
内間安瑆「Forest byobu(AUTUMNAL BLEND A)」
1981年 木版 APのみ数部が摺られたのみ
53.0×20.8cm 鉛筆サイン有り
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日本の伝統木版画技法に抽象表現を見事に昇華させ独自の表現を獲得した内間安瑆先生の文字通り代表作『森の屏風 Forest Byobu』シリーズの一点です。
沖縄出身の移民の子としてアメリカに生まれ、日本に留学し早稲田で建築を学びます。戦中の困難な時期を経て、戦後、恩地孝四郎にめぐり合い木版画に志します。やがてアメリカに<帰国>し、精力的に創作活動を展開しましたが、道半ばで倒れ、長い闘病生活の後、2000年に亡くなられました。
最後に浮世絵の伝統技法を深化させ「色面織り」と呼ぶ独自の技法を確立し、伝統的な手摺りで45度摺を重ねた『森の屏風 Forest Byobu』連作を生み出します。
鮮やかな色彩のハーモニー、微妙なぼかしが入った色面が幾重にも重なる複雑な構成、多色にもかかわらず画面全体には静かな気品が漂っています。
この作品は内間先生が最後にたどり着いた『森の屏風 Forest Byobu』連作の秀作です。
摺り師を使わず、ご自分で45度摺りという手の込んだ制作のため、限定部数はなく、APとして数部が摺られたのみの希少な作品です。
内間作品の世界は版画掌誌第4号で特集していますのでそちらもご覧ください。
内間作品はメトロポリタンやホイットニーなど主要美術館に収蔵されています。
Ansei Uchima で検索すれば、多くの美術館が収蔵していることがお分かりになるでしょう。
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