草間彌生年賀状2008

9日間の休みも終わり、やっとときの忘れものも通常の営業に戻りました。
初日は、皆さんからいただいた年賀状の整理で一日があっという間に過ぎてしまいました。
掲載したのは、草間彌生先生からの年賀状。今年もニューヨークの個展、ドキュメンタリー映画の公開など、大きなイベントが続くようです。
益々のご活躍とご健康を祈る次第です。

皆さんからいただいたたくさんの年賀状一枚一枚には、新年に寄せる熱い思いがこもっていますが、いくつかそれらの文面を勝手にご紹介させていただきます。

■横浜のKさん(大学教授、社長の某財団勤務時代の元上司)より
「正統派の美術を維持しながら、よくつぶれないで頑張ってますね。その意気込みでこれからも進んでください。」  
・・・・社長の花の独身時代、私たち夫婦の悪夢の時代、そして今日までよ~くご存知の方ならではの暖かい励まし(しかし、「正統派」というのはちょっと皮肉か?)のお言葉であります。今年もつぶれないよう頑張ります!

■広島のOさん(美術史、大学教授)より
「講義と会議に追われて通年”師走”。(略)あと4年で定年です。ブッシュの任期は2009年1月まで。今年もまるまる大統領職です。もうやめろ、ブッシュ。もう行くな自衛隊。図書館・美術館・映画館に行きましょ。」
・・・・思わず笑っちゃいました。私たち夫婦も今年の正月は映画館周りでした(新座で陣内孝則監督の「スマイル~聖夜の奇跡」、飯田橋でミヒャエル・ホーフマン監督の「厨房で逢いましょう」、有楽町でエラン・コリリン監督の「迷子の警察音楽隊」)。我が家はテレビがないので、映画は映画館に行くしかない。

■京都のTさん(ヴァイオリニスト)より
「昨年は、呆れるほど次から次へと訳のわからない妙な事が起こった年でした。一方、いつ終わるかと思われた長く暑い夏も、久しぶりの美しい紅葉を楽しんでいる間に、暖かいとは言えやはり冬が到来し、人間共が何を企もうが自然の大きな流れは確実に歩んでいくことを実感させられた年でもありました。私たち一人一人が、時代の喧騒に惑わされることなく、少し落ち着いて暮らす事によって、日本がもう少しマシな国に変わっていくことを願っています。ゆっくり、のんびり、楽しく(略)」
・・・・私たちもそうありたいですね。しばらくTさんの演奏を聴いていないのですが、今年は機会があればぜひ演奏会に行きたいと思っております。

■埼玉のKさん(私どもの長年のお客さま、そして渋谷時代の大家さん)より
「生きている喜びだけの春二人
 寝た切りの夫と迎える初春を」
・・・・ちょっと切ない年賀状でした。老いは確実にやってくる、お金があろうと無かろうと。せめて夫婦二人、仲良く最後を迎えたい(でも私が先に逝きたい、いや先に逝くに決まっている)。

■東京のYさん(ライター)より
「客はアートでやって来る」
・・・・そうなるといいなあ、私どもの願望でもありますが、今月末に東洋経済新報社より刊行される本のタイトルで、ある温泉旅館の話です。
いずれこの本については詳しくご紹介しましょう。