東大での「メディアとしての建築―ピラネージからEXPO'70まで」展内覧会に出席

2005年2月3日東大総合研究博物館「メディアとしての建築~」展磯崎新左から、林太郎さん(磯崎新アトリエ)、画廊亭主、磯崎新先生、
2005年2月3日の内覧会にて


2005年2月3日東大総合研究博物館「メディアとしての建築~」展宮脇愛子左から、松田昭一さん、宮脇愛子先生、画廊亭主、
2005年2月3日の内覧会にて


「メディアとしての建築―ピラネージからEXPO'70まで」展
会期:2005年2月5日(土)~5月8日(日)
会場:東京大学総合研究博物館1階新館展示ホール
主催:東京大学総合研究博物館

東京大学総合研究博物館における2005年1回目の特別展は<建築>をテーマに取り上げます。
建築を含む全ての人工物は、多少ともメディアすなわち情報媒体の役割を担うと言えるでしょう。
本展覧会では、もう少し焦点を絞り、その時代の建築・芸術の思潮に大きな影響を及ぼした建築の図像(例:ピラネージの版画など)や、国力や産業技術の力を謳い上げるために作られた建築(例:万国博覧会の建築)などに照明をあて、メディアたるべくデザインされた建築というものを取り上げたいと考えます。
展示物は、明治時代にヨーロッパから持ち帰られたG・B・ピラネージによる古代ローマの想像的復元図ほかの版画集(東京大学総合図書館所蔵)、18世紀の建築家による古代の建築遺跡の想像的復元の書物、万国博覧会の歴史に関する諸資料および映像などです。18世紀以降の近代という時代のなかで、建築が何を伝えようとしたのか、そのためにいかにデザインされたかを展示を通して見ていきます。(同展プレスリリースより)

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ Giovanni Battista Piranesi
1720年ヴェネツィア共和国モリャーノに生まれる。建築家、考古学者、版画家。父と叔父から建築、特に透視図法と舞台装飾を学ぶ。1740年ローマに行きエッチング技法を学ぶ。1743年作品集《建築と透視図法第一部》を出版。1745年以降はローマに定住し、壮大な建築計画を銅版画に刻んだ。建築家として実現した建物は『サンタ・マリア・デル・プリオラ-ト聖堂』など数少ないが、1000点もの銅版画を残した。1778年没。
版画代表作は《グロテスキ》《ローマの景観》《牢獄》《古代ローマ》《ローマの遺跡》等。

●ときの忘れもののコレクションからいくつか紹介します。
ピラネージ_牢獄_1図_Bracons-Duplessisによる復刻『牢獄』より《I.表題紙》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.9cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.110


ピラネージ_牢獄_2図_Bracons-Duplessisによる復刻『牢獄』より《II. 拷問台の上の男》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:57.1x42.0cm
シートサイズ :74.5x54.0cm
※レゾネNo.111


ピラネージ_牢獄_3図_Bracons-Duplessisによる復刻『牢獄』より《III.円形の塔》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.6×41.8cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.112