生誕120年 瀧口修造展V
会期:2024年4月5日(金)~4月20日(土) *日曜、月曜、祝日は休廊
主催:ときの忘れもの
協力:BOOKS青いカバ

今年2024年は、アンドレ・ブルトンがシュルレアリスム宣言を発表してからちょうど100年。
また日本におけるシュルレアリスム運動を牽引したお二人、西脇順三郎の生誕130年、瀧口修造の生誕120年にもあたり、国内外で関連するいくつもの展覧会が開催されます。
特に9月からパリ・ポンピドォーセンターで開催されるシュルレアリスム宣言100周年記念展には
約200人が選ばれ、日本からは瀧口修造先生と、池田龍雄先生の作品が出品されるようです。


瀧口修造展V案内状_表面1200

瀧口修造展V案内状_宛名面1200ときの忘れものでは瀧口修造(1903-1979)の生誕120年を記念して、瀧口修造のデカルコマニーと水彩作品を展示します。
カタログ『瀧口修造展』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳを刊行してきましたが、本展では瀧口修造の未公開のデカルコマニーと水彩102点を収録したカタログ『瀧口修造展V』を刊行します。

【カタログ】
瀧口修造V_表紙600『瀧口修造展 V』図録
刊行記念価格として会期中は2,500円+税で販売します。
会期終了後は3,000円+税となります。
発行:ときの忘れもの
発行日:2024年4月5日
サイズ他:21.5x15.2cm、カラー108P、日英併記
図版:瀧口修造作品102点
監修:土渕信彦(瀧口修造研究家)
編集:柴田卓
デザイン:故・北澤敏彦(株式会社DIX-HOUSE)


【記念イベント】
瀧口修造講演「美というもの」録音再生
*1962年の富山高校における講演の録音
解説=土渕信彦
日時:2024年4月6日(土)満席になりました、4月20日(土)満席になりました
   両日ともに16:00~17:30

定員:各10名
料金:無料
※要予約。参加をご希望の方は info@tokinowasuremono.comまで、
ご希望日程と参加人数を書いてご連絡ください。

【書籍セール】
シュルレアリスム宣言100周年関連の書籍雑誌100冊を特別頒布
選書:BOOKS 青いカバ
お近くの古本屋BOOKS青いカバさんの選書により、会期中、西脇順三郎、瀧口修造、山中散生、北園克衛らの著作、『VOU』『cendre サンドル』などの雑誌、シュルレアリスム展のカタログなどなど100冊を頒布します。


【出品作品】

No.1
V-02(218)《Ⅴ-02》
墨、紙
Ink, Paper
Image size: 35.5x24.0cm
Sheet size: 35.5x25.0cm


No.2
V-04(203)《Ⅴ-04》
墨、紙
Ink, Paper
Image size: 31.7x24.2cm
Sheet size: 35.5x25.0cm


No.3
V-06(173)《Ⅴ-06》
水彩、墨、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:31.7x16.8cm
Sheet size:31.7x16.8cm
画面右下墨:瀧口修造
Ink signed on the bottom right: Takiguchi Shuzo


No.4
V-11(151)《Ⅴ-11》
デカルコマニー、紙(郵便はがき)
Decalcomanie, Paper (postcard)
Image size: 12.0x7.0cm
Sheet size: 14.2x10.0cm


No.5
V-12(150)《Ⅴ-12》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 12.2x9.3cm
Sheet size: 13.7x9.8cm


No.6
V-21(127)《Ⅴ-21》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 19.7x13.7cm
Sheet size:19.7x13.7


No.7
V-22(130)_再撮影《Ⅴ-22》
1962
デカルコマニー、水彩、紙(グループ展DM)
Decalcomanie, Watercolor, Paper (Group Exhibition DM)
Image size:14.6x10.5cm
Sheet size:14.6x10.5cm
裏面鉛筆:1962-5
Pencil on the back of paper: 1962-5


No.8
V-23(140)《Ⅴ-23》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size:13.7x10.0cm
Sheet size:13.7x10.0cm


No.9
V-24(142)《Ⅴ-24》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 13.7x9.8cm
Sheet size:13.7x9.8cm



No.10
V-31(025)《Ⅴ-31》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 12.5x7.6cm
Sheet size: 17.8x12.8cm


No.11
V-38(045)《Ⅴ-38》
c. 1971
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
『瀧口修造の造形的実験』(2001年)No.194と対
Paired with No.194 on "Takiguchi Shuzo's Figurative Experiments" (2001)
Image size: 19.0x9.5cm
Sheet size: 25.7x13.9cm


No.12
V-44(065)《Ⅴ-44》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
『瀧口修造の造形的実験』(2001年)No.207と対
Paired with No.207 on "Takiguchi Shuzo's Figurative Experiments" (2001)
Image size: 15.8x11.8cm
Sheet size: 26.1x19.4cm


No.13
V-47_再撮影《Ⅴ-47》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 13.5x6.9cm
Sheet size: 16.5x6.9cm


No.14
V-48(077)《Ⅴ-48》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 12.0x11.0cm
Sheet size: 13.7x12.6cm


No.15
V-60(104)《Ⅴ-60》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Ⅴ -61と対
Paired with Ⅴ -61
Image size: 18.5x11.5cm
Sheet size: 22.5x13.5cm


No.16
V-61(105)《Ⅴ-61》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Ⅴ -60と対
Paired with Ⅴ -60
Image size: 19.3x11.5cm
Sheet size: 22.3x13.8cm


No.17
V-62(106)《Ⅴ-62》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Ⅴ -63と対
Paired with Ⅴ -63
Image size: 17.4x14.8cm
Sheet size: 17.4x14.8cm


No.18
V-63(107)《Ⅴ-63》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Ⅴ -62と対
Paired with Ⅴ -62
Image size: 17.8x15.0cm
Sheet size: 18.2x15.0cm


No.19
V-64(110)《Ⅴ-64》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 15.0x11.5cm
Sheet size: 17.3x13.5cm


No.20
V-74《Ⅴ-74》
デカルコマニー、紙
Decalcomanie, Paper
Image size: 25.0x13.9cm
Sheet size: 25.0x13.9cm


No.21
瀧口修造 スケッチブック (2)《V -85》
1961
水彩、インク、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:32.0x25.0cm
Sheet size: 37.0x28.7cm


No.22
瀧口修造 スケッチブック (7)《V -90》
1961
水彩、インク、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:35.8x28.0cm
Sheet size: 37.0x28.7cm


No.23
瀧口修造 スケッチブック (10)《V -93》
1961
水彩、インク、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:35.5x19.8cm
Sheet size: 37.0x28.7cm


No.24
瀧口修造 スケッチブック (12)《V -95》
1961
水彩、インク、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:37.0x28.3cm
Sheet size: 37.0x28.7cm


No.25
瀧口修造 スケッチブック (18)《V -101》
1961
水彩、インク、紙
Watercolor, Ink, Paper
Image size:37.0x28.3cm
Sheet size: 37.0x28.7cm

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*シュルレアリスム宣言100周年を記念してパリ・ポンピドゥーセンターをはじめ世界各地で関連の展覧会が開催されます。
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 京都展
会期:2023年12月16日~2024年2月4日 *終了
会場:京都府京都文化博物館
シュルレアリスムと京都
会期:2023年12月23日(土)~2024年2月18日(日) *終了
会場:京都文化博物館
*京都文化博物館の二つの展覧会については石原輝雄さんのエッセイ「美術館でブラパチ─18/シュルレアリスムと日本。そして、京都」をお読みください。

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 東京展
会期:2024年3月2日~4月14日
前期:3月2日~ 3月 24日
後期:3月26日~4月14日
会場:板橋区立美術館
*京都に続き板橋で開催中の本展は同館始まって以来の大盛況とのこと、担当学芸員・弘中智子さんのレビューをお読みください。

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 三重展
会期:2024年4月27日~6月30日
会場:三重県立美術館

瀧口修造コレクションⅣ
会期:2024年2月8日(木)~4月23日(火)
会場:富山県美術館
瀧口修造の常設コーナーを持つ富山県美術館では、現在「倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙」が開催されています(担当学芸員・稲塚展子さんのレビュー「富山県美術館の倉俣史朗展をつくる」をお読みください)。
同時に「瀧口修造コレクションⅣ」が開催されています。
<富山県出身の詩人、美術評論家として知られる瀧口修造(1903-1979)は、造形作家としても知られています。
瀧口は、1958 年にヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表・審査員として渡欧し、ヴェネツィアでの公務のあと約 4 か月にわたりパリを中心に欧州各国を巡り、サルバドール・ダリやアンドレ・ブルトン、アンリ・ミショーらを訪ね、面会を果たしました。(中略)
瀧口は、戦前から造形活動を実践していましたが、それは瀧口のあらゆる活動の根底にある「実験精神」からくるものと思われます。そして、それらの多くは自身の文章や翻訳で紹介した作家たちが生み出し提唱した技法を、自らも体験し創作するという形で行われました。
シュルレアリスムの代表的な技法のひとつで、オスカル・ドミンゲスにより提唱された転写法の「デカルコマニー」。マルセル・デュシャンの《回転ガラス板》や《ロトレリーフ》に触発され、それを応用した「ロトデッサン」。ジャン・フォートリエやジョルジュ・マチューらアンフォルメル作家たちのドローイングを想起させる水彩画。そしてとりわけ、1958 年に瀧口が渡欧した際に訪ねたアンリ・ミショーの、文字や記号にも絵にも見える「ムーヴマン」や無意識に線を走らせたドローイングを実践、応用したような作品などを短期間に多数制作しています。
このたびの展示では、瀧口の造形に注目して、書くだけの評論家ではなく、実践者、実験者としての一面を感じていただければ幸いです(同館サイトより)>。

モダン・タイムス・イン・パリ 1925-機械時代のアートとデザインModern Times in Paris 1925― Art and Design in the Machine-age
会期:2023年12月16日(土)―2024年5月19日(日)
会場:ポーラ美術館
本展には瑛九のフォトコラージュ11点が出品されており、アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』1924年の初版も出品展示されています。
*担当学芸員・東海林洋さんのレビュー「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」展をめぐって:機械時代から捉えなおすパリの1920年代 をお読みください。
*同じく担当学芸員の山塙菜未さんのレビュー「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」展――その時、日本では。 もお読みください。

生誕120周年 サルバドール・ダリー天才の秘密ー
会期:2024年4月20日(土)~9月1日(日)
会場:諸橋近代美術館
<「シュルレアリスト・ダリ」とその背景にある「人間・ダリ」の複雑で繊細な内面を探り、世界中で愛されているダリがいかなる芸術家であったのか、ダリの油彩、素描、版画、彫刻のほか、ミロやマグリットなどシュルレアリスムの作家の作品などから、ダリの多様な側面を明らかにいたします。(同館サイトより)>

●ポンピドゥーセンター「シュルレアリスム宣言100周年記念展 Le surrealisme, d’abord et toujours / Surralism, first and always」(シュルレアリスム、最初であり、そして常に)。
会期:2024年9月4日~2025年1月13日
会場:パリ・ポンピドゥーセンター
*出品作家200人のうち、日本からはただひとり瀧口修造のデカルコマニーが展示されます。ときのわすれものが協力しています。

●本日のお勧め作品は中村美奈子の文鎮です。
nakamura-weights-04中村美奈子 Minako NAKAMURA
文鎮 (4)
小・オレンジ「TAKIGUCHI」
小・緑「SHUZO」
2017年制作
鉄塊に山羊革、金箔とパラジウム箔での箔押し
上部と下部に真鍮ワイヤー
サイズ大)32×32×32mm
サイズ小)28×28×28mm
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*画廊亭主敬白
先週終了した「アンディ・ウォーホル KIKU&LOVE」展にはたくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
来場された小島智さんの感想を再録引用させていただきます。
<先日は好きでよく行く本駒込のギャラリー『ときの忘れもの』へ、アンディ・ウォーホルの『KIKU & LOVE』という展示を観てくる。1983年に行われた『アンディ・ウォーホル全国展』のために制作された日本発のエディションの展示で、点数はそう多くなくも菊をモチーフにしたちょっと珍しい作品なんかもあったりして内容は充実、結構な満足感を得られる展示でした。ウォーホルについて、この日に改めて感じたことだけど、かなり雑多な思考を持つアーティストだったんですね。まあキャンベルのスープ缶やバナナをネタに作品を作っちゃったり、マリリン・モンローから毛沢東までをポートレートにしちゃったりしてた人でしたから。ポートレートといえばマイケル・ジャクソンや坂本龍一なんかのも観たことがあるし、この日の展示にはシェールを描いたものもあったし。アーティストとしてのこんなあり方、何気ないジョークだとか聞き間違いをネタにして曲を作っちゃってたレノン=マッカートニーのそれと近いのかな、なんて観ながらふと考えました。今も生きてたらトランプとか金正恩なんかもネタにしてたんでしょうか。
ときの忘れもの、こういう独特かつクォリティの高いアート作品がいつも観られる貴重なギャラリー。
http://www.tokinowasuremono.com/
都心から少し外れたところにあるためちょっと行きづらい人がいるかもしれないけど、わざわざ足を運ぶ価値はあるギャラリーです。よろしければ。
(20240323/小島智さんのfacebookより)>

be21caa7-s
ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。