小野隆生/時計の音~



1971年に渡伊して以来、40年近くイタリアに在住し、テンペラ技法による独特の肖像画を描き続ける小野隆生の久しぶりの新作展を開催します。
明日13日夕方5時よりオープニングパーティを開催しますので、ぜひご出席下さい。

小野隆生新作展
会期=2007年4月13日[金]―4月28日[土] 12:00―19:00 *日・月・祝日休廊

■4月21日(土)17時より、小野隆生×河合哲夫によるギャラリートークを行ないます。
会費1,000円(1ドリンク) 
※要予約(参加ご希望の方は、お名前・電話番号を明記の上、メールまたは電話でお申し込み下さい。先着順、定員になり次第締切ります)
電話:03-3470-2631、メールinfo@tokinowasuremono.com

■「小野隆生新作展 2007図録」を刊行しました。
テキスト=河合哲夫、作品画像多数掲載、1,050円(税込、送料は無料)
ご希望の方は、メール他でお申し込みください。

 小野が描くのは現代社会の縮図だろう。さりげなく画家が意図の中に忍ばせたに相違ない「時代の肖像」あるいは「ときの似顔絵」などという、密かなたくらみを見抜くのも、あながち無理ではない。(中略)ルネサンスの古典絵画の技法を取り入れつつも、まさにコンテンポラリー・アートとしか形容しようのない、すぐれて現代的な作品だ。今、世の中に吹いている風が作品の中にも吹いている。
・・・・・河合哲夫「小野隆生新作展 2007 図録」より

 小野隆生の作品は奇妙にアンビヴァレントな印象を与える。はっとするような存在感と同時になにか稀薄な非現実感のようなものがあるからだ。描かれた人物たちの眼差しも、真っ直ぐにこちらに向かいながら、対面するわれわれを突き抜けてしまうように思える。彼らは見つめていながら、しかも見つめていない。そこにいながら、しかもそこにいない。
・・・・・谷川渥「小野隆生新作展 2004 図録」より

 小野は肖像画を描いてきた。人物であれ身の回りの物であれ、彼が描くと、それは「肖像画」になる。どこかにあった物や人は、彼の筆をとおして無表情な影になる。リアルに描かれていても、忠実にものに即して描かれているわけでなく、影となって表されている。「肖像画」というのは、小野にあって実在を映す影なのである。
・・・・・三上豊「小野隆生新作展 2003 図録」より

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