◆一日だけの植田実出版記念写真展
会期=2011年6月18日[土] 12:00-19:00

建築評論の植田実さんが、このたびみすず書房から『住まいの手帖』『真夜中の庭 物語にひそむ建築』の2冊を上梓しました。
ときの忘れものでは、6月18日(土)に一日だけの出版記念写真展を開催します。
今まで未発表のアジアで撮影した写真を中心に、合計20点の作品と、植田実さんの著書を展示、販売いたします。 建築界では伝説の編集者として知らぬ人のない植田実さんが、七十ン歳にして初めて写真展を開催したのは昨2010年1月の「植田実写真展―空地の絵葉書」でした。 いわゆる建築写真ではなく、世界を旅する中、ふと心に留まった風景をカメラに収めた写真の数々は好評で、ときの忘れものの写真展始まって以来の売上げを記録することができました。
6月18日は一日だけの展示ですが、終日植田実さんが画廊で皆さんをお待ちしています。ぜひお出かけください。 下記の書籍以外にも当日は画廊にて植田さんの書籍を頒布します。



左)植田実著『住まいの手帖』
みすず書房 発行 2011年 19.4x13.7cm p.193 著者サイン入り価格:2,730円(税込)
*戸建て、集合住宅の今昔。現在のわが家、空襲で焼失した生家の記憶・・・。建築設計の最前線を半世紀見続けてきた編集者が味わい豊かに綴った「住まいのABC」。
*表紙使用作品は「空地の絵葉書」よりアインホア、バイヨンヌに近く

右)植田実著『真夜中の庭』
みすず書房 発行 2011年 19.4x13.7cm 197P 著者サイン入り価格:2,730円(税込)
*「ムーミン」「クマのプーさん」「家なき子」「ゲド戦記」ほかロングセラーの建築的フレームと細部を浮き彫りに―大人のためのファンタジー・児童文学案内。
*表紙使用作品は「空地の絵葉書」よりバース


 昨年1月の写真展「空地の絵葉書」で対象とした地域とはまったく別の力を帯びている地域があり、その写真をまとめることができるかまだ見当がつきません。とりあえず十数点をプリントしてみたのですが、このような視点からスタートすること自体にまだ迷いがあります。だからタイトルも決まっていない。前者は言ってみればヨーロッパ圏、今回のはアジアとその外に拡がる世界ですが、そもそもこういう分けかたが間違っているような気がする。土地の力の核心に触れていない。
今回の十数点をみていただくことを逆に反省の機会として、あらためてこの世界にみなぎっている魔法に迫ってみたいと思っています。予告編のつもりですが、この先うまくまとめられなかったら、この一日だけの展示があとにも先にもない未完の写真展ということになるでしょう。
植田実

植田実 Makoto UYEDA
1935年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専攻卒業。『建築』編集スタッフ、その後、月刊『都市住宅』編集長、『GA HOUSES』編集長などを経て、現在フリーの編集者。住まいの図書館出版局編集長、東京藝術大学美術学部建築科講師。著書に『ジャパン・ハウスー打放しコンクリート住宅の現在』(写真・下村純一、グラフィック社1988)、『真夜中の家ー絵本空間論』(住まいの図書館出版局1989)、『住宅という場所で』(共著、TOTO出版2000)、『アパートメントー世界の夢の集合住宅』(写真・平地勲、平凡社コロナ・ブックス2003)、『集合住宅物語』(写真・鬼海弘雄、みすず書房2004)、『植田実の編集現場ー建築を伝えるということ』(共著、ラトルズ2005)、『建築家 五十嵐正ー帯広で五百の建築をつくった』(写真・藤塚光政、西田書店2007)、『都市住宅クロニクル』全2巻(みすず書房2007)ほか。1971年度ADC(東京アートディレクターズクラブ)賞受賞、2003年度日本建築学会文化賞受賞。磯崎新画文集『百二十の見えない都市』(ときの忘れもの1998〜)に企画編集として参加。

展示風景



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