日一回はのぞいてください。
連載陣のエッセイはもちろん、連休中は毎日、「一日限定! 破格の掘り出し物/写真特集」を開催しています。本日も画廊コレクションの中から澤田知子の初期傑作をご紹介いたします。(スタッフM)
実験工房と山口勝弘
本日5月2日は山口勝弘先生の命日です(1928年4月22日 生まれ~ 2018年5月2日没)。
90歳を迎えられた直後に亡くなられました。
戦後まもなく造形作家として活動を開始し、実験工房に参加。その後ビデオメディアを用いた表現へと移行。日本におけるメディアアートのパイオニアとして大きな足跡を残されています。
来年には神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「山口勝弘展『日記』(1945-1955)に見る」が計画されています(2022年2月12日 – 2022年4月17日)。
現代版画センターが山口勝弘版画集「ANTHOLOGICAL PRINTS」(シルクスクリーン10点組、限定50部)をエディションしたのは40年前の1981年6月でした(山口先生63歳、亭主は35歳)。
刷りを担当されたのは名人・岡部徳三さんでした。
ナム・ジュン・パイクやジョン・ケージなどの版画作品をプロデュースされていた岡部さんのセンスが生かされたすばらしいポートフォリオです。
「Kinetic Fountain」
1981年
シルクスクリーン
49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「Cの関係」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.0×50.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「港」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:51.5×39.5cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「光の立方体」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「夜の進行」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:47.0×40.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「静かな昇天」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:54.5×36.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「赤い街」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:36.0×54.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「ペン」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「推力No.2」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.0×59.5cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
「万華鏡」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
2018年1月埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」会場スナップ
山口勝弘コーナー
山口勝弘先生と亭主。
2013年6月25日銀座・ギャラリーせいほう「宮脇愛子展」オープニングにて。
*実験工房とは、美術家の北代省三、山口勝弘、福島秀子、駒井哲郎、写真家の大辻清司、音楽家の武満徹、湯浅譲二、福島和夫、佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、照明家の今井直次、技術者の山崎英夫、詩人の秋山邦晴など、ジャンルを超えて集まった若手前衛芸術家のグループです。1951年に結成され、美術・音楽・舞台の総合を標榜するなど世界的先駆者でもありました。グループの命名者である美術評論家で詩人の瀧口修造らの支持を受け、「実験工房」の活動は1951年のピカソ展を記念したピカソ祭のバレエ『生きる悦び』の開催からスタートします。その後「実験工房」はダンス、演劇、映画といった多岐にわたるジャンルへと活動の幅を拡大して行きました。正式な解散はしていませんが、グループとしての活動がほぼ終了する1957年頃までの間、総合芸術としての斬新な舞台公演や現代音楽のコンサート、そして現代美術の世界でパイオニア的な作品を多数残しています。
関西の「具体」に対するに関東の「実験工房」。海外でも再評価の高まっている二つの対照的なグループですが、2013年には鎌倉と世田谷で実験工房を回顧顕彰する展覧会が開かれました。
『現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く』
会期:2013年1月12日(土)-3月24日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉


ブログ2013年3月12日『[現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く]神奈川県立近代美術館~駒井哲郎を追いかけて第54回』をお読みください。
『実験工房―戦後芸術を切り拓く』
会期:2013年11月23日ー2014年1月26日
会場:世田谷美術館


2017年には川崎で山口先生と<受け継がれるもの>たちとの意欲的な展覧会が開催されました。
『岡本太郎とメディアアート展 山口勝弘ー受け継がれるもの』
会期:2017年11月3日[金・祝]~2018年1月28日[日]
会場:川崎市岡本太郎美術館


出品作家:岡本太郎、山口勝弘、幸村真佐男、高橋士郎、中嶋興、田中敬一、原田大三郎、P.I.C.S. TECH、岩井俊雄、クリストフ・シャルル、森脇裕之、明和電機
内覧会にて、出品作家の皆さん。
右端が山口勝弘先生
2017年11月2日
左から池田龍雄先生、亭主、山口勝弘先生
展示会場で山口先生。
この日が山口先生にお会いした最後の日となりました。
●塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」全6回の連載が完結しました。
塩見允枝子先生には昨秋11月から2021年4月までの6回にわたりエッセイをご執筆いただきました。合わせて連載記念の特別頒布会を開催しています。4月28日ブログには第6回目となる特別頒布作品を掲載しました。フルクサスの稀少作品をぜひこの機会にコレクションしてください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
ゴールデンウィーク、せっかくの長期休暇というのにコロナウイルス禍の緊急事態宣言発令で、外出は厳しくなりました。
休みではなくお仕事中だという方も少なくないと思います。
長期休みと言っても外出は控えなければならない、お仕事が入っていてなかなか遠出できない、そんな皆さま、ときの忘れもののブログを一日一回はのぞいてください。
連載陣のエッセイはもちろん、連休中は毎日、「一日限定! 破格の掘り出し物/写真特集」を開催しています。本日も画廊コレクションの中から澤田知子の初期傑作をご紹介いたします。(スタッフM)
実験工房と山口勝弘
本日5月2日は山口勝弘先生の命日です(1928年4月22日 生まれ~ 2018年5月2日没)。
90歳を迎えられた直後に亡くなられました。
戦後まもなく造形作家として活動を開始し、実験工房に参加。その後ビデオメディアを用いた表現へと移行。日本におけるメディアアートのパイオニアとして大きな足跡を残されています。
来年には神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「山口勝弘展『日記』(1945-1955)に見る」が計画されています(2022年2月12日 – 2022年4月17日)。
現代版画センターが山口勝弘版画集「ANTHOLOGICAL PRINTS」(シルクスクリーン10点組、限定50部)をエディションしたのは40年前の1981年6月でした(山口先生63歳、亭主は35歳)。
刷りを担当されたのは名人・岡部徳三さんでした。
ナム・ジュン・パイクやジョン・ケージなどの版画作品をプロデュースされていた岡部さんのセンスが生かされたすばらしいポートフォリオです。

1981年
シルクスクリーン
49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.0×50.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:51.5×39.5cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:47.0×40.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:54.5×36.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:36.0×54.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.0×59.5cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

山口勝弘コーナー

2013年6月25日銀座・ギャラリーせいほう「宮脇愛子展」オープニングにて。
*実験工房とは、美術家の北代省三、山口勝弘、福島秀子、駒井哲郎、写真家の大辻清司、音楽家の武満徹、湯浅譲二、福島和夫、佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、照明家の今井直次、技術者の山崎英夫、詩人の秋山邦晴など、ジャンルを超えて集まった若手前衛芸術家のグループです。1951年に結成され、美術・音楽・舞台の総合を標榜するなど世界的先駆者でもありました。グループの命名者である美術評論家で詩人の瀧口修造らの支持を受け、「実験工房」の活動は1951年のピカソ展を記念したピカソ祭のバレエ『生きる悦び』の開催からスタートします。その後「実験工房」はダンス、演劇、映画といった多岐にわたるジャンルへと活動の幅を拡大して行きました。正式な解散はしていませんが、グループとしての活動がほぼ終了する1957年頃までの間、総合芸術としての斬新な舞台公演や現代音楽のコンサート、そして現代美術の世界でパイオニア的な作品を多数残しています。
関西の「具体」に対するに関東の「実験工房」。海外でも再評価の高まっている二つの対照的なグループですが、2013年には鎌倉と世田谷で実験工房を回顧顕彰する展覧会が開かれました。
『現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く』
会期:2013年1月12日(土)-3月24日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉


ブログ2013年3月12日『[現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く]神奈川県立近代美術館~駒井哲郎を追いかけて第54回』をお読みください。
『実験工房―戦後芸術を切り拓く』
会期:2013年11月23日ー2014年1月26日
会場:世田谷美術館


2017年には川崎で山口先生と<受け継がれるもの>たちとの意欲的な展覧会が開催されました。
『岡本太郎とメディアアート展 山口勝弘ー受け継がれるもの』
会期:2017年11月3日[金・祝]~2018年1月28日[日]
会場:川崎市岡本太郎美術館


出品作家:岡本太郎、山口勝弘、幸村真佐男、高橋士郎、中嶋興、田中敬一、原田大三郎、P.I.C.S. TECH、岩井俊雄、クリストフ・シャルル、森脇裕之、明和電機

右端が山口勝弘先生
2017年11月2日


この日が山口先生にお会いした最後の日となりました。
●塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」全6回の連載が完結しました。

●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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