萩原英雄・星と花

萩原英雄 Hideo HAGIWARA
「星と花」
  1984年 woodcut
  67×47.5cm
  Ed.150  signed

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萩原英雄が初めて木版画を手がけたのは40歳の頃、結核の療養中、リハビリの一環として行った版画制作の技術を使って年賀状を作ったのが始まりでした。そのあと、様々な技法の探求を行い、浮世絵版画からヒントを得て、裏にも摺りを行う「両面摺り」という独自の技法を編み出し、従来の木版画の域を超えた、重厚で奥深い表現を可能にしました。
この作品にはシートに波打ちがありますが、萩原作品に特有の摺りの際についたものでキズではありません。

◆萩原英雄(はぎわら ひでお)は、1913年山梨県甲府市生まれ。1933年東京美術学校油画科に入学、南薫造に師事。1938年同校を卒業、高見澤木版社に入社。1951年銀座資生堂で油彩作品による初個展。1953年結核の療養中に木版を始め、1956年には東京・養精堂画廊で版画による個展を開催。
1960年第2回東京国際版画ビエンナーレ展で神奈川県立近代美術館賞を受賞、1962年第7回ルガノ国際版画ビエンナーレ展、1967年第1回チェコスロバキア国際木版画ビエンナーレ展で各々グランプリを受賞するなど、国内外で数々の賞を受けています。1983年紫綬褒章を受章。