第283回 ルリユール 書物への偏愛―テクストを変換するもの―
会期=2016年11月8日[火]―11月19日[土]  12:00-19:00 ※日・月・祝日休廊


造本作家グループLes fragments de M(略称frgm)の皆さんの展覧会を開催します。
frgmは2011年10月、三人の製本家と一人の箔押し師が集まり、ルリユールをもっと多くの方々に知っていただき、より身近なものとして慈しんでもらうことを願い、活動を始めました。
メンバーは羽田野麻吏さん、市田文子さん、平まどかさん、中村美奈子さんです。
「ルリユール」とはフランス語で「製本」を意味し、書店で売られているいわゆる機械製本も含める語ではありますが、一方で工芸としての製本を強く想起する言葉として、フランス語圏の国々では使われています。工芸としての製本とは、読書家・愛書家が自らの蔵書を製本家に依頼して、世界に一つの作品に仕立て直す(具体的には山羊革や仔牛革などを表装材に用い、その上に革や他の素材による)装飾を施していきます。
本展ではfrgm皆さんのルリユール作品約35点をご覧いただきます。
ときの忘れものブログでは、frgmの皆さんによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」を毎月3日更新中です。



●イベントのご案内
11月19日(土)19時より、港千尋さん(写真家、著述家)を招いてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
定員に達したため締め切りました。


●作家の在廊日  *予定は変更となる場合がありますので、予めご了承ください。



羽田野麻吏 Mari HATANO
「栃折久美子ルリユール工房」エコルプログラムにて製本工芸を学ぶ。 2003年よりアトリエコリルスとし注文制作・製本教室を始める。

個展「le greal」I・II・III 書肆啓祐堂 個展、「dix mesangettes 10篇の詩のための秘匿箱」clement salon*、 ARA国際製本美術フォーラム第6回より参加、2000年 エストニア国際製本展「Golden Book」受賞、2005年 Concours Pointe de Paris の42冊に選出、2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展。

市田文子 Fumiko ICHIDA
U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)、ヴェジネ市立製本学校で製本、書物修復を学ぶ。2002年よりアトリエ・アルドを開き注文制作、ワークショップ、製本教室を始める。
個展「書物のつくり- Texte, Corps d'ouvrage, Structure」GALLERY北野坂、2007年 限定本「中原中也詩集」atelier ALDE刊行 刊行記念展示「中原中也を綴じる−テクストと繋がるルリユール」アトリエ箱庭、イタリア国際ルリユール展"L’Infinito"「100人の匠」に入選、イタリア国際ルリユール 展 "Il Cantico delle Creature"「100人の匠」に入選、2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展。

平まどか Madoka TAIRA
2000年 ベルギー国立ラカンブル高等視覚芸術学校製本・ドリュール科卒業。2000-2001年 同上校修復科紙資料部門で研修。現在、池袋コミュニティカレッジ内「ルリユール工房」講師、及び自宅工房での製本教室主宰。
個展「Madoka Taira Exposition -Reliure d’art-」森岡書店、1999年 ベルギーフランス語圏共同体政府コレクション収蔵、2001年 グループ展「Neuf Ecoles des Arts du livre exposent leurs reliures」ヨーロッパ4カ国巡回、2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展、2009年 Designer Bookbinders(英国) 国際コンペティション展示作品入選。

中村美奈子 Minako NAKAMURA
U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)で製本・箔押しを学ぶ。その後、ヴェジネ市立製本学校にて箔押しを専門的に習得し帰国。 2006年より天金と箔押しを受注制作している。


<ルリユール 書物への偏愛―テクストを変換するもの―>出品リスト
2016年11月8日[火]―11月19日[土]
  *クリックすると拡大します。









展示風景



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