塩見允枝子先生から、3月9日にアムステルダムの小劇場でおこなわれるミニ・コンサートのお知らせをいただきました。
愛知県美術館を通じて参加を求められたのですが、出版もしたいというので、当日聴衆が一緒に演奏できる小さな新曲を献呈しました。
(画面を二度クリックすると拡大します。)
塩見允枝子_playbill_actIV遠く離れたアムステルダムですが、ご盛会をお祈りしています。

●ジョナス・メカスさんの生誕100年を記念したイベントが世界各地で開催されています。
ときの忘れものではジョナス・メカス の映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売中です。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。

井上春生監督によるジョナス・メカスと吉増剛造の交流を描いた映画『眩暈 VERTIGO』が、3月10日から京都で公開されます。

会期:2023年3月10日(金)~3月16日(木)1週間限定上映
会場:UPLINK京都
https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2023/11642
トークイベント
14:00回上映後トークイベント
3/10 金 吉増剛造+井上春生

12:00回上映後トークイベント
3/11 土 吉増剛造+井上春生
3/12 日 津田直+井上春生

18:00回上映後トークイベント
3/13月 大田和司+井上春生
3/14火 大田和司+井上春生
3/15水 岡本小百合+井上春生
3/16木 井上春生

津田直(写真家/リトアニアに5回渡航)
大田和司(元維新派舞台監督/京芸大舞台芸術研究センター技術監督)
岡本小百合(映画「眩暈VERTIGO」翻訳家)

-------------------------
続いて佐賀県唐津市でも上映があります。
会期:2023年3月17日(金)~3月23日(木)
会場:唐津シアターエンヤ
〒847-0045佐賀県唐津市京町1783 KARAE 1階
TEL:0955-53-8064 FAX:0955-72-3288
トークイベント:
3/17金 14:00回上映後トークイベント/井上春生

3/18土 14:00回上映後トークイベント/吉増剛造+井上春生

3/19日 14:00回上映後トークイベント/吉増剛造+井上春生

速報は公式TWご確認ください。
https://twitter.com/RIP_JonasMekas

現在、パンフレットを通販中です。
https://www.vertigo-web.com/#_3

ジョナス・メカスへの追悼詩を詩人・吉増剛造が綴るドキュメンタリー『眩暈VERTIGO』
エグゼクティブプロデューサー・監督・編集: 井上春生
出演 : 吉増剛造、セバスチャン・メカス

INTRODUCTION&STORY
日本現代詩を代表する詩人・吉増剛造(1939.2.22生)が、メカスの一周忌に、その面影をマンハッタンとブルックリンに追いかける。この映画『眩暈 VERTIGO』は、前衛映画の巨人への追悼詩を、盟友でもあった日本の詩人が綴るドキュメンタリーである。

ニューヨークロケは、コロナウイルスが襲いかかる直前の2020年1月に行われた。吉増は、第2次世界大戦後に祖国リトアニアを離れ、ニューヨークに移民したメカスが見た新天地アメリカの姿を辿っていく。マンハッタンの地下鉄、新ワールドトレードセンター、避暑地のコニーアイランド、ブルックリン。時には8ミリカメラを回し、メカスを偲ぶ詩のモチーフを丹念に拾っていく。吉増は詩の創作歴が70年近くに及ぶ。言葉の可能性を突き詰めたアヴァンギャルドな詩と、過激な朗読パフォーマンスは海外でもよく知られている。そんな吉増の創作の原点は日常にある。和紙、ノート、レシートや付箋紙の裏に米粒大の文字で詩を毎日連ねていく。

吉増がブルックリンにあるメカスの事務所を訪ねると引っ越しの真っ最中だった。戦時中の詩の手習い帖、1945年のパスポート、写真。息子のセバスチャンが数々の遺品を吉増の前に並べる。メカスが寝ていたという部屋の片隅に佇んでいたとき、吉増は眩暈を起こし卒倒した。一周忌にあたる1月23日。早朝に目覚めた吉増は瞬く間に追悼詩を完成させる。「詩とはあらたまったときに書くのではなくて、日常の細かな出来事に反応して誕生するのね。日記性の秘密というのはそういうもの。」メカスが若い時に仕事を探しに往復したマンハッタンとブルックリンにかかる吊り橋がある。吉増はその橋を渡り事務所に向かう。待っていたセバスチャンにその詩を朗読し、二人の間に長い沈黙が訪れた。

「眩暈 Vertigo」TRAILER VER1


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER2


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER3


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER4


“Vertigo” fragment


●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
DSCF1219メカス雨だれ600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
枝と葉の影を映し、雨滴に濡れた壁
1983年
シルクスクリーン
37.5×51.0cm
Ed.75  サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊