ヘルシンキまで出かけなきゃアと思っていたら、なんと青山に「かもめ食堂」は移ってきたらしい。
以前、展覧会の仕事でご一緒した小林聡美さん、じゃなかったAさんが美術界から忽然と姿を消してン年、いったいどこでどうしているかしらと思っていたら(外野席からはお前がいじめたから止めたんだとの声あり)、灯台許暗し、この青山で片桐はいりさん、じゃなかった謎の美女と二人で食堂をやっていました。
先日の世田谷美術館のトークで再会したのですが、早速社長と美味しいもの大好きなスタッフOさんと三人で出かけて参りました。
通りに面した7坪ほどのカウンター7席だけの清潔で小さなお店。
ヘルシンキのお店を映画で見て、日本にもこういうシンプルなデザインの和食屋さんがあったらいいのになあと思っていた通りの内装。最近流行の和食屋さんの、ごてごてした趣味の悪い和風スタイルに辟易していたので、コンクリート壁、装飾の何も無い潔さに、もう入った瞬間嬉しくなりました。
ご飯は静岡で作られた有機米、白米と玄米がありますが、私たちは玄米を頼みました。甘くて美味しい! 
(帰りに1キロ入りを買ってきました)
私は金目鯛の粕漬け、社長は鯖の味噌漬け、Oさんは銀鱈の粕漬けでそれぞれ定食を注文。
味噌汁に、浅漬け、おしたし、煮物など小鉢がついてまさに一汁三菜。
近くのサラリーマンやOLが次々と来店し、静かに食し、満足そうに帰っていく。
そっけない片桐さんに恐る恐る「アルコールはないでしょうね」とお伺いをたてると「日本酒とビールありますよ」と言われほっとする。
エビスビールいただきました。
黙々と魚を焼く小林聡美さん、じゃなかったAさんに「かもめ食堂見た?」と聴くと、「見てないんですけれど、皆さんそうおっしゃるんですよ」と笑顔で言われる。やっぱり皆さん同じこと考えるんですね。
ヘルシンキ店よりは狭いので、もたいまさこさんが加わる余地はなさそうです。
最近、「机」ばっかりだったけれど、これからはかもめ食堂に通おう。