ジョアン・ミロ Joan MIRO
1893年スペインカタルーニャ地方に生まれる。1912年バルセロナの美術学校に入り、1919年にパリに出る。パリではピカソら美術家と交流を持つようになり、シュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンとも出会う。ブルトンはこうしたミロの自由奔放な絵画こそが真のシュルレアリスムであるとして共鳴し、ミロはシュルレアリストのグループに迎え入れられることとなった。
月や星、女性、鳥など身近なモチーフをデフォルメした有機的な形と鮮やかな色彩で表現するミロの世界観は詩的でもあり、高く評価された。 1956年にはパルマに大規模なアトリエを構え、作品の規模も大きくなっていく。このアトリエでは絵画や版画以外の分野の職人との共同制作も幅広く展開し、陶器、壁画、彫刻などを次々と生み出した。晩年にはコンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリックアートの大作を数多く残した。1983年、歿。