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磯崎 新

[ 磯崎新版画展―百二十の見えない都市]

会場…………岡山県奈義町現代美術館 岡山県勝田郡奈義町豊沢441 Tel. 0868-36-5811 
会期…………2002年7月23日(火)〜2003年1月31日(金) 月曜、 祝日の翌日、年末年始は休館
      9:30〜17:00 (ただし入館は16:30まで) 
観覧料………一般・大人700円(500円)、高校生500円(350円)、中学生以下300円(200円)
       *( )は、20名以上の団体料金
主催…………奈義町現代美術館        

企画協力……ときの忘れもの

概要…………実在の都市、いまは失われてしまった都市、そして空想のなかの都市……。建築家磯崎新がその生涯のテーマである「見えない都市」を今後10年間にわたり、版画とエッセイで描き続ける連刊画文集『百二十の見えない都市』。ときの忘れもの企画による壮大なプロジェクトの初年度分が刊行されました。
毎号は版画2点と書き下ろしのエッセイが一組となり、一年間で12号=12都市の版画24点+12篇のエッセイが生み出され、10年間で120都市、120号、版画240点、エッセイ120篇により「見えない都市」を描ききるものです。その刊行を記念し、初年度分の版画24点とエッセイ12篇で構成された展覧会が、磯崎新設計の奈義町現代美術館で開催されます。
近年でも最も多忙のなか合間をぬうように版画制作に向かい、リトグラフ、銅版、及びそれらの併用による版の制作は40版をかるく超えながらも版すべてを作家自身が制作しました。世界中にいるクライアントと施工中の建築のため、月の半分以上は、日本以外のどこかの都市に滞在し、もしくは空中から都市を俯瞰している(飛行機での移動のため)磯崎が、脳と身体に蓄積された都市の姿を咀嚼し溶解し、そして再構築していく作業、そして私たちを都市の新たな地平へ導く過程をぜひご覧ください。

磯崎新(いそざき あらた)
………1931年大分市生まれ。1954年東京大学工学部建築学科卒業。1963年磯崎 新アトリエを設立、現在に至る。大分県立中央図書館をはじめ、60年代に大分市に集中して実現された建 築群から、90年代の国内外各地、バルセロナ、オーランド、クラコフ、岡山県奈義町、京都、奈良、ラ・コ ルーニャ、山口県秋吉台、ベルリンなどにおける数多くの最近作まで、どの思想領域にも属さない個人的な 思考と空間の展開でありながら、政治・社会・文化に他のどの建築家よりも深く觝触しつつ、それを建築に おいて開示してきた。すなわち建築がその始源からもつ潜在力をとり出してみせることで、他領域の知に対 しても大きな影響を与えてきた。その活動は、建築のみならず、思想、美術、デザイン、映画など、さまざ まなメディアにわたる。また評論や設計競技の審査を通じて、世界のラディカルな建築家たちの発想を実現 に導くうえでのはかり知れない支援を果たした。彼によってグローバルな、しかしたがいに声のとどく場で 対話できるようになったといってもいい。現在も各地に、磯崎の建築は進行中である。

『百二十の見えない都市』
初年度4号分入りたとう
百二十の見えない都市「2001年9月 垂直都市」
2001-02年 版画/銅版+リトグラフ 38×38cm(紙) 
本文/シルクスクリーン 40×120cm(紙)
オープニングで挨拶する
ときの忘れもの 綿貫不二夫
テープカット
奈義町現代美術館内観
撮影:橋本寛二氏
撮影:橋本寛二氏
奈義町現代美術館外観
撮影:橋本寛二氏
オープニング前列右から
綿貫不二夫と刷り師の石田了一
撮影:橋本寛二氏
撮影:石田了一 氏


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