会期:2025年7月16日(水)~7月21日(月・祝)
午前10時~午後8時[最終日は午後5時終了]
会場:銀座三越 本館7階 ギャラリー
※会場はときの忘れものではございませんのでご注意ください
私たちは優れた建築家というのは、人間の生きる空間をデザインする「アーティスト」だと考えています。その空間に身をおくだけで人間の精神に刺激を与えるような空間を創造する人、実際に建築が実現しなくとも、そのような空間を夢想する人、そんな建築家たちが描いたドローイングや版画をご紹介します。
20世紀を代表する建築界の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)は、その出発点は画家であり、油彩、彫刻、版画を精力的に制作し、生涯絵筆を離すことはありませんでした。
日本の建築界を牽引した建築家・磯崎新(1931-2022)は、ジャンルを超えて国内外の前衛芸術家らと交流し、70年代から自身の建築を分析・解体・再構成して透視図法で立体的に表現した版画制作に積極的に取り組み、生涯200点以上の版画を制作しました。磯崎と同じく日本を代表する建築家・安藤忠雄(b.1941)は美しいコンクリート打ち放し建築を次々と生み出し、光と影をあやつる設計で世界で高い評価を得ていますが、ドローイングを多数描き、版画制作も行なっています。
また、建築空間に美しいオブジェを残し、1960年代半ばからデザインの分野で革新的な作品を発表した世界的なデザイナー倉俣史朗(1934-1991)が遺した貴重なスケッチをもとに版画にしたシルクスクリーン作品集「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」や家具などもご覧いただきます。