今年もブログをご愛読ありがとうございました
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365日、年中無休で毎日更新できたのは多彩な執筆陣の皆様と読み続けてくださった読者の皆さんのおかげです。
ときの忘れもののブログに2021年にご寄稿、ご登場いただいた皆さんは60人と1グループ。
感謝をこめてご紹介いたします(五十音順、敬称略、もの凄~く長いです)。

荒井由泰
荒井由泰恩地孝四郎駒井哲郎などのコレクター、福井県勝山の荒井由泰さんは、アートフル勝山の会という愛好家グループを主宰し長年にわたり美術の普及運動に尽力されています。このブログでは「マイコレクション物語」はじめ長年にわたり寄稿。昨年から始まった隔月連載エッセイ私が出会ったアートな人たち(全6回)はひとまず終了しましたが、ますますのご活躍を期待しています。


飯沢耕太郎
飯沢耕太郎病気療養中だった金子隆一先生が6月30日に亡くなられました。写真評論の金子先生、飯沢先生のお二人は日本の写真界を牽引する重要な研究者であり、ときの忘れものの写真企画にはいつもご助言をいただいてきました。謹んで哀悼の意を表し、飯沢耕太郎先生に「追悼:金子隆一さんのいない写真の世界を……」をご執筆いただきました。


石原輝雄
石原輝雄「マン・レイになってしまった人」と自称する通りマン・レイの世界的コレクター。関西を中心に展覧会のレポートをお願いしてきました。不定期更新だった「美術館でブラパチ」が奇数月18日の定期更新になりました。膨大な知識と長年の経験、豊富な写真資料を駆使した唯一無二の「石原節」で担当学芸員の顔色をなからしめる名レビューが今後も楽しみです。


市川絢菜
市川絢菜現在、筑波大学芸術系特任研究員としてもご活躍中の市川絢菜先生には「戦後現代美術の動向」と題して、デモクラート、フルクサス、実験工房、もの派などについてエッセイをご執筆いただいています。不定期で随時アップしてゆきます。市川先生は作家として作品制作もしているので今後のご活躍が楽しみです。


伊藤公象
伊藤公象 (2)ARTS ISOZAKIの企画、ときの忘れものが編集を担当する『伊藤公象作品集』が来春刊行を目指して進行中です。
土を素材にした陶造形のパイオニアとして笠間で制作を続ける伊藤公象先生、作品集の監修者である小泉晋弥先生、写真家の堀江ゆうこさんの三人によるリレーエッセイ「伊藤公象の世界」が始まりました。毎月8日に更新です。


井戸沼紀美
井戸沼紀美連載陣では最年少寄稿者。はるばるジョナス・メカスさんを尋ねてNYまで行き、インタビューを敢行した突撃少女もいまや立派な社会人。今年は駐日リトアニア共和国特命全権大使ご一行がご来廊された際にも駆けつけてくださいました。映像に関する連載エッセイ二十二日の半券隔月、奇数月の22日に更新します。上映イベントを多数企画してきた井戸沼さんが一押しの映画作品をご紹介してくださいます。


井野功一
回帰記憶 photo by Yuko Horie茨城県天心記念五浦美術館の井野功一先生にはARTS ISOZAKI(水戸)で9月18日から開催中の「伊藤公象個展 ソラリスの海《回帰記憶》のなかで」のレビューをご執筆いただきました。伊藤先生の土を焼く造形作品がいかにユニークかをご紹介くださいました。


今村創平
今村創平 (2)千葉工業大学建築学科教授の今村先生とは長年のお付き合いで、建築展のレビューをご執筆いただくことが多いのですが、今年はWHAT MUSEUMで開催中の大林コレクション展「安藤忠雄 描く」について、素早い身振りと永遠性の定着と題してご寄稿いただきました。村野藤吾先生を援用しての「描く」論は今村先生ならでは。ぜひお読みください。


植田 実
植田実ブログへの寄稿はすでに100回を超える建築評論家の植田 実先生。
手紙 倉俣さんへ第6回」の後、しばらく休載が続いていたのは、シルクスクリーン作品集『倉俣史朗 Shiro KURAMATA Cahier 』及びそのカタログの編集作業のためでした。秋には長年蒐集されてきた「Uコレクション展」21作家に関するエッセイを11月から12月にかけて立て続けに執筆されました。カタログとあわせて是非お読みください。ブログより以前のエッセイはホームページでお読みになれます。
毎月29日更新の連載エッセイの再開も願っています。


宇田義久
宇田義久4月2日から4月17日に開催した「Tricolore2021―根岸文子・宇田義久・釣光穂展」に出品参加した宇田さんは福島県会津若松市生まれ、岩手県盛岡市在住。ここ数年は、「水」をテーマにした作品を制作しているということで「Artists Recently 第7回/宇田義久」にエッセイをご寄稿いただきました。YouTubeに作家インタビューをアップしていますのでぜひご覧ください。


打林 俊
打林俊ブログ初登場、写真史家で写真評論家の打林 俊さんには「怒号にさざめく現像液-細江英公の〈薔薇刑〉をめぐって」をご執筆いただきました。
2月12日から3月6日に開催した「銀塩写真の魅力Ⅶ 20世紀の肖像」の折にはYouTubeで無観客ギャラリートークをアップしましたのでご覧ください。


ヴィートウタス・ランズベルギス Vytautas LANDSBERGIS
ヴィートウタス・ランズベルギスブログやカタログに多くの方に寄稿していただきましたが、一国の大統領から原稿をいただいたのはランズベルギスさんが初めてです。今年最初の企画展「第2回エディション展/版画掌誌ときの忘れもの」に関連してヴィートウタス・ランズベルギスのエッセイ「メカス マチューナス フルクサス」を再録掲載しました。
メカスさんが1972年に発表した映画『リトアニアへの旅の追憶』には、27年ぶりに訪れたリトアニア(まだソ連領だった)での母、友人たちとの再会、そして懐かしい故郷の風景が映し出されています。詩人ならではのみずみずしい言葉とバックに流れるピアノの調べにのって、一瞬一瞬のきらめくような映像が観る人たちを魅了します。演奏しているのは当時ピアノ教師だったランズベルギスさんです。


梅津 元
梅津元鏑木あづさ先生とともにリレーエッセイを6回にわたりご執筆くださった梅津 元先生。「関根伸夫資料をめぐって」は埼玉県立近代美術館にて開催された「リサーチ・プログラム:関根伸夫と環境美術」に連動した連載でした。


王 聖美
王聖美WHAT MUSEUM (旧 建築倉庫)の王 聖美さんの連載エッセイ気の向くままに展覧会逍遥隔月、偶数月の18日更新ですが、建築のみならず、ご自分の感性に響いた展覧会を自由に論じていただいています。取り上げる展覧会の幅は広く、取材も細やかなので展覧会前に王さんのエッセイを読んでから観覧すると新たな発見ばかりです。画像も分かりやすく、いまやときの忘れものスタッフにとっては教科書的な存在です。


大島成己
大島成己今年1月6日から2月14日まで多摩美術大学美術館において開催された「多摩美の版画、50年」展の企画に携わったのは美術家で同大版画専攻教授の大島成己先生です。版画への情熱がこもったエッセイ「多摩美の版画、50年」展企画に際して/今日の版画を巡ってをご寄稿いただきました。


太田岳人
太田岳人太田岳人さんはイタリア未来派を専門とする気鋭の研究者です。日本ではほとんど知られていないドメニコ・ベッリの紹介に四苦八苦していた亭主に太田さんを推薦してくださったのは今は亡き上村清雄先生でした。
イタリア美術の本格的な紹介となる連載エッセイよりみち未来派偶数月の12日更新です。未来派芸術家や参考図書の紹介もはじまった「よりみち」は来年もさらに続いてゆきます。


大竹昭子
大竹昭子植田 実先生とともに長期連載の常連(2021年5月に100回を超えました)である大竹昭子さんの連載エッセイ迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす毎月1日更新で、2022年も大竹さんの連載で始まります。
書評やトークイベントの名手であり、著書多数の大竹さんは写真家としても活躍しています。ブログでは写真の紹介だけでなく、大竹さんの著書、イベントの告知もあるので是非チェックしてください。


小国貴司
小国貴司BOOKS青いカバの小国貴司さんの連載エッセイ「かけだし本屋・駒込日記」毎月5日更新です。
『東京の古本屋』(本の雑誌社)で取材を受けるほどとなった「BOOKS青いカバ」はいまや駒込の顔としても有名です。2022年からは本の紹介以外に古本屋の生活などをつづっていただく予定です。新たな展開をみせる「かけだし本屋・駒込日記」をよろしくお願いいたします。


尾崎森平
尾崎森平2019年4月に開催した「Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展」から2年。東北だけでなく東京でも個展を開催し活動の幅を広げ続ける尾崎森平さん。<自分の生まれ育った現代の東北の景色や生活の記憶、ステレオタイプ化された地方や田舎のイメージを引き合いに作品を>制作しています。連載エッセイ「長いこんにちは」(全12回)は終了しましたが、今年は11月に開催した個展についてなど近況をご寄稿いただきました。


五十殿利治
五十殿利治美術史学者で筑波大学名誉教授・特命教授の五十殿利治さん。版画掌誌ときの忘れもの第3号より「ウラジオストクの版画家 パーヴェル・リュバルスキー」を再録しました。圧倒的なエッセイです。是非お読みください。


鏑木あづさ
鏑木 あづさときの忘れもの初登場、司書、アーキビストの鏑木あづさ先生が梅津元先生とともにリレーエッセイを6回にわたりご執筆くださいました。「関根伸夫資料をめぐって」は埼玉県立近代美術館にて開催された「リサーチ・プログラム:関根伸夫と環境美術」に関連した連載でした。当該資料の展示をしている埼玉県立近代美術館の舞台裏などもご説明いただき関根伸夫の活動を丁寧に細やかにご紹介くださいました。


君島彩子
君島彩子10月27日に青弓社から『観音像とは何か――平和モニュメントの近・現代』が出版された君島彩子先生には近況を「Artists Recently 第15回/君島彩子」でご寄稿いただきました。仏像研究の話題から作家としての作品制作まで多彩なご活躍に目が離せません。


小泉晋弥
小泉晋弥茨城大学名誉教授の小泉晋弥先生には「刀根眞澄作品集」や「4 Winds2009展」のギャラリートークでお世話になってきましたが、今年は新たに伊藤公象先生、堀江ゆうこさんとのリレーエッセイ「伊藤公象の世界」(毎月8日更新)の連載が始まりました。
また、1月16日のブログに版画掌誌ときの忘れもの第3号より「虚空に種まく人 草間彌生の労働・科学・芸術」を再録いたしました。


光嶋裕介
光嶋裕介今年は大阪・中之島にある中央公会堂で開催されたART OSAKA 2021の「ときの忘れもの」ブースで個展を開催した光嶋裕介先生。ブログでは「Artists Recently 第12回/光嶋裕介」で意気込みを、8月21日ブログでは「ART OSAKA 2021」に参加してをご寄稿いただきました。今年はNii Fine Arts Osakaにて個展を開催するなど大活躍でした。


小林美紀
IMG_815710月23日から12月5日に開催された宮崎県立美術館の「生誕110年記念 瑛九展-Q Ei 表現のつばさ-」を担当されました。瑛九の故郷ならではの豊富な知見に基づいた連載エッセイ「宮崎の瑛九」毎月17日更新で全6回の予定です。瑛九の地元宮崎から届くエッセイは毎回、異なる角度から論じて瑛九やその作品への理解を深めてくださいます。美術科教師でもいらっしゃるので文章は読みやすく分かりやすいのも特徴です。


小松崎拓男
小松崎拓男金沢美術工芸大学教授を昨年退官された小松崎拓男先生(現在は文教大学情報学部非常勤講師)に学生時代からの課題だったという松本竣介について長期連載をお願いしています。連載エッセイ松本竣介研究ノート毎月3日更新です。毎回尽きない話題は松本竣介だけでなく、その時代や関連する活動、団体にまで幅広く及びます。日本美術史を学ぶ方にも是非読んでいただきたいエッセイです。


佐藤研吾
佐藤研吾2018年末ときの忘れもので初個展を開催した佐藤研吾さんは福島県大玉村を拠点に、インド、東京、福島を往還しながら、創作活動に取り組んでいる、いま最も注目を浴びている若手建築家です。多彩な活動は「一般社団法人コロガロウ/ 佐藤研吾建築設計事務所」のサイトをご覧ください。
つい最近もリクシルのウェブサイトで、移住された大玉村での生活について「ブレ続ける中心を求めて」と題して書かれています。
連載エッセイ大地について―インドから建築を考える―毎月7日更新です。2022年3月には第2回目となる個展「群空洞と囲い」を開催します。お楽しみに。


塩見允枝子
塩見允枝子東京藝術大学在学中から小杉武久らと「グループ・音楽」を結成し、即興演奏やテープ音楽に取り組んでいた塩見允枝子先生は、ナム・ジュン・パイクの紹介で1964年渡米しマチューナスが主導したフルクサスに参加。以来、郵便によるグローバルなイヴェント「スペイシャル・ポエム」のシリーズを開始し、声と言葉を中心にした室内楽も多数作曲しています。
音楽作品やパフォーマンスの他に、視覚詩、オブジェクト・ポエムなどその作品は多岐にわたります。
連載エッセイフルクサスの回想(全6回)は終了しましたが幅広いご活動は今後もブログで紹介させていただきます。


杉山幸一郎
杉山幸一郎スイスのピーター・ズントーのアトリエ出身・建築家杉山幸一郎さんは2021年秋からスイス連邦工科大学デザインアシスタント、建築設計事務所atelier tsu所属。連載エッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」毎月10日更新で、いまやときの忘れもののブログで一番の人気です。コロナ禍で延期を余儀なくされていた杉山さんの初個展「杉山幸一郎展 スイスのかたち、日本のかたち」は2022年1月20日、ついに開催です。


関 康子
関康子『AXIS』誌編集長であった関康子さんはNPO法人建築思考プラットフォームを主宰し、日本のデザインアーカイブ実態調査に精力的に取り組んでいます。今年は『倉俣史朗入門』が株式会社ADPから刊行されましたが、企画/構成を担当された関さんに『倉俣史朗、没後30年』をご寄稿いただきました。著書はときの忘れものでも販売しています。


高橋 亨
高橋亨美術評論家で、大阪芸術大学名誉教授の高橋 亨先生。1980年に現代版画センターが発行した『元永定正』より元永定正のファニーアート」(全3回)を再録いたしました。谷川俊太郎先生のエッセイとともに今年6月に開催した「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」展を盛り上げてくれました。


谷川 渥
hanga05-c美学者・批評家の谷川 渥さん。版画掌誌ときの忘れもの第5号より「日和崎尊夫 星と薔薇」を再録しました。日和崎尊夫についての深い思索にみちた作家論は作品を鮮やかに彩ってくださいました。版画掌誌ときの忘れもの第1号~第5号はオリジナル版画入り大型美術誌です。


谷川桐子
谷川桐子2019年にときの忘れもので「Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展」に参加・出品して下さった谷川桐子先生は現在、子育て真っ最中。お忙しい中、時間を削って作品制作をしていらっしゃいます。そんな日常の様子を「Artists Recently 第11回/谷川桐子」にご執筆いただきました。


谷川俊太郎
谷川俊太郎6月1日から6月12日に開催した「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」に合わせ『'77 現代と声 版画の現在』より谷川俊太郎先生の元永定正 点描を再録しました。元永定正先生との出会いなどがつづられ、共著の絵本誕生の瞬間を見たような文章は必読です。


土渕信彦
土渕信彦西の石原輝雄さん(マン・レイ)と並び東の土渕信彦さんも有数の現代美術のコレクターであり、瀧口修造研究の第一人者です。お二人ともブログの常連執筆者です。
長期連載中のエッセイ瀧口修造の本は2021年12月23日をもちまして終了となりました。ご愛読ありがとうございました。2022年以降は不定期でのご寄稿となります。また来年2月開催の「生誕100年 駒井哲郎展 Part.2 駒井哲郎と瀧口修造」カタログにもご執筆いただいています。


釣 光穂
釣光穂4月2日から4月17日に開催したグループ展「Tricolore 2021—根岸文子・宇田義久・釣光穂」の出品作家の一人、釣光穂先生は2020年に金沢卯辰山工芸工房を卒業し、現在は金沢で作品を制作しています。「Artists Recently 第8回/釣光穂」では制作の裏側や日頃の思いなどをつづっていただきました。YouTubeで作家インタビューをアップしています。可愛らしい作品とともに釣先生の世界観を是非ご覧ください。


戸村茂樹
戸村茂樹岩手県盛岡を拠点に活動を続ける戸村茂樹先生。今年は「Artists Recently 第10回/戸村茂樹」にて近況をお知らせいただくと同時に版画作品を掲載させていただきました。昨年2020年にはスタッフMが戸村先生のアトリエを訪問させていただきました。半世紀にもわたり制作活動を続けてこられた戸村先生の作品は海外でも評価されています。


友井伸一
友井伸一<コロナ禍の中、公共交通機関を利用せず、外出自粛の運動不足解消にもつながる自転車の需要が世界的に増加しているとも聞く。自転車はスポーツ、レジャー、健康、ファッション、環境などの面で様々な可能性を秘めている。そこに、美術、デザインの面からアプローチした>という実にユニークな展覧会、瑛九と松本竣介が並び、企画に携わったのはブログ初登場の徳島県立近代美術館の友井伸一先生です。7月17日から9月5日に開催された「自転車のある情景 ART SCENE WITH BICYCLES」についてエッセイ「自転車のある情景」をご寄稿いただきました。その後、八王子夢美術館にも巡回したので、そのご紹介をかねて勝手ながら「ときの忘れもの版 自転車のある情景」まで掲載しちゃいました。ご笑覧ください。


永井桃子
永井桃子今年は佐藤美術館で個展を開催した永井桃子先生。大きな会場に並ぶ大小さまざまな動植物の作品はこのご時世、疲れた心を癒してくれたに違いありません。『永井桃子展』について「Artists Recently 第6回/永井桃子」にご寄稿いただきました。今後ますますのご活躍が期待されます。


中尾美穂
中尾美穂信州にあった池田満寿夫美術館で長年学芸員を務めた中尾美穂さんの連載エッセイときの忘れものの本棚から奇数月の19日に掲載しています。ライフワークともいえる池田満寿夫研究だけでなく、一味違ったブックレビューとして建築保全活動のマンガや浮世絵、写真、などさまざまなジャンルの本をご紹介いただいています。


中村惠一
中村惠一現代版画センターのシンポジウムに学生時代から参加していたという中村惠一さんは私たちの最も古い顧客の一人ですが、メールアートというムーブメントに参加し、コラージュ作品、視覚詩作品を制作されています。今年は多摩美術大学美術館で開催された寺田コレクション展(前期)のレビューをご寄稿いただきました。
ブログ連載エッセイ美術・北の国から自家出版で刊行していらっしゃるので是非お求めください。ときの忘れもので扱っています。


西山純子
西山純子7月13日から9月20日に千葉市美術館で開催された「平木コレクションによる 前川千帆展」はときの忘れもの亭主イチオシの展覧会で、ブログでも数回ご紹介し、随分と盛り上がりました。企画を担当された同館学芸員・西山純子先生には愛情あふれるレビューをご寄稿いただきました。展覧会図録はときの忘れもので扱っています。


根岸文子
根岸文子今春開催したグループ展「Tricolore 2021—根岸文子・宇田義久・釣光穂」の出品作家の一人、根岸文子さんは1993年からスペインに在住し、制作しています。今年はグループ展に向け私と絹との出会いと、作家ステートメント、さらに6月23日にはメッセージ from Spainをご寄稿いただきました。YouTubeで作家インタビューをアップしましたのでご覧ください。


野口琢郎
野口琢郎箔画家の野口琢郎さんは、ときの忘れものの海外戦略の重要なメンバーです。長期連載となったエッセイ「京都西陣から」(全72回)は昨年終了しましたが、今年は岐阜市の新市庁舎に大作が設置されたことを「Artists Recently 第14回/野口琢郎」にご執筆くださいました。
また、『MONSTER LOVE LETTER』『京都知新』でインタビューを受けるなど話題に富んだ一年でした。2022年はときの忘れものが出展する「Art Fair Tokyo 2022」に出展予定ですのでお楽しみに。


葉栗 剛
葉栗剛8月13日、14日の2日間、期間限定企画として、葉栗剛先生の新作お披露目展を開催しました。その時のインタビューを「Artists Recently 第13回/葉栗剛」に掲載しました。2mにもなる《紋紋力士像・阿》がどういう風に完成したのか、今後のことなどを海外アートフェアでもおなじみのスタッフSがインタビューしました。


版行動
版行動版行動は関優花さん、千葉大二郎さん、堀内悠希さん、美術史研究を行う高橋沙也葉さんからなる、「版画」をキーとしたグループです。6月10日から6月30日に東京都美術館 ギャラリーCにて内間安瑆先生の作品とともに自分たちの作品を展示した「版行動 映えることができない」展を開催しました。そのときの様子を「一枚の版画をともに見ることから展覧会制作へ」としてご寄稿いただきました。


日向あき子
日向あき子百瀬寿先生のシルクスクリーンについて現代版画センタ―が出版した『MODERN PRINTS '85 同時代版画四十年展 INDEX』から日向あき子先生(1930~2002年)の文章百瀬寿 小論 版●ヒト●光●宇●を再録しました。女性美術評論家の草分け的存在の先生でした。


平嶋彰彦
平嶋彰彦ときの忘れものからポートフォリオ『東京ラビリンス』(オリジナルプリント15点組)を刊行し、昨年末、『平嶋彰彦写真展 — 東京ラビリンス』を開催した写真家の平嶋彰彦さん。
連載エッセイ「 『東京ラビリンス』のあとさき 」は毎月14日更新です。2022年からは新連載『「私の駒込名所図会」総集編』も始まります。美しい撮りおろし写真は駒込近隣の方はもちろん、あまねく皆様お楽しみいただけます。


弘中智子
弘中智子板橋区立美術館の弘中智子先生は3月27日から5月23日に開催した板橋区立美術館の「さまよえる絵筆—東京・京都戦時下の前衛画家たち」展についてエッセイ『「さまよえる絵筆—東京・京都戦時下の前衛画家たち」展をめぐってをご寄稿いただきました。巡回開催した京都府京都文化博物館の清水智世先生とともに、企画およびカタログ中の論文によって第32回倫雅美術奨励賞を受賞されました。長年の研究の成果が認められたことを心よりお祝い申し上げます。また板橋区立美術館が区立美術館としては初となるBELCA賞を受賞するなど快挙が続きますね。


藤江 民
藤江民2020年には作品集を刊行し、ときの忘れものブログにて頒布会を開催した藤江民先生。今年はそのカタログ製作のお話などをArtists Recently 第9回/藤江民にご寄稿いただきました。「自分が知らない絵を掴みたいのです。」(藤江 民『藤江民作品集』P.4 より)とおっしゃる藤江先生はまだまだ新しい挑戦を続けます。今後のご活躍に期待です。


堀江敏幸
堀江敏幸昨年11月に銀座ギャラリーせいほうで開催した「倉俣史朗展 ―Shiro Kuramata Cahier 刊行記念展」について作家の堀江先生にエッセイをご執筆いただきました。ときの忘れものブログでは2回目の登場となる堀江先生は『仰向けの言葉』(平凡社)、『戸惑う窓』(中央公論新社)といった著書の他、翻訳も多数あるのでご存知の方も多かったはず。美しい言葉でつづられた「かぎりなく喪失を所有する薔薇――倉俣史朗展」はブログ1月31日に掲載しました。


堀江ゆうこ
堀江ゆうこ造形作家で写真家の堀江ゆうこさんは2013年からずっと伊藤公象先生の作品を写真に収め続けています。伊藤公象先生、小泉晋弥先生とともにリレーエッセイ「伊藤公象の世界」毎月8日更新)をご執筆。長年、伊藤先生の作品を近くで見続けてきた堀江さんならではの感性あふれるエッセイは伊藤先生の作品を知るうえで欠かせないものとなりました。


松井裕美
松井裕美美術史学者で神戸大学国際文化学部准教授の松井裕美先生の新連載「線の詩情、色彩の調和――ジャック・ヴィヨンの生涯と芸術」が始まりました。毎月25日更新、全12回の連載です。ジャック・ヴィヨンについての本格的な連載でときの忘れものでは初めてとなります。キュビスムにも話は及び多角的に論じていただいています。SNSでも反響の高い連載は注目です。


松永伍一
松永伍一詩人・評論家・作家の松永伍一先生(1930~2008年)にご執筆いただいた「内部の星座 三上誠寸描」(版画掌誌ときの忘れもの第1号所収)を再録しました。「日本農民詩史」で1970年毎日出版文化賞特別賞を受賞し、著書の多い松永先生ですが、『詩画集 少年』(画・吉原英雄、 1977)など、現代版画センター時代からの長いお付き合いでした。


三上 豊
三上豊版画掌誌ときの忘れもの第4号より「北郷悟インタビュー」を再録掲載しました。版画掌誌ときの忘れものは第1号から第5号まで刊行しました。表紙・本文のデザインは今は亡き北澤敏彦氏、表紙は石田了一氏によるシルクスクリーン刷り、そして編集が三上先生でした。


水沢 勉
20121222水沢勉先生2021年1月6日~1月23日に開催した「第2回エディション展/版画掌誌ときの忘れもの」に関連して、神奈川県立近代美術館館長の水沢勉先生には版画掌誌ときの忘れもの 第4号より「版の音律―内間安瑆の世界」を再録させていただきました。


元永定正
元永定正6月1日から6月12日に開催した「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」は大盛況でした。『'77 現代と声 版画の現在』より元永定正先生へのインタビューを再録しました。


百瀬 寿
百瀬寿岩手県・盛岡市を拠点に制作活動を続ける百瀬 寿先生は4月17日から 6月24日に東京オペラシティで開催された『「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展』に収蔵作品が出品されました。近況を「Artists Recently 第16回/百瀬寿」にご寄稿いただきました。


柳 正彦
柳正彦2昨年は、クリストが急逝し、コロナ禍でパリの「包まれた凱旋門」プロジェクトが延期となるなどクリストファンにとっても辛い一年でした。しかし今年はやっと「包まれた凱旋門」が実現しました。現地に赴き貴重なレポート、写真を送ってくださった柳 正彦さんのおかげで、今年10月に開催した「クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード展」は大盛況でした。
連載エッセイアートと本、アートの本、アートな本、の話しは終了しましたがクリストとの思い出やプロジェクトの貴重なお話をありがとうございました。


山口昌男
山口昌男文化人類学者の山口昌男先生(1931~2013年)に執筆していただいた「山名文夫の仕事」(版画掌誌ときの忘れもの第2号所収)を再録しました。亡くなられてもう8年余経ちますが山口昌男先生は当時札幌大学の学長をしており、東京と札幌を往還する多忙な日々の合間を縫って該博な知識に支えられた山名論をご寄稿いただきました。


吉原英里
吉原英里吉原英里さんは、1983年から帽子やティーカップ、ワインの瓶など身近なものをモチーフに、独自の「ラミネート技法」で銅版画を制作し、2001年から版画を組み入れた油彩の発表を始めました。
今年5月に開催した個展「吉原英里展-不在の部屋-2021」は会期が緊急事態宣言期間とダイレクトに被ってしまいましたが、WEBでインタビューをさせていただいたり、連載エッセイ不在の部屋をご執筆いただきました。ますますのご活躍をお祈りいたします。


以上、ブログ執筆者60人+1グループの皆さんをご紹介しました。漏れはないと思うのですが・・・(不安)。
最後までお読みいただきありがとうございます。

●現在、テーマ別に月一回、または隔月でエッセイを連載しているのは以下の皆さんです。
大竹昭子のエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新です。
小松崎拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
小国貴司のエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」は毎月5日の更新です。
佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
伊藤公象、小泉晋弥、堀江ゆうこのリレーエッセイ「伊藤公象の世界」は毎月8日の更新です。
杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新です。
太田岳人のエッセイ「よりみち未来派」は偶数月の12日の更新です。
平嶋彰彦のエッセイ 「東京ラビリンス」のあとさき は毎月14日の更新です。
小林美紀のエッセイ「宮崎の瑛九」は毎月17日の更新です。
王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は隔月・偶数月18日の更新です。
石原輝雄のエッセイ「美術館でブラパチ」は隔月・奇数月18日の更新です。
中尾美穂の連載エッセイ「ときの忘れものの本棚から」は奇数月の19日の更新です。
井戸沼紀美のエッセイ「二十二日の半券」は隔月、奇数月の22日の更新です。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」は毎月23日の更新ですが、12月で終了しました。来年以降は引き続き瀧口修造関連の話題を不定期でご寄稿いただきます。
松井裕美のエッセイ「線の詩情、色彩の調和――ジャック・ヴィヨンの生涯と芸術」は毎月25日の更新です。
スタッフS海外ネットサーフィンは毎月26日の更新です。
植田実のエッセイ「本との関係」は毎月29日の更新です。
市川絢菜のエッセイ「戦後現代美術の動向/デモクラート、フルクサス、実験工房、もの派」は不定期の更新です。

来年もよろしくお願いいたします。
(いたみ ちはる)

*画廊亭主敬白
冒頭でブログ担当の伊丹が感謝を捧げている通り、今年も無休で更新し続けることができたのは執筆者の皆さんの締切厳守のおかげです(ときどき例外あり、伊丹顔面蒼白となる)。
コロナで海外出張がなく、その時間を使ってホームページの洗い直しを行ない、ブログには過去のカタログ等からの再録掲載をさせていただきました。
また昨年より格段に増えたのは副社長の尾立はじめスタッフたちの様々なレポート記事です。おかげで亭主の負担が激減し、ボーとしている時間が増え、社長はボケの始まりかと危惧しています。
美術館や他の画廊さんの展示を見て、学び、それを自分の言葉で報告(レポート)する、果たして読者の皆さんのお眼鏡に叶う記事が少しはあったでしょうか。忌憚のないご意見をお待ちしています。
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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。