<今日はうれしいことと悲しいことが一個ずつあったが嬉しいことだけを書く。
ときの忘れものの綿貫さんが、先日おすすめした『ふたりの世界の重なるところ』を読んでくれて大絶賛。
「この中に出てくる作家はまったく知らないが、この書き手はすごいぞ。原稿依頼がひっきりなしの書き手になるのでは?」と興奮してくれた。
めちゃくちゃ嬉しい。本屋冥利に尽きる。
この時の本がこの写真の左端の本『ふたりの世界の重なるところ』(月曜社)です。著者は渡辺由利子さん。
著者はラジオでふと聞いたジネヴラ・ボンピアーニという女性文化人の発言に興味を持ちボンピアーニの自伝『リンゴZ』を取り寄せ読み解いていく。ボンピアーニはイタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンのパートナーであり、『リンゴZ』には綺羅星のようにイタリアやフランスなどの文化人(ドゥルーズ・バッハマン・カルヴィーノ・パゾリーニ・マンガネッリ・エーコやエイナウディなど)が登場する。『リンゴZ』を読むことで、それら著名人のゴシップを知り、その好奇心を否定しないのもこの本の魅力であるが、なんといっても白眉は第5章の「場所の名前」だと思う。
『リンゴZ』のなかに通りの名前や場所の名前が詳細に書かれていることに気づいた著者は、その魅力について想いを巡らせる。川上弘美や瀬戸内寂聴などの日本文学も参照しながら、その「地名にこだわること」が「親密さのあらわれ」と見抜くのだが、この過程がドラマチックで感動的で、まさに読書でしか味わえない追体験。
ほかにも『リンゴZ』という不思議なタイトルの秘密や、数多くのイタリア文学のブックガイドともなっていて、とても素晴らしいエッセイ集です。
新刊時、見逃している人もいると思うので、青カバでもお近くの本屋(あまり無いかもしれないけど)でも、ぜひ読んでみてください!
(20241013/BOOKS 青いカバさんのtwitterより)>

渡辺由利子『ふたりの世界の重なるところ――ジネヴラとジョルジョと友人たち』表紙

目次(クリックして拡大)
●渡辺由利子
『ふたりの世界の重なるところ――ジネヴラとジョルジョと友人たち』
刊行年月:2023年11月
B6変型判並製200頁
180x114x13.5mm
価格:税込み2,420円+送料250円
発行:月曜社
*ときの忘れもので扱っています。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介
《女》
1937年1月
インク・紙
イメージサイズ:29.3×20.8cm
シートサイズ:36.3×26.2cm
左下にサインと年記あり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●松本竣介展の図録を刊行しました(1,100円+送料250円)。
『松本竣介展』図録
発行:ときの忘れもの
発行日:2024年10月4日
サイズ:25.7×18.2cm
カラー 24P
図版:松本竣介作品13点
執筆:弘中智子(板橋区立美術館学芸員)
大谷省吾(東京国立近代美術館副館長)
編集・デザイン:柴田卓
価格:1,100円(税込) 送料:250円
●パリのポンピドゥーセンターでブルトンのシュルレアリスム宣言100年を記念して「シュルレアリスム展」が開催されています(~2025年1月13日まで)。ときの忘れものは同展に協力し瀧口修造のデカルコマニーを貸し出し、出展しています。展覧会の様子はパリ在住の中原千里さんのレポート(10月8日ブログ)をお読みください。
カタログ『SURREALISME』(仏語版)を特別頒布します。
サイズ:32.8×22.8×3.5cm、344頁 22,000円(税込み)+送料1,500円

●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

ときの忘れものの綿貫さんが、先日おすすめした『ふたりの世界の重なるところ』を読んでくれて大絶賛。
「この中に出てくる作家はまったく知らないが、この書き手はすごいぞ。原稿依頼がひっきりなしの書き手になるのでは?」と興奮してくれた。
めちゃくちゃ嬉しい。本屋冥利に尽きる。
この時の本がこの写真の左端の本『ふたりの世界の重なるところ』(月曜社)です。著者は渡辺由利子さん。
著者はラジオでふと聞いたジネヴラ・ボンピアーニという女性文化人の発言に興味を持ちボンピアーニの自伝『リンゴZ』を取り寄せ読み解いていく。ボンピアーニはイタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンのパートナーであり、『リンゴZ』には綺羅星のようにイタリアやフランスなどの文化人(ドゥルーズ・バッハマン・カルヴィーノ・パゾリーニ・マンガネッリ・エーコやエイナウディなど)が登場する。『リンゴZ』を読むことで、それら著名人のゴシップを知り、その好奇心を否定しないのもこの本の魅力であるが、なんといっても白眉は第5章の「場所の名前」だと思う。
『リンゴZ』のなかに通りの名前や場所の名前が詳細に書かれていることに気づいた著者は、その魅力について想いを巡らせる。川上弘美や瀬戸内寂聴などの日本文学も参照しながら、その「地名にこだわること」が「親密さのあらわれ」と見抜くのだが、この過程がドラマチックで感動的で、まさに読書でしか味わえない追体験。
ほかにも『リンゴZ』という不思議なタイトルの秘密や、数多くのイタリア文学のブックガイドともなっていて、とても素晴らしいエッセイ集です。
新刊時、見逃している人もいると思うので、青カバでもお近くの本屋(あまり無いかもしれないけど)でも、ぜひ読んでみてください!
(20241013/BOOKS 青いカバさんのtwitterより)>

渡辺由利子『ふたりの世界の重なるところ――ジネヴラとジョルジョと友人たち』表紙

目次(クリックして拡大)
●渡辺由利子
『ふたりの世界の重なるところ――ジネヴラとジョルジョと友人たち』
刊行年月:2023年11月
B6変型判並製200頁
180x114x13.5mm
価格:税込み2,420円+送料250円
発行:月曜社
*ときの忘れもので扱っています。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。

《女》
1937年1月
インク・紙
イメージサイズ:29.3×20.8cm
シートサイズ:36.3×26.2cm
左下にサインと年記あり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●松本竣介展の図録を刊行しました(1,100円+送料250円)。

発行:ときの忘れもの
発行日:2024年10月4日
サイズ:25.7×18.2cm
カラー 24P
図版:松本竣介作品13点
執筆:弘中智子(板橋区立美術館学芸員)
大谷省吾(東京国立近代美術館副館長)
編集・デザイン:柴田卓
価格:1,100円(税込) 送料:250円
●パリのポンピドゥーセンターでブルトンのシュルレアリスム宣言100年を記念して「シュルレアリスム展」が開催されています(~2025年1月13日まで)。ときの忘れものは同展に協力し瀧口修造のデカルコマニーを貸し出し、出展しています。展覧会の様子はパリ在住の中原千里さんのレポート(10月8日ブログ)をお読みください。
カタログ『SURREALISME』(仏語版)を特別頒布します。
サイズ:32.8×22.8×3.5cm、344頁 22,000円(税込み)+送料1,500円

●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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