ただいま「没後50年 難波田史男遺作展」を開催中ですが、5月3日(金・祝日)~6日(月)は画廊も4連休ですので、ご注意ください。

本日5月2日は山口勝弘先生の命日です(1928年4月22日 生まれ~ 2018年5月2日没)。
90歳を迎えられた直後に亡くなられました。
DSCF2979お元気なころの山口勝弘先生(左)と亭主。
2013年6月25日銀座・ギャラリーせいほう
「宮脇愛子展」オープニングにて。

一昨年春には神奈川県立近代美術館鎌倉別館で「山口勝弘展 『日記』(1945-1955)に見る」が開催され、このブログでも王聖美さんにレビューをご寄稿いただきました。昨年春に世田谷美術館で開催された「山口勝弘と北代省三展」に足を運ばれた方もいらっしゃるのではないかと思います。

山口勝弘先生は戦後まもなく造形作家として活動を開始し、その後ビデオメディアを用いた表現へと移行。瀧口修造が主導した実験工房のメンバーであり、日本におけるメディアアートのパイオニアとして大きな足跡を残されています。
それらの仕事を版画集としてまとめたのが、「山口勝弘版画集 ANTHOLOGICAL PRINTS」(1981年、シルクスクリーン10点組、刷り:岡部徳三、限定50部、現代版画センターエディション)でした。
刷りを担当した岡部徳三さんは山口先生だけではなく、ナム・ジュン・パイクジョン・ケージなどの版画作品をプロデュースしています。
yamaguchi_01_kinetic-fountain「Kinetic Fountain」
1981年
シルクスクリーン
49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_02_c-kankei「Cの関係」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.0×50.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_03_minato「港」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:51.5×39.5cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_04_hikari「光の立方体」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_05_yoru-shinkou「夜の進行」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:47.0×40.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_06_sizukanasyouten「静かな昇天」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:54.5×36.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_07_akaimati「赤い街」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:36.0×54.0cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_08_pen「ペン」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_09_suiryoku-2「推力No.2」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.0×59.5cm
シートサイズ:49.0×63.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり

yamaguchi_10_mangekyou「万華鏡」
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:59.0×46.0cm
シートサイズ:63.0×49.0cm
Ed.50
鉛筆サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

047
2018年1月埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展の山口勝弘コーナー

山口先生が参加した実験工房とは、美術家の北代省三山口勝弘福島秀子駒井哲郎、写真家の大辻清司、音楽家の武満徹、湯浅譲二、福島和夫、佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、照明家の今井直次、技術者の山崎英夫、詩人の秋山邦晴など、ジャンルを超えて集まった若手前衛芸術家のグループです。
1951年に結成され、美術・音楽・舞台の総合を標榜するなど世界的先駆者でもありました。グループの命名者である美術評論家で詩人の瀧口修造らの支持を受け、「実験工房」の活動は1951年のピカソ展を記念したピカソ祭のバレエ『生きる悦び』の開催からスタートします。その後「実験工房」はダンス、演劇、映画といった多岐にわたるジャンルへと活動の幅を拡大して行きました。正式な解散はしていませんが、グループとしての活動がほぼ終了する1957年頃までの間、総合芸術としての斬新な舞台公演や現代音楽のコンサート、そして現代美術の世界でパイオニア的な作品を多数残しています。

CIMG8915山口勝弘展内覧会11池田、綿貫『岡本太郎とメディアアート展』内覧会にて。左から池田龍雄先生、亭主、山口勝弘先生

CIMG8892山口勝弘展内覧会3自作の前で代表作「ヴィトリーヌ」シリーズの前で、山口先生。

取り扱い作家たちの展覧会情報(5月ー6月)は5月1日ブログに掲載しました。
photo (1)
ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。