◆ART NAGOYA 2011


会期:2011年8月5日[金]―8月7日[日] 
時間 8月5日[金]
8月6日[土]・7日[日]
 15:00〜18:30 ※プレビュー(プレス・招待客のみ)
 11:00〜19:00 ※一般公開
会場:ウェスティンナゴヤキャッスル9F エグゼクティブフロア ときの忘れもの:908号室
   (〒451-0034愛知県名古屋市西区樋の口町3番19号)
入場料:1,000円
公式サイト:http://www.artnagoya.jp/

出品予定作家:瑛九尾形一郎・尾形優(写真)、小野隆生(テンペラ)、宮脇愛子(立体)、渡辺貴子(陶)、ジョック・スタージス(写真)、細江英公(写真)

瑛九 Q Ei
1911年宮崎生まれ。本名・杉田秀夫。15歳で『アトリヱ』『みづゑ』など美術雑誌に評論を執筆。36年フォトデッサン作品集『眠りの理由』を刊行。37年自由美術家協会創立に参加。既成の画壇や公募団体を批判し、51年デモクラート美術家協会を創立。靉嘔、池田満寿夫、磯辺行久、河原温、細江英公ら若い作家たちに大きな影響を与えた。油彩、フォトデッサン、版画などに挑み、独自の世界を生み出す。60年48歳で永逝。

尾形一郎 尾形優 ICHIRO OGATA ONO & Yu OGATA
尾形一郎は、1960年京都生まれ。尾形優は、1964年東京生まれ。両名とも早稲田大学で建築を学び、「建築という方法で、どこまで人の心の深層や無意識の領域が表現できるか」を「既存建築を撮影すること」によって表現しています。異なる文化がぶつかり合って出来た建築物を、世界中の辺境の地に求めて撮影した作品は、圧倒的なディテールを持って迫り、そこに封じ込められた時間と人々の意識を可視化します。ナミビアで撮影された今回のシリーズ、「室内の砂丘」は、ダイアモンドラッシュに湧いたアフリカの砂漠に、100年前のドイツ人が残した家々の痕跡です。19世紀末の優雅なゼツェッシオン風の室内に広がる砂丘の風紋に、日本の禅庭を連想し、心の内面にある宇宙を見つめるように撮影した連作です。

小野隆生 Takao ONO
1950年岩手県生まれ。1971年以来イタリアに在住。中世、ルネサンスの絵画の技術を学び、1977〜85年にはイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わる。テンペラ画手法による肖像画を一貫して制作し、1976年銀座・現代画廊で初個展以来、銀座・ギャラリー池田美術、盛岡・MORIOKA第一画廊、ときの忘れもの他で個展を開催、資生堂ギャラリー[椿会展]に出品、2008年には池田20世紀美術館で大規模な個展を開催しました。小野の肖像画には特定のモデルはなく、蓄積されたイメージの中にある人物を、「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神で淡々と描き続けています。今回出品する作品は、最新作で、アートフェア京都で初めて発表されるものです。過去のスタイルに安住することなく毎回変化するその作品は、見るものに美に対する信念を問いかけてきます。

宮脇愛子 Aiko MIYAWAKI
1929年東京生まれ。阿部展也、斎藤義重に師事して絵画を学んだ後、1957-66年欧米各地に滞在し、制作活動を行ないました。真鍮、石、ガラスを用いた立体作品のほか油彩や墨絵を制作し、代表的な彫刻作品《うつろひ》は、モンジュイック・オリンピック広場(バルセロナ)、ラ・デファンス(パリ)、奈義町現代美術館など世界各地にコレクションされています。宮脇の作品は、平面や立体、真鍮やガラスといったメディアに関係なく、常にかたちにとらわれず、作品を媒体としてその向こうに見えてくるものを表現しようとしています。今回展示する真鍮の作品も、外側の形を見せるのではなく、近づいて覗き込んで、それを通して何が見えるか試したくなる「温かな彫刻」として作られました。

渡辺貴子 Takako WATANABE
1970年生まれ。1989年渡英し、1990年頃より陶芸を始める。1995年 Bath College of Higher Education(現 Bath Spa University) 3D Design Ceramics Courseを卒業後、帰国。実家の織物会社で働きながら、1999年よりグループ展、個展で活動する。

ジョック・スタージス Jock STURGES
1947年ニューヨーク生まれ。北カリフォルニアやフランスのビーチで夏を過ごすヌーディストの家族のポートレートを、その美しい自然の中で撮り続けている。8×10の大型カメラで撮影されたモノクロームおよびカラーのプリントは、少女の清冽な美しさ、家族の愛情、自然の詩情を湛えた作品として高い評価を得ています。今回展示するのは、2010年にフランスのモンタリヴェやラ・ジェニー、サンマルタンなどで撮影された新作です。スタージスは、3月の東日本大震災の二日後に支援の意思を表明し、この新作の収益を全額、支援団体に寄付することを申し出てくださいました。加えて、震災支援エディションとして、二つの作品を各25点、計50点のプリントを制作し、売上を全額寄付して欲しいと我々に託しました。その作品2点を震災支援チャリティ室にて展示・販売いたします。

細江英公 Eikoh HOSOE
1933年山形県生まれ。昨年文化功労者として顕彰され国際的にも日本を代表する写真家です。2009年にイタリアの小都市ルッカにある16世紀の貴族の館で開催された自選写真絵巻展を、細江自らが撮影した作品(12点組のポートフォリオ)を出品します。絢爛たるフレスコ画が描かれた空間に、日本的な絵巻物や屏風、軸などに仕立てられた<薔薇刑><ガウディの世界>など細江の代表作が並ぶ様は壮観で、その西と東の文化の邂逅を余すところなくカラーで捉えた作品となっています。

会場風景



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