
毛綱毅曠《題不詳》
1985年
紙にドローイング、コラージュ
イメージサイズ:94.0×36.0cm
シートサイズ:94.0×36.0cm
サインあり
本日9月2日は建築家・毛綱毅曠先生の命日です(1941年11月14日 ~2001年9月2日)。
「もづな」という苗字も珍しいですが、初期には毛綱モン太と名乗っていました。
1970年代に「婆娑羅」という会を結成し、建築界のゲリラとして暴れまわり、あっという間に去って行かれました。
盟友・石山修武先生は没後15年に『異形建築巡礼』(石山修武編著/毛綱毅曠著、2016年、国書刊行会)を刊行します。
<この本(連載)は著者、毛綱毅曠と石山修武の二人のタイマン勝負の舞台であること。よって読者はどこかへ置き去りにされることもしばしば。毛綱が先攻でその博覧の大波によってあらゆる奇物、奇怪を召喚し、対する後攻の石山は人間の性とも言うべきの生々しい創作の営為の数々を書き綴る。両者一歩も譲らぬ攻防、いやというよりも殴り合いの計八番勝負である。(佐藤研吾)>
ぜひお読みください。
毛綱先生の建築作品の多くは故郷の北海道・釧路にあります。
2005年1月、石山先生に引き連れられて私たちは真冬の釧路に毛綱・石山建築ツアーを敢行したのですが、まだその記録も整理していません。忘れないうちにブログにも掲載しないと・・・
このとき回ったのは釧路キャッスルホテル(毛綱設計)を宿に、反住器、釧路市湿原展望資料館、釧路市立博物館、釧路市立東中学校(現・釧路市立幣舞中学校)、釧路フィッシャーマンズワーフMOO / EGG、北海道釧路湖陵高等学校、ふくしま医院などなど。
初期の代表作「反住器」はお母さんの家です(お元気で案内してくださいました)。8m角の立方体(建築本体)のなかに4m角の立方体(部屋)が有り、その中に1.7m角の立方体(家具)が有り、三者は同形にデザインされているという不思議な住宅でした。






●『都市の遺伝子』
1987年
青土社
306ページ
販売価格:1,800円(税込)

●『七福招来の建築術 : 造り、棲み、壊すよろこび』
1988年
光文社
243ページ
販売価格:2,000円(税込)

●『風水伝奇 ガイア・インターネット』
1996年
時事通信社
310ページ
販売価格:1,800円(税込)

●『記憶の建築』
1986年
パルコ出版
160ページ
販売価格:8,000円(税込)

●『現代建築 空間と方法 21 毛綱毅曠』
1986年
同朋社
40ページ
●『中心のある家 建築家・阿部勤 自邸の50年』頒布中 4,400円

著:阿部勤 写真:藤塚光政
体裁:A4変・140頁
価格:4,400円(税込)+ 送料250円
発行日:2022年9月25日
装丁:加藤賢策(LABORATORIES)
発行:株式会社学芸出版社
★オンラインでのご購入はこちらからどうぞ。
◆「阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る」は本日最終日です
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊

阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(2017年からギャラリーときの忘れもの)で、その建築空間を体感していただきながら、遺された版画作品をご覧ください。併せてル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介などの建築家の版画・ドローイングを展示します。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。

建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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