「北川太郎×ル・コルビュジェ展」出品作品について
北川太郎
制作しながら考えを深めていくスタイルで制作しているので、制作意図は可塑的な感じで輪郭がぼやけている。自作について言葉にして説明するのは難しい。自分が造った作品だから本人が一番分かっているだろうと思われるだろうが、自分で自分のことを理解していると自信を持って言える人はそう多くないはずだ。鑑賞者の感想から知らなかった自分の考えに気づかされる事もあれば、一緒に展示する作家の作品から自分の立ち位置を学ぶこともある。「静けさ」や「時空ピラミッド」は何作も制作することによって思考の輪郭が比較的しっかりとしてきたシリーズだ。「コダイ」「青い鳥」「決意」「風の形」はまだまだ私に考える時間を与えてくれている作品だ。
「静けさ」シリーズ
南米ペルーの地で新年を大騒ぎして迎える時、除夜の鐘の音を耳を澄ませて待つ時間が無性に懐かしく感じられた。そこには「静けさ」がある。「静けさ」が除夜の鐘の音を引き立てているが、鐘の音もまた、静けさの存在を厳かなものとしている。存在することにより周りの魅力を引き出せるようなものが造りたいと考えた。

「時空ピラミッド」シリーズ
厚さ3ミリにスライスした石材をひたすら積み重ねて造形化することにより時間の可視化を試みた。ひたすら石を積み重ねているとスケール感が麻痺し、自分が小さな虫になったような気持ちになることがある。「一対一の共生関係」そんな言葉がふと頭の中をよぎった。私が石を積み重ねて作品を育てているのではなく、石が私を生かしているのかも?と。

「コダイ」「青い鳥」「決意」「風の形」
予めデザインした形に向けて石を彫り進めるのではなく、素材と向き合う過程で様々な事柄を考え、思考を深めていく。どのようなことを考えていたか、制作を終えると半分ぐらい忘れてしまっている。長い時間同じような思考が行ったり来たりしている。コツコツとノミで彫る時間、砥石でひたすら形を研ぎだす時間、そうした時間が石の中に眠る魂の様なものを呼び起こすと信じている。

(きたがわ たろう)
◆第362回 北川太郎×ル・コルビュジエ展

会期:2024年2月28日(水)~3月9日(土)
日曜・月曜・祝日休廊
11:00-19:00
▽作家在廊のお知らせ
北川太郎先生の在廊時間は以下を予定しています。
初日2月28日(水)11:00~19:00
2月29日(木)11:00~17:00
※変更となる場合もございますのでご了承ください。
*出品作品の詳細は2月21日ブログに掲載しました。
▽展示風景









































◆ときの忘れものは「ART FAIR TOKYO 2024」に出展します。
会期:2024年3月7日(木)ー3月10日(日)
会場:東京国際フォーラム
ときの忘れものブース番号:N057
出品作家:倉俣史朗、佐藤研吾、葉栗剛
詳しくはこちらをご参照ください。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。

建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
北川太郎
制作しながら考えを深めていくスタイルで制作しているので、制作意図は可塑的な感じで輪郭がぼやけている。自作について言葉にして説明するのは難しい。自分が造った作品だから本人が一番分かっているだろうと思われるだろうが、自分で自分のことを理解していると自信を持って言える人はそう多くないはずだ。鑑賞者の感想から知らなかった自分の考えに気づかされる事もあれば、一緒に展示する作家の作品から自分の立ち位置を学ぶこともある。「静けさ」や「時空ピラミッド」は何作も制作することによって思考の輪郭が比較的しっかりとしてきたシリーズだ。「コダイ」「青い鳥」「決意」「風の形」はまだまだ私に考える時間を与えてくれている作品だ。
「静けさ」シリーズ
南米ペルーの地で新年を大騒ぎして迎える時、除夜の鐘の音を耳を澄ませて待つ時間が無性に懐かしく感じられた。そこには「静けさ」がある。「静けさ」が除夜の鐘の音を引き立てているが、鐘の音もまた、静けさの存在を厳かなものとしている。存在することにより周りの魅力を引き出せるようなものが造りたいと考えた。

「時空ピラミッド」シリーズ
厚さ3ミリにスライスした石材をひたすら積み重ねて造形化することにより時間の可視化を試みた。ひたすら石を積み重ねているとスケール感が麻痺し、自分が小さな虫になったような気持ちになることがある。「一対一の共生関係」そんな言葉がふと頭の中をよぎった。私が石を積み重ねて作品を育てているのではなく、石が私を生かしているのかも?と。

「コダイ」「青い鳥」「決意」「風の形」
予めデザインした形に向けて石を彫り進めるのではなく、素材と向き合う過程で様々な事柄を考え、思考を深めていく。どのようなことを考えていたか、制作を終えると半分ぐらい忘れてしまっている。長い時間同じような思考が行ったり来たりしている。コツコツとノミで彫る時間、砥石でひたすら形を研ぎだす時間、そうした時間が石の中に眠る魂の様なものを呼び起こすと信じている。

(きたがわ たろう)
◆第362回 北川太郎×ル・コルビュジエ展

会期:2024年2月28日(水)~3月9日(土)
日曜・月曜・祝日休廊
11:00-19:00
▽作家在廊のお知らせ
北川太郎先生の在廊時間は以下を予定しています。
初日2月28日(水)11:00~19:00
2月29日(木)11:00~17:00
※変更となる場合もございますのでご了承ください。
*出品作品の詳細は2月21日ブログに掲載しました。
▽展示風景









































◆ときの忘れものは「ART FAIR TOKYO 2024」に出展します。

会場:東京国際フォーラム
ときの忘れものブース番号:N057
出品作家:倉俣史朗、佐藤研吾、葉栗剛
詳しくはこちらをご参照ください。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。

建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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