「阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る」
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
協力:ぼんたな、アルテック


画廊は8月13日~21日まで夏休み中です。
休み前の猛暑の中で開催した「幻想の建築 ピラネージ展」には全国各地から来廊者が絶えませんでした(初日一番のお客様は四国高松からでした)。
汗をふきふきご来場いただいた皆さん、作品や書籍をお買い上げいただいた皆様には深く御礼申し上げます。
18世紀イタリアに生きたピラネージは亭主が「建築家の版画」をライフワークとするきっかけとなった建築家の一人であり、いつかは展覧会をしたいと思っておりました。
青山から駒込に移って満6年が経ちました。
静かな住宅街ですが、六義園はじめ緑の多いところは青山と共通しています。移転したのは東京オリンピックの余波で地上げに遭い青山を立ち退くことになったからです。まさか30年近くもいた街を追い出されるとは夢にも思いませんでしたが、助け舟を出してくださったのが、建築家の阿部勤先生でした。
ご自身が設計し1996年に竣工した少し大きめの個人住宅を紹介してくださいました。
縁もゆかりもなかった駒込の新天地にどうやら落ち着くことができたのは阿部先生と理解ある大家さんのおかげです。
今年の1月10日に阿部先生が亡くなられました(「阿部勤先生を悼む」)。
その直前には1970年代からご指導いただいた磯崎新先生が亡くなられ沖縄でのご葬儀に参列したばかりした。
竣工間もないころ、Las Casasのガーデン・パーティにて、阿部勤先生(65歳頃)。
Las Casas(ときの忘れもの)はもともとはご夫婦ふたりの住居として建てられました。
阿部先生のご自宅「中心のある家」は住宅建築の傑作としてあまりにも有名ですが、そのご自宅をモチーフに2021年11月22日の日付の入ったリトグラフを制作されていたのを知ったのは亡くなられたあとのことでした。
2018年5月撮影、「中心のある家」と阿部先生の愛車
8月26日には賀川豊彦記念松沢資料館で「阿部勤さんを偲ぶ会」が開催されます。
ときの忘れものは追悼の心をこめて、阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(2017年からギャラリーときの忘れもの)で版画と書籍による小展を8月25日(金)~9月2日(土)に開催します。
阿部先生の建築空間を体感していただきながら、遺された唯一の版画(リトグラフ)作品をご覧ください。
合わせてル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介など建築家の作品を展示いたします。
どうぞお出かけください。
■阿部勤(あべ つとむ)
1936年東京都生まれ。1960年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、坂倉準三建築研究所入所。北野邸、佐賀県体育館、呉市民会館、ホテル三愛、神奈川県庁舎、タイ国文部省の要請により、農業高等学校、工業高等学校、及びカレッジ25校の設計管理に従事。戸尾任宏、室伏次郎と主宰した株式会社アーキヴィジョン建築研究所を経て、1984年室伏次郎と共に株式会社アルテックを設立。1985年「蓼科荘レーネサイドスタンレー」にて第4回日本建築家協会新人賞受賞。「私の家」「五本木ハウス」「美しが丘の家」「賀川豊彦記念松澤資料館」「スタンレー電気技術研究所」「桜台の家」で個人事務所として最多6度の「建築25年賞」受賞。著書に『現代建築/空間と方法2』(1986同朋舎)、『中心のある家 (くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本)(2005インデックス・コミュニケーションズ)、『暮らしを楽しむキッチンのつくり方』(2014 彰国社)、『中心のある家 建築家・阿部勤自邸の50年』(2022 学芸出版社)他。早稲田大学理工学部建築学科非常勤講師、東京芸術大学芸術学部非常勤講師、女子美術大学非常勤講師、日本大学芸術学部非常勤講師を歴任。2023年1月10日死去。
阿部勤先生(81歳) 2017年12月 ときの忘れもの忘年会にて。
*本日15日は稲川直樹先生の「磯崎新の住宅建築と勝山の二作品」第5回の掲載予定日でしたが、当方の事情で掲載日を9月15日に順延させていただきます。稲川先生と愛読者の皆さんにお詫びいたします。
●8月13日(日)~8月21(月)は夏季休廊中です。
●ときの忘れものが販売しているジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」が今年度の『ボローニャ復元映画祭(Il Cinema Ritrovato)』で「ベストボックスセット賞」を受賞しました。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格:
Blu-Ray版:18,000円(税込)
DVD版:15,000円(税込)
商品の詳細は3月4日ブログをご参照ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
協力:ぼんたな、アルテック


画廊は8月13日~21日まで夏休み中です。
休み前の猛暑の中で開催した「幻想の建築 ピラネージ展」には全国各地から来廊者が絶えませんでした(初日一番のお客様は四国高松からでした)。
汗をふきふきご来場いただいた皆さん、作品や書籍をお買い上げいただいた皆様には深く御礼申し上げます。
18世紀イタリアに生きたピラネージは亭主が「建築家の版画」をライフワークとするきっかけとなった建築家の一人であり、いつかは展覧会をしたいと思っておりました。
青山から駒込に移って満6年が経ちました。
静かな住宅街ですが、六義園はじめ緑の多いところは青山と共通しています。移転したのは東京オリンピックの余波で地上げに遭い青山を立ち退くことになったからです。まさか30年近くもいた街を追い出されるとは夢にも思いませんでしたが、助け舟を出してくださったのが、建築家の阿部勤先生でした。
ご自身が設計し1996年に竣工した少し大きめの個人住宅を紹介してくださいました。
縁もゆかりもなかった駒込の新天地にどうやら落ち着くことができたのは阿部先生と理解ある大家さんのおかげです。
今年の1月10日に阿部先生が亡くなられました(「阿部勤先生を悼む」)。
その直前には1970年代からご指導いただいた磯崎新先生が亡くなられ沖縄でのご葬儀に参列したばかりした。


阿部先生のご自宅「中心のある家」は住宅建築の傑作としてあまりにも有名ですが、そのご自宅をモチーフに2021年11月22日の日付の入ったリトグラフを制作されていたのを知ったのは亡くなられたあとのことでした。

8月26日には賀川豊彦記念松沢資料館で「阿部勤さんを偲ぶ会」が開催されます。
ときの忘れものは追悼の心をこめて、阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(2017年からギャラリーときの忘れもの)で版画と書籍による小展を8月25日(金)~9月2日(土)に開催します。
阿部先生の建築空間を体感していただきながら、遺された唯一の版画(リトグラフ)作品をご覧ください。
合わせてル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介など建築家の作品を展示いたします。
どうぞお出かけください。
■阿部勤(あべ つとむ)
1936年東京都生まれ。1960年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、坂倉準三建築研究所入所。北野邸、佐賀県体育館、呉市民会館、ホテル三愛、神奈川県庁舎、タイ国文部省の要請により、農業高等学校、工業高等学校、及びカレッジ25校の設計管理に従事。戸尾任宏、室伏次郎と主宰した株式会社アーキヴィジョン建築研究所を経て、1984年室伏次郎と共に株式会社アルテックを設立。1985年「蓼科荘レーネサイドスタンレー」にて第4回日本建築家協会新人賞受賞。「私の家」「五本木ハウス」「美しが丘の家」「賀川豊彦記念松澤資料館」「スタンレー電気技術研究所」「桜台の家」で個人事務所として最多6度の「建築25年賞」受賞。著書に『現代建築/空間と方法2』(1986同朋舎)、『中心のある家 (くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本)(2005インデックス・コミュニケーションズ)、『暮らしを楽しむキッチンのつくり方』(2014 彰国社)、『中心のある家 建築家・阿部勤自邸の50年』(2022 学芸出版社)他。早稲田大学理工学部建築学科非常勤講師、東京芸術大学芸術学部非常勤講師、女子美術大学非常勤講師、日本大学芸術学部非常勤講師を歴任。2023年1月10日死去。

*本日15日は稲川直樹先生の「磯崎新の住宅建築と勝山の二作品」第5回の掲載予定日でしたが、当方の事情で掲載日を9月15日に順延させていただきます。稲川先生と愛読者の皆さんにお詫びいたします。
●8月13日(日)~8月21(月)は夏季休廊中です。
●ときの忘れものが販売しているジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」が今年度の『ボローニャ復元映画祭(Il Cinema Ritrovato)』で「ベストボックスセット賞」を受賞しました。

各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格:
Blu-Ray版:18,000円(税込)
DVD版:15,000円(税込)
商品の詳細は3月4日ブログをご参照ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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