菅井汲「スクランブルE」

菅井汲「スクランブルE」
1976年 凸版+シルクスクリーン 限定150部
35.5×25.0cm 鉛筆サイン有り
レゾネNo.267(阿部出版)

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先日、広島県立美術館に行き、懐かしい菅井汲の作品に再会した。
1996年に77歳で亡くなってから10年経つ。
没後残された作品の行方が心配されたが、最終的には夫人の故郷、広島に二百数十点が一括寄贈された。
いずれこのコレクションを核とした回顧展がパリや東京で実現することを祈りたい。

没後、急速に忘れられるのは、ある意味画家の宿命だが、真に優れた作品は必ず復活すると信じたい。
「優れたものは必ずいつかは認められる、なんてのは嘘です。 誰かがそれを評価し、守り続ける努力をしなければ、どんなものでも忘れ去られます。」
そう断言したのは、高村光太郎研究の北川太一先生だが、私たちもささやかだが、そういう努力は続けたい。
この作品に描かれたのはご存知、菅井汲の愛車ポルシェだ。
この作品は、京都国立近代美術館や群馬県立近代美術館にも収蔵されている。