◆普後均写真展―肉体と鉄棒―
会期=2017年2月15日[水]―2月25日[土]  12:00-19:00 ※日・月・祝日休廊


ときの忘れものでは初となる普後均の写真展を開催します。新作シリーズ〈肉体と鉄棒〉から約15点をご覧いただきます。

●イベントのご案内
2月24日(金)18時より中谷礼仁さん(建築史家)をゲストに迎えてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。

※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。

E-mail: info@tokinowasuremono.com

●作家コメント
『肉体と鉄棒』
ある日突然『肉体と鉄棒』というタイトルが降りてきた。それは2000年に入ってからのこと。
小学校の校庭の片隅にあった高さの違ういくつかの鉄棒のうち、一番低い鉄棒で逆上がりができた時の喜びを思い出したからというわけではなく、不意にやって来たタイトルだったから、どうしてなのかと訝った。
いつもはコンセプトにそってしばらく撮りだした後、それにふさわしいタイトルをつけることが多かったので余計に不思議な気持ちになった。何かの力が働いたのかもしれない。
躊躇することもなく家の近くの鉄工所に相談に行き、高さも幅も2mほどの組み立て式の鉄棒を作ってもらった。何を撮るかも、どう撮るかも決めないうちに。
新品の鉄棒を数年間自宅の外に放置しておき、十分に錆びてから撮影にとりかかった。2003年にステーションワゴンに鉄棒を積んで、僕の田舎である米沢に行き、今はこの世にいない裸の父を撮影したのがこのシリーズの最初だった。
ただ、僕と関わりのある人達の肉体と鉄棒との組み合わせで作品を作っていくという最初の考えは、すぐに変わった。
今までそれぞれ違ったコンセプトで作ってきたいくつかの作品の底辺には、全ての物事は、瞬きをする瞬間でさえ変化するものという僕の考えが潜んでいる。変化する物事を記録するのではなく、物事は変化するものだということを写真で提示する。
今回のこの新しいシリーズ『肉体と鉄棒』では、今までの作品とは違い、変化し続ける物事の一瞬に美しさを見出しながら、ストレートに記録して行くということが基本になった。以前発表した『ON THE CIRCLE』のシリーズのようにメタファーを駆使しながら、一つ一つのイメージに意味を付与するのは止め、その時々の肉体やモノの美しさそして強さを表現するように心がけた。一点一点が意味を持ち、それらで構成した時に僕自身の世界が見えてくるという作品ではなく、それぞれが完結するような形にしたかった。
鉄棒と絡むのは蝸牛、猿、氷など対象は肉体だけではない。生きているものも無機的なものも鉄棒との関係の中で、一瞬、輝く存在になる。そしてその一瞬を撮る。
違和感を覚えるかもしれない。何か意味を読み取ろうとするかもしれない。撮影対象を選ぶというのは、そこに僕の意図があるのだけれども、この『肉体と鉄棒』のシリーズは意図を読み取ることや意味を考えることより、個々の思いの中で自由に見ていただきたいと思っている。
普後均

普後均 Hitoshi FUGO(1947-)
1947年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、細江英公に師事。1973年に独立。2010年伊奈信男賞受賞。国内、海外での個展、グループ展多数。主な作品に「遊泳」「暗転」「飛ぶフライパン」「ゲームオーバー」「見る人」「KAMI/解体」「ON THE CIRCLE」(様々な写真的要素、メタファーなどを駆使しながら65点のイメージをモノクロで展開し、普後個人の世界を表現したシリーズ)他がある。 主な写真集:「FLYING FRYING PAN」(写像工房)、「ON THE CIRCLE」(赤々舎)池澤夏樹との共著に「やがてヒトに与えられた時が満ちて.......」他。パブリックコレクション:東京都写真美術館、北海道立釧路芸術館、京都近代美術館、フランス国立図書館、他。

展示風景




<普後均写真展―肉体と鉄棒― >展出品リスト 2017年2月15日[水]―2月25日[土]
*クリックすると拡大します。 作品画像の詳細は普後均のページからアクセスしてください。




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