王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」第20回
埼玉県立近代美術館
「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れて
1. コレクション展は面白い
2. 開くというテーマ
*1:初代館長の本間正義氏が、美術作品は触れられないが、椅子は触れられる作品であるとして導入された。「今日座れる椅子」、「今日みられる椅子」として公開されている。

【写真1】第三章 美術館の織糸 作家の足跡を辿る-瑛九を起点に 展示風景
(展示ケースには型紙や掲載誌、細江英公氏による瑛九の資料も。壁面展示ケースは塞がれ、四方の壁面に瑛九の絵画、フォトデッサン、版画、併せてデモクラート美術家協会関係作家の平面作品。)

【写真2】第三章 美術館の織糸 複製美術へのアプローチ-小村雪岱の意匠 展示風景
3. 第2章「建築と空間」について
*2:現・埼玉県立歴史と民俗の博物館。前川國男設計、1971年完成、さいたま市。
*3:黒川紀章は「IHI東芝館」、「タカラビューティリオン」などを手掛けた。
*4:参考 東京大学総合研究博物館「バーチャルアーキテクチャーー建築における可能と不可能の差」展
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/1997VA/japanese/illusive/16.html

【写真3】黒川紀章「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル」北浦和公園にて

【写真4】第二章「建築と空間」展示風景
*5:『建築文化』、1983年1月号、彰国社
*6:『新建築』、1983年1月号、新建築社。地域社会の中の美術館、美術館の教育的視点などについての対談。それぞれの話題の中で、現在もなお語られる当時の国内の代表的な美術館の取り組みがピックアップされている。

【写真5】橋本真之《果実の中の木もれ陽》 所蔵:埼玉県立近代美術館

【写真6】中川陽介《黒川紀章「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル」》展示風景
*7: 敷地の中に建てられる面積。公園面積の5%にあたる2300平米が建築面積だった。美術館は4層で延床面積は約8600平米。

【写真7】埼玉県立近代美術館外観
*8:代表的な作品に、ウラジミール・タトリン「第三インターナショナル記念塔」、ウラジミール・シューホフ「ラジオ塔」、コンスタンチン・メーリニコフ「メーリフコフ邸」など
*9:代表的な作品に、アントニオ・サンテリア「新都市」
4. 美術館が歩んだ40年とこれから

【写真8】田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》、美術館の外から

【写真9】田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》、美術館の中から
(おう せいび)
●王 聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は偶数月18日に掲載しています。
■王 聖美 Seibi OH
●展覧会のお知らせ
埼玉県立近代美術館の開館40周年記念展
「扉は開いているかー美術館とコレクション 1982-2022」
会期:2022年2月5日(土) - 5月15日(日)
会場:埼玉県立近代美術館
第1章:近代美術館の原点―コレクションの始まり
主な出品作家:クロード・モネ、アリスティド・マイヨール、斎藤豊作、斎藤与里、田中保、森田恒友、寺内萬治郎、橋本雅邦、奥原晴湖 他
第2章:建築と空間
主な出品作家:黒川紀章、橋本真之、中川陽介、飯沼珠実 他
第3章:美術館の織糸
主な出品作家:関根伸夫、吉田克朗、高松次郎、柏原えつとむ、瑛九、泉茂、靉嘔、小村雪岱 他
第4章:同時代の作家とともに
主な出品作家:川俣正、島州一、ナイジェル・ホール、田中米吉、宮島達男、佐藤時啓、塩﨑由美子、北野謙、トモトシ 他
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊ですが、4月15日(金)~24日(日)「中村潤展 うろうろをへて こつこつのはて」は会期中無休です。
埼玉県立近代美術館
「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れて
1. コレクション展は面白い
所蔵品展の発展形という位置付けでしょうか、2010年頃から、美術館自体や美術館の舞台裏、学芸員の仕事を紐解く展覧会が各所で開催されています。財政難、SDGs、コロナ禍、既存の資源を生かす風潮、地域を見直す風潮、いずれの影響かわかりませんが、そういった機運にあるようです。
日本における面積の限定された多くの公立美術館の所蔵品展では、所蔵品が美術史、新収蔵、周年記念、研究成果、再評価といった軸で紹介されてきました。所蔵作品の多角的な見え方や、同時代と呼応した新たな解釈を咀嚼できるのが醍醐味で、一鑑賞者の私にとっては、それらは変わらず好奇心が刺激される楽しみの一つです。
そして、ただでさえ面白い所蔵品展に加え、所蔵品を生かした企画展というのは、美術館に所属する自館の空間の特徴を知り尽くした学芸員が、自身の研究対象である親しみある所蔵品に腕を振るって(時間と予算を工夫して)、編集して発表するのですから、実は最も熱い、必見、というわけで、埼玉県立近代美術館の2階の企画展示室で2022年2月5日から5月15日まで開催されている「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れました。
日本における面積の限定された多くの公立美術館の所蔵品展では、所蔵品が美術史、新収蔵、周年記念、研究成果、再評価といった軸で紹介されてきました。所蔵作品の多角的な見え方や、同時代と呼応した新たな解釈を咀嚼できるのが醍醐味で、一鑑賞者の私にとっては、それらは変わらず好奇心が刺激される楽しみの一つです。
そして、ただでさえ面白い所蔵品展に加え、所蔵品を生かした企画展というのは、美術館に所属する自館の空間の特徴を知り尽くした学芸員が、自身の研究対象である親しみある所蔵品に腕を振るって(時間と予算を工夫して)、編集して発表するのですから、実は最も熱い、必見、というわけで、埼玉県立近代美術館の2階の企画展示室で2022年2月5日から5月15日まで開催されている「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れました。
2. 開くというテーマ
企画者の一人である鴫原悠さんによると、「美術館の根幹であるコレクションとその形成過程に着目し活動の蓄積とコレクションの厚みを紹介」する企図があり、その背景には、蓄積された活動資料のアーカイヴと、コミッションワークである常設作品に向けられた関心があったようです。
展覧会は全体として、埼玉県立近代美術館が「どのように開いてきたのか」が整理されており、タイトルにもある「開く」がキーワードとしてありました。展示構成を勝手に意訳すると、1章は美術館の開館、2章は開かれた美術館建築と屋外常設作品、3章は美術館活動(収集保存、調査研究、展示教育)の循環と鑑賞者へ開くこと、4章はコミッションワークを通じてアーティストと鑑賞者双方に対し制作を開くこと、ではなかったかと考えます。
もちろん上述したのは美術館の「開く」活動の一部であり、館内で一部の作品が撮影が可能であったり、広報誌「ソカロ」、幼児・学童向けのワークシート、会期中の教育普及事業、館内に配置された名作椅子コレクション(*1)なども加えられます。
展覧会は全体として、埼玉県立近代美術館が「どのように開いてきたのか」が整理されており、タイトルにもある「開く」がキーワードとしてありました。展示構成を勝手に意訳すると、1章は美術館の開館、2章は開かれた美術館建築と屋外常設作品、3章は美術館活動(収集保存、調査研究、展示教育)の循環と鑑賞者へ開くこと、4章はコミッションワークを通じてアーティストと鑑賞者双方に対し制作を開くこと、ではなかったかと考えます。
もちろん上述したのは美術館の「開く」活動の一部であり、館内で一部の作品が撮影が可能であったり、広報誌「ソカロ」、幼児・学童向けのワークシート、会期中の教育普及事業、館内に配置された名作椅子コレクション(*1)なども加えられます。
*1:初代館長の本間正義氏が、美術作品は触れられないが、椅子は触れられる作品であるとして導入された。「今日座れる椅子」、「今日みられる椅子」として公開されている。

【写真1】第三章 美術館の織糸 作家の足跡を辿る-瑛九を起点に 展示風景
(展示ケースには型紙や掲載誌、細江英公氏による瑛九の資料も。壁面展示ケースは塞がれ、四方の壁面に瑛九の絵画、フォトデッサン、版画、併せてデモクラート美術家協会関係作家の平面作品。)

【写真2】第三章 美術館の織糸 複製美術へのアプローチ-小村雪岱の意匠 展示風景
(書籍の装填・挿絵、着物、図案、舞台装置原画など。小村雪岱は大正~昭和初期に活躍した埼玉県ゆかりの作家として収集、研究が進められた。)
3. 第2章「建築と空間」について
一方、開く、開かれている、というのはそもそも閉じているものに対して使う言葉です。建築分野で「開く」と言えば(紙の)図面を広げること、展開図(室内の壁・内装などを示す図面)を描くこと、基本設計のプロセスを市民に公開すること、建物自体が地域に開放されることなどが連想されますが、そういったことからも、近代以降の公共施設や建築がハコあるいはインフラであり、閉じられていることが前提で「開く」という言葉が使われていることにあらためて気付かされます。
埼玉県立近代美術館は、国内の美術館建設ラッシュの時代、埼玉県立博物館(*2)から移管された埼玉県ゆかりの近代美術約700点のコレクションを起点に作られました。そして建物は、第8回で触れたマギーズセンターのサウスウェストウェールズ(イギリス)を手がけた黒川紀章(1934-2007)の設計です。氏は、メタボリズム(建築運動)、磯崎新氏らと取り組んだ「東京計画1960」や1970年の大阪万博(*3)がとりわけ有名ですが、ミュージアム建築も多く手がけ、ポンピドゥー・センター設計競技構想案(1970-71年計画・アンビルト)(*4)、国立民族学博物館(1977年完成・大阪)、埼玉県立近代美術館(1982年完成)をはじめ、生前に国内外に設計・完成させたミュージアム建築だけでも15以上あります。今年は、黒川が遺した「中銀カプセルタワービル」が50周年と同時に解体が始まり、「国立新美術館」が開館15周年を迎え、2025年大阪万博に向けた動きや、世界的に「共生」への関心が高まる中で、黒川建築や思想の再考の機会が多くあるかもしれません。
埼玉県立近代美術館は、国内の美術館建設ラッシュの時代、埼玉県立博物館(*2)から移管された埼玉県ゆかりの近代美術約700点のコレクションを起点に作られました。そして建物は、第8回で触れたマギーズセンターのサウスウェストウェールズ(イギリス)を手がけた黒川紀章(1934-2007)の設計です。氏は、メタボリズム(建築運動)、磯崎新氏らと取り組んだ「東京計画1960」や1970年の大阪万博(*3)がとりわけ有名ですが、ミュージアム建築も多く手がけ、ポンピドゥー・センター設計競技構想案(1970-71年計画・アンビルト)(*4)、国立民族学博物館(1977年完成・大阪)、埼玉県立近代美術館(1982年完成)をはじめ、生前に国内外に設計・完成させたミュージアム建築だけでも15以上あります。今年は、黒川が遺した「中銀カプセルタワービル」が50周年と同時に解体が始まり、「国立新美術館」が開館15周年を迎え、2025年大阪万博に向けた動きや、世界的に「共生」への関心が高まる中で、黒川建築や思想の再考の機会が多くあるかもしれません。
*2:現・埼玉県立歴史と民俗の博物館。前川國男設計、1971年完成、さいたま市。
*3:黒川紀章は「IHI東芝館」、「タカラビューティリオン」などを手掛けた。
*4:参考 東京大学総合研究博物館「バーチャルアーキテクチャーー建築における可能と不可能の差」展
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/1997VA/japanese/illusive/16.html

【写真3】黒川紀章「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル」北浦和公園にて
所蔵:埼玉県立近代美術館

【写真4】第二章「建築と空間」展示風景
第二章「建築と空間」では、黒川による、敷地である北浦和公園と建築の関係を表していると見受けられるドローイング、ソファ、「開かれた美術館」(*5)からの抜粋の一節や、「これからの美術館建築」対談 黒川紀章・本間正義(*6)の誌面、そして、増殖する野外の立体作品《果実の中の木もれ陽》を手掛けた橋本真之によるスケッチや寄贈された立体作品、中川陽介による映像作品《黒川紀章「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル」》などが併せて紹介されていました。
*5:『建築文化』、1983年1月号、彰国社
*6:『新建築』、1983年1月号、新建築社。地域社会の中の美術館、美術館の教育的視点などについての対談。それぞれの話題の中で、現在もなお語られる当時の国内の代表的な美術館の取り組みがピックアップされている。

【写真5】橋本真之《果実の中の木もれ陽》 所蔵:埼玉県立近代美術館

【写真6】中川陽介《黒川紀章「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル」》展示風景
黒川の「開かれた美術館」の全文は、フランス・パリのポンピドゥー・センターに代表される”開かれた美術館”の潮流、埼玉県立近代美術館の設計概要と同館で採用されたコンセプトが書かれているものです。実は「開かれた美術館」が掲載された専門雑誌には、本間正義初代館長による「埼玉県立近代美術館について」が同時に掲載されており、当時の新しい美術館に対しての使い勝手や悩ましさが、肯定的とも否定的とも取れる複雑なニュアンスと、積極的に使いこなそうとする前向きな論調で綴られています。
実際の美術館のシークエンスを体感する中で「日本的スケール」、「茶室の露地」、「中間領域」、「共生」といった建築家の解説には、少し戸惑いが生じるかもしれません。40年の隔たりに起因するものかもしれませんが、言説に寄り添うには、下記を踏まえる必要があるのではないかと考えます。
実際の美術館のシークエンスを体感する中で「日本的スケール」、「茶室の露地」、「中間領域」、「共生」といった建築家の解説には、少し戸惑いが生じるかもしれません。40年の隔たりに起因するものかもしれませんが、言説に寄り添うには、下記を踏まえる必要があるのではないかと考えます。
(1)できる限り無柱が好まれる展示室を持つ美術館建築において、4,650mmという約2.5間(けん)の比較的小さいスパンを採用していること。
(2)建築の格子を「中門」と見たて、公園の北浦和駅側入口から美術館のエントランスポーチまでを「茶室の露地」と捉え、目的地まで連続するアプローチを身体的・心理的に重要視していたこと。それが基本設計図の配置図に表れていること。
(3)「中間領域」が公園と人工物との物理的・精神的な境界を曖昧にする緩衝地帯を指していること。
(4)与条件に対し極めて限られた建築面積(*7)であり、多層化、地下化され、建物全体は公園に溶け込むよう目指されたこと。それが断面図やファサードの色彩に表れていること。
(2)建築の格子を「中門」と見たて、公園の北浦和駅側入口から美術館のエントランスポーチまでを「茶室の露地」と捉え、目的地まで連続するアプローチを身体的・心理的に重要視していたこと。それが基本設計図の配置図に表れていること。
(3)「中間領域」が公園と人工物との物理的・精神的な境界を曖昧にする緩衝地帯を指していること。
(4)与条件に対し極めて限られた建築面積(*7)であり、多層化、地下化され、建物全体は公園に溶け込むよう目指されたこと。それが断面図やファサードの色彩に表れていること。
*7: 敷地の中に建てられる面積。公園面積の5%にあたる2300平米が建築面積だった。美術館は4層で延床面積は約8600平米。

【写真7】埼玉県立近代美術館外観
補足すると、戦前生まれの黒川は、学童期に教科書の黒塗りという凄まじい経験をします。そして、東京大学大学院の丹下健三研究室に入る前に、京都大学で学生時代を過ごしています。そこで京都や奈良の日本の古建築、仏教、インドの思想、ロシア・アバンギャルド建築(*8)やイタリア未来派の建築(*9)の影響を受けます。埼玉県立近代美術館の概念にもなった前述の日本の古建築からの引用や「共生」というアイディアは、多感な時期に形成途中だったアイデンティティを自らの手で否定させられたことへの反発や、仏教思想やインドの思想との出会いによって醸成されたものであり、建築家でありながら自らを思想家と呼ぶほどに建築を言語化し著書を遺したのは、アンビルトの作品を多く含むかつての芸術運動に影響を受けたからだと理解できます。
*8:代表的な作品に、ウラジミール・タトリン「第三インターナショナル記念塔」、ウラジミール・シューホフ「ラジオ塔」、コンスタンチン・メーリニコフ「メーリフコフ邸」など
*9:代表的な作品に、アントニオ・サンテリア「新都市」
4. 美術館が歩んだ40年とこれから
私は、10年以上新築の公共建築を設計していたからかもしれませんが、かねがね、建築は人が育てるものだと感じています。受電のタイミングで建物に照明が灯ると命が宿ったような気持ちになりますが、竣工は完成ではなく建築の始まりでしかありません。埼玉県立近代美術館は、開館以来、館内に彫刻、タペストリーや家具を配置したり、山口勝弘によるパフォーマンスを行ったり、同時代のアーティストによるコミッション・ワークや埼玉県ゆかりの同時代の作家の紹介を通じて、建物自体と積極的に関わっています。第四章の川俣正《Project Work in Saitama ’83》の映像を含む資料や、田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》の設置記録のスライドショーは、アーカイヴを享受すると同時に、この先の資料の保存と作品の記録を考えさせられるものでもありました。

【写真8】田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》、美術館の外から

【写真9】田中米吉《ドッキング(表面)No.86-1985》、美術館の中から
(おう せいび)
●王 聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は偶数月18日に掲載しています。
■王 聖美 Seibi OH
WHAT MUSEUM 学芸員(建築)。1981年神戸市生まれ、京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業。主な企画展に「あまねくひらかれる時代の非パブリック」(2019)、「Nomadic Rhapsody -“超移動社会”がもたらす新たな変容-」(2018)、「UNBUILT : Lost or Suspended」(2018)など。
●展覧会のお知らせ
埼玉県立近代美術館の開館40周年記念展
「扉は開いているかー美術館とコレクション 1982-2022」
会期:2022年2月5日(土) - 5月15日(日)
会場:埼玉県立近代美術館
第1章:近代美術館の原点―コレクションの始まり
主な出品作家:クロード・モネ、アリスティド・マイヨール、斎藤豊作、斎藤与里、田中保、森田恒友、寺内萬治郎、橋本雅邦、奥原晴湖 他
第2章:建築と空間
主な出品作家:黒川紀章、橋本真之、中川陽介、飯沼珠実 他
第3章:美術館の織糸
主な出品作家:関根伸夫、吉田克朗、高松次郎、柏原えつとむ、瑛九、泉茂、靉嘔、小村雪岱 他
第4章:同時代の作家とともに
主な出品作家:川俣正、島州一、ナイジェル・ホール、田中米吉、宮島達男、佐藤時啓、塩﨑由美子、北野謙、トモトシ 他
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊ですが、4月15日(金)~24日(日)「中村潤展 うろうろをへて こつこつのはて」は会期中無休です。
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