復旧の進まない能登の被災地の皆さんにとってこの厳しい寒さはこたえるでしょう。
心からお見舞い申し上げます。
東京にも積雪、各地での大雪の被害が心配です。
明日から始まる「Tricolore2024/草間彌生・百瀬寿・村上早」展では三人の作家の油彩、ドローイング、版画を展示します。
草間彌生 花本展出品作品
草間彌生《
1984年
シルクスクリーン
Image Size: 53 x 45.5cm
Sheet Size: 61 x 53.5cm
Ed. 100  Signed
※レゾネNo.34(阿部出版 2005年新版)

長い付き合いのある草間先生や百瀬先生については、このブログでも幾度かご紹介してきました。
村上早先生には、このブログ執筆時点ではお目にかかったことすらありません。亭主が竹橋の東京国立近代美術館の収蔵品展でひと目ぼれして展示作品(銅版画)を故郷群馬の画廊さんにお願いして購入しました。画廊で展示するのは今回が初めてです。

草間彌生先生に最初にお目にかかったのは先生が日本に帰国されて間もないころでした。
1982年から私たちは草間先生に版画制作を依頼し、1982年に7点、2000年に5点、2004年に10点、計22点の版画を版元としてエディションしてきました。
あれから40数年、そのあれこれをご紹介しようと思ってブログで「草間彌生」を検索したら600件もあり、ああ草間先生(の作品)に助けられてきたんだなあと感謝の気持ちでいっぱいです。

●現代版画センターの最初の草間エディション
1983_01_草間彌生_蝶_etc_おもて草間彌生「蝶」「ぶどう」「帽子-s」「Infinity Nets 1958」「Infinity Nets 1963」

1983_01_草間彌生_南瓜_etc_おもて
草間彌生「南瓜」「帽子」


●草間彌生先生と植田実先生の対談を企画してから40年も経ちましたがお二人ともお元気なのが嬉しいですね。
1983年02月22日|草間彌生×植田実 対談
20211204113935_00001草間彌生先生(左)と植田実先生、41年前のお二人、若いですね。
対談の記録は『版画センターニュース PRINT COMMUNICATION』91号、92号、93号に掲載されましたが、植田実先生のコレクション回顧(2021年11月28日ブログ)にも再録したのでお読みください。

●1983年の「ウォーホル全国展」のカタログにはもちろん寄稿をお願いしました。文末の「オワリ」が草間先生らしくていい。
Andy Warhol p110*画面を二度クリックすると拡大されます。
『アンディ・ウォーホル展 1983~1984』オリジナル版画入りカタログ110頁より再録。

1995年に「ときの忘れもの」を開設してから10年ほどは毎年のように草間先生の作品展を開催してきました。今考えると貧乏画廊でも何とか手に入る時代だったのですね(溜息)。

●1998年
1月16日~1月31日|草間彌生版画展 
9月4日~9月19日|草間彌生版画展-初期代表作と最新作  

●1999年4月28日|東京都現代美術館「草間彌生 ニューヨーク/東京」
都現美・荒木展オープニング99年4月16日4月16日「荒木経惟展」オープニングにて、亭主と草間彌生先生

都現美・草間展99年4月28日
4月28日草間彌生展オープニングにて、左から、盛岡・直利庵の松井裕子さん、草間彌生先生、MORIOKA第一画廊の宇田り土さん

5月7日~5月22日|草間彌生とアンディ・ウォ-ホル 


●2000年
版画掌誌「ときの忘れもの」第03号刊行
294_kabotya
草間彌生とパーヴェル・V・リュバルスキーを特集
南瓜」「レモンスカッシュ」「無限の網」の3点をエディションする


9月1日~9月16日|草間彌生展-版画掌誌《ときの忘れもの》第3号刊行記念展 

DM_表

ミラーフィルムによる「南瓜 B」と「無限の網 B」をエディションする
kusa001

●2002年12月|ときの忘れもの第100回企画展「草間彌生展
21会期:2002年12月10日[火]~12月25日[水]
会場は南青山3丁目が普請中のため表参道の高級マンションに一時疎開中でした。


●2004年
連作「朝が来た」5点、「夜に読む本」5点をエディションする
200409_kusama_dm600

2月13日~2月28日|草間彌生展 
10月26日~11月13日|草間彌生新作展《夜に読む本》 
 
●2005年
4月15日~4月28日|草間彌生の初期版画 

●2006年
2月24日~3月11日|オブジェ展-私の好きな4つの版画と20のオブジェ- 
7月7日~7月19日|草間彌生・小川信治
12月1日~12月16日|草間彌生展
草間GTaギャラリートーク講師は林洋子さん。当時は京都造形芸術大学助教授の気鋭の研究者でしたが、いまは兵庫県美術館の館長さんです。

草間彌生GTe
このとき細江英公先生が予告もなく来廊、参加され、1964年のニューヨーク以来の親交のある草間先生との撮影など貴重な思い出を語ってくださいました。


2006年05月29日|ウォーホルと刷り師・石田了一/草間先生の最初の版画を刷ったのは石田了一さんです。

2006年06月09日|名人刷り師・岡部徳三死す
岡部徳三さんその後、草間版画の多くを手掛けたのが岡部徳三さんでした。


2006年09月08日|高松宮殿下記念世界文化賞を受賞

●2008年02月03日|ドキュメンタリー映画「≒草間彌生 わたし大好き」

●2009年03月02日|東京電力コミュニティ誌「SOLA」
SOLA上SOLA下画像をクリックしていただくと、少し見づらいかもしれませんが、記事をご覧いただけます。
「アートを身近に」という特集で、依頼に応えて亭主が小文を書き、草間先生のエディションを価格入りで紹介させていただきました。当時の価格は額付で7万円。それがいまじゃあ・・・


●2010年10月20日|亭主の漫談「草間彌生展」~武蔵野市立吉祥寺美術館
あろうことか、草間先生についての講演を頼まれ吉祥寺の美術館でおしゃべりしました。

これ以降も延々続くのですが、草間先生のますますのご健勝をお祈りして今回はこれまでにしておきましょう。
ぜひ画廊で作品をご覧になってください。
以下の草間論もぜひお読みください。

小泉晋弥虚空に種まく人 草間彌生の労働・科学・芸術
森下泰輔戦後・現代美術事件簿第5回 草間彌生・築地署連行事件
深野一朗草間彌生と瑛九1 永遠に進化する画家
深野一朗草間彌生と瑛九2 クマンバチガ クレバイイ
深野一朗草間彌生と瑛九3 草間彌生と瑛九

●本日のお勧め作品は草間彌生です。
草間彌生_夕映えの雨1200草間彌生
夕映えの雨
1992 年
シルクスクリーン
52.5×45.5cm
Ed.75
サインあり
※レゾネNo.171(阿部出版 2005年新版)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

Tricolore2024/草間彌生・百瀬寿・村上早
61_tricolore_表面1200会期:2024年2月7日(水)~17日(土)
日曜・月曜・祝日休廊 
11:00-19:00
*出品作品の詳細は1月30日ブログに掲載しました。

●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
photo (2)
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。