世田谷美駒井哲郎展示


◆前回(連載第23回)を書いたのが6月2日、あっという間に三ヶ月も経ってしまいました。
申し訳ありません。
世田谷美術館で9月1日から「福原信三と美術と資生堂」というちょっと変わった展覧会が始まりました(11月4日まで)。
オープニングレセプションで酒井忠康館長が「企業と美術をテーマとする展覧会ときけば、普通なら企業なりそのオーナー社長が集めた絵画のコレクションの展示だろうと思うだろう。しかし今回の<福原信三と美術と資生堂>展は違う。これまでの美術史的な概念では今日の時代の美術を包摂しきれなくなった。時代の美術の新しい断面を開示して、創造性に富んだ内容をもった展覧会を企画したいと思った。」という趣旨の挨拶をされていましたが、企業のコレクションではなく、企業の活動自体をテーマにした珍しい展覧会といえるでしょう。
この展覧会については後日詳しくご紹介するとして、この展覧会と同時に同館2階の収蔵品展示室で<夢からの贈り物 ルオー、ルドン、長谷川潔、駒井哲郎>という駒井ファンにはたまらない小展覧会が開催されています(12月2日まで)。
駒井哲郎は寄託されている福原コレクションから126点(他に美術館所蔵の3点が加わり全129点)が前期(~9月30日まで)と後期(10月2日~12月2日)にわけて展示されます。
ちょっとしたミニ回顧展です。見ごたえあります。

駒井哲郎エチュード
駒井哲郎 Tetsuro KOMAI
「エチュード」
 1959年 銅版
 Image Size 26.2×36.0cm
 Sheet Size 37.7×47.2cm
 Ed.20(ep)  Signed

ご紹介した「エチュード」は後期に展示されます。

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