駒井哲郎先生は1920年(大正9年)6月14日、東京市日本橋区魚河岸(現在の東京都中央区日本橋室町1丁目)に生まれました。10数代続いた扇子問屋の家系ですからちゃきちゃきの江戸っ子です。明治維新で扇子を持つ侍が廃業となり、駒井先生が生まれた頃は、魚河岸で氷問屋(長谷川氷室)を営んでいました。
戦争で日本橋の店も焼けて、世田谷へ移りますが、本籍はずっと日本橋においたままでした。日本橋への思いは格別のものがあったのでしょう。

 その日本橋界隈をテリトリーとするタウン雑誌『日本橋』の3月号(通巻323号)が、何と15頁にわたる駒井哲郎特集を組みました。
カラー図版を含み作品紹介も豊富。夫人の駒井美子さんの「日本橋つ子だった駒井哲郎」、不忍画廊の荒井一章さんの「駒井哲郎と不忍画廊」をはじめ「駒井哲郎が描いた日本橋」、「駒井哲郎の生まれたところ」、「魚河岸に駒井商店があった頃」「世田谷美術館福原コレクション」、「駒井哲郎の本」、「人物語 福原義春/駒井哲郎のコレクターとしても名高い」など、読み物も充実しています。
日本橋近辺の商店などで配付しているでしょうから、お近くの方はぜひ入手して下さい。

タウン誌「日本橋」

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