静岡市美術館でイベント「倉俣史朗と静岡」が開催中です。
今年2024年は、世田谷美術館、富山県美術館、京都国立近代美術館に巡回した「倉俣史朗のデザイン 記憶の中の小宇宙」が反響を呼びました。
まさにファンにとっては倉俣イヤーともいえる2024年でしたが、静岡市美術館の展示も見逃せません。
担当の伊藤鮎先生が静岡とゆかりの深かった倉俣先生の仕事を調べ上げ、当時の施工資料などを見ることができるようなのでファン必見です。
静岡市美術館から徒歩5分で倉俣デザインのバー「コンブレ」がありますので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

「倉俣史朗と静岡」
会期:2024年11月6日(水)ー12月15日(日)
会場:静岡市美術館 多目的室
倉俣史朗 特集展示 コンブレ 静岡市 (1)チラシ表

倉俣史朗 特集展示 コンブレ 静岡市 (2)チラシ裏

~~下記、静岡市美術館のHPより引用~~

倉俣史朗(1934-1991)は、椅子や照明機器などのプロダクトやインテリアデザインの分野で革新的な活動を展開した、戦後日本を代表するデザイナーです。アクリル、ガラス、アルミニウム、FRPなど、それまで家具や内装で使用されることのなかった素材を積極的に取り入れ、透明感や浮遊感に満ちた独創性あふれる作品で世界的にも高い評価を得ました。
戦中、愛鷹村(現・静岡県沼津市)に疎開していたというだけでなく、倉俣と静岡は深い関係にありました。彼がそのキャリアをスタートさせた60年代半ばから80年代にかけて静岡の数多くの商業空間が手がけられ、当館が位置する静岡駅前に限っても、トンボヤ(衣料品/1966、70)、タカラ堂(宝飾品/1965、69、70、71、89)、COMBLE(バー/1988)などがあげられます。なかでも、天井の曲面と柔らかな色彩で人を包み込む COMBLE(コンブレ)は、倉俣の空間が体感できる、数少ない現存例です(一部改装済)。さらに静岡市が 1988年に主催した「家具産地イメージアップ事業」では、倉俣と静岡の職人がオリジナルのイスとテーブルを共同制作しています。
当館では関係者や市民から聞き取りを行うなど、倉俣史朗と静岡についての調査を進めてきました。昨年度はプレ企画として、パネル展示やCOMBLEでのトークイベントを行いました。本年度は、「家具産地イメージアップ事業」にて制作された静岡市が収蔵する椅子5脚のほか、これまでの調査過程で発見された新たな図面や写真資料などのアーカイブ資料を当館多目的室にて特集展示します。また、倉俣の静岡での足跡をまとめた記録集を、2025年3月末に発行予定です。

[会  期]
2024年11月6日(水)~12月15日(日) 10:00-19:00
※月曜休館
※11/9(土)、12/7(土)ほか、他イベント実施時は閉室

[会  場]
静岡市美術館 多目的室

[観覧料]
無料

[主 催]
静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団

[協 力]
クラマタデザイン事務所
*本事業は、静岡市文化振興財団アフターコロナ事業の一環として実施します。

■ギャラリートーク
日時:12月14日(土)、15日(日)いずれも15:00-
会場:当館多目的室
参加料無料、申込不要(当日直接会場までお越しください)

■本展とあわせ、倉俣が手掛けたバー・コンブレにもお立ち寄りください
COMBLE(静岡県静岡市葵区呉服町2-7 静専ビル2F) *営業時間等詳細はInstagramアカウント(@comble.bar)をご確認ください。

~~~引用ここまで~~~~

IMG_8056静岡市美術館からコンブレまでは徒歩5分! ぜひコンブレにもお立ち寄りください。

AAA_06542023年12月にご来廊いただいたコンブレオーナーの中山昌彦さん。左から尾立麗子、綿貫不二夫、綿貫令子、中山さん、松下賢太

IMG_45962024年1月14日にコンブレで開催したトークイベントにて
左から中山昌彦さん、伊藤鮎先生、町田光さん

20231212伊藤鮎先生12002023年12月にご来廊いただいた静岡市美術館の伊藤鮎先生(中央)。


倉俣先生が静岡で手がけた店舗は10店舗以上あったようですが、ほとんどがすでに現存しません。
ですが、現存するバー・コンブレさんの近くには、じつは倉俣デザインのとんかつ屋さんが今も営業しています。1971年に倉俣先生がデザインを手掛けたとんかつ屋「とんかつおざわ」さんです。
こちらも静岡駅から徒歩15分。コンブレさんから徒歩5分の場所です。

静岡・とんかつおざわ
住所: 静岡県静岡市葵区七間町5-2
営業時間: 11:00~15:00 ※土曜、日曜、祝日休み
支払いは現金のみ。
倉俣史朗 とんかつ おざわ (1)2024年2月5日撮影(松下)

倉俣史朗 とんかつ おざわ (9)「おざわ」さんの外の看板。

倉俣史朗 とんかつ おざわ (8)店内。営業開始と同時にお客さんが流れ込んできます。

倉俣史朗 とんかつ おざわ (2)どこまでが当時から残っているものなのかは伺えませんでしたが、天井の照明の入れ方が倉俣さんっぽい、、と思ったり。

倉俣史朗 とんかつ おざわ (7)ほかほかのかつ丼をいただきました。テキパキした女将さんと店員さんのチームプレー。人気店の雰囲気でした。

皆様、ぜひ年内最後の旅行は静岡へ行ってみてはいかがでしょう。
そしてそして、ときの忘れものの年内最後の展覧会は、「生誕90年 倉俣史朗展 Cahier」です。
会期=2024年12月13日(金)~12月28日(土)11:00~19:00 ※日・月・祝日休廊
ぜひこちらもお待ちしております。
スタッフM

◆「師走のプレゼントセール
会期:2025年12月3日(火)~6日(金)
魔法陣2000
粟津潔靉嘔畦地梅太郎舟越保武五味太郎吉原英雄駒井哲郎恩地孝四郎元永定正アンディ・ウォーホル池田満寿夫木村茂戸村茂樹関根伸夫、ハインリッヒ・フォーゲラー、磯崎新、アンドレ・ドラン、木村利三郎、フェルナン・レジェ、ジャン=エミール・ラブルール、光嶋裕介、海老原喜之助、他
全点額付き1万円~数万円、高くても10万円以下、会期中の特別価格については遠慮なくメールにてお問い合わせください。

12月7日(土)は臨時休廊いたします

◆「生誕90年 倉俣史朗展 Cahier
会期=2024年12月13日(金)~12月28日(土) ※日・月・祝日休廊
ギャラリートーク:12月20日(金)17:00~18:30
講師:関康子NPO法人建築思考プラットフォーム理事)、大澤勝彦(元ヤマギワ勤務、㈱唯アソシエイツ代表取締役)
こちらからお申し込みください。
※参加費おひとり1,000円
75_Kuramata Shiro_案内状 表面

●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
08
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。