2007年より窓に関する知見を深める研究活動「窓学」の取り組みを開始している「公益財団法人 窓研究所 (英語名 Window Research Institute)」のウェブサイトで、植田実先生の連載が始まったようなのでご紹介します。
Window Research Instituteは、2019年~2020年に東京国立近代美術館と共催で『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』を開催しています。

連載 窓際の居場所 「第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック

――――シリーズ「窓際の居場所」の開始にあたり、『都市住宅』や『GA HOUSES』で編集長を務められた植田実さんにお話をうかがいます。植田さんからは、「窓際の居場所」を考えるうえで重要な6つの具体例をご紹介いただきました。「窓際」を考える際に、どのような視点を大切にすべきか、植田さんが過去に執筆された記事とともに、6つのトピックをとおして教えていただきます。(Window Research Institute HPより転載)

6つのトピック
「東京女子大学旧東寮」設計/アントニン・レーモンド 竣工1924年
「中銀カプセルタワービル」設計/黒川紀章 竣工1972年
「私の家」設計/阿部勤 竣工1974年
「伊東邸」設計/安藤忠雄 竣工1990年
「空飛ぶ泥舟」設計/藤森照信 竣工2010年
「Studio 御殿山」設計/千葉学 竣工2006年

「トピック3」で取り上げられている阿部勤先生は、ときの忘れものが入っている建物LAS CASASの設計者です。
杉山幸一郎展佐藤研吾展には阿部勤建築を見に来られた方も多くいらっしゃいましたので、ときの忘れものの建物LAS CASASをご紹介します。

平嶋彰彦先生撮影
南側外観、撮影:平嶋彰彦

LAS CASAS(ラス・カサス)
設計者:阿部勤/アルテック建築研究所
1994年竣工
鉄筋コンクリート造
地上3階

以下の写真は2017年にときの忘れものが入居した当時の写真です。撮影:タケミアートフォトス
006_庭2
010_1階エントランスホール3_
012_1階階段2
013_2階廊下から吹き抜け
014_2階廊下2
015_2階廊下_右は事務所
016_2階廊下から見上げる
021_2階廊下3階渡り廊下
022_3階吹き抜け_奥はサンルーム
024_3階サンルーム
025_3階テラス


●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊ですが、4月15日(金)~24日(日)「中村潤展 うろうろをへて こつこつのはて」は会期中無休です。