“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.01.11
------------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
------------------------
ときの忘れもの2008年の最初の企画展は、11日からの「柳沢信写真展」で始まります。1993年2月から3月にかけてイタリアで撮影されたフィルム63本分の作品から選んだ30点をご紹介します。イタリアから帰国したあと、記憶が薄れないうちにとすぐに現像、プリントしたヴィンテージ24点と、新たに今回の展示のためにプリントした6点をご覧頂きます。26日までです、ぜひお出かけください。
------------------------
<<今週の話題~ムンク展>>
------------------------
皆様はお正月、美術館には足を運ばれましたでしょうか。私は、6日で終わってしまうというので、あわてて国立西洋美術館に「ムンク展」を見に行きました。今回のムンク展は、装飾ということがポイントになっていて、ムンクが手がけたいくつものフリーズ(壁を帯状に装飾する絵)が紹介され、それを構成した作品やその習作、下絵などが展示されていました。特に圧巻だったのは、ムンクのアトリエを飾った絵が、そのアトリエを擬して展示されていたものです。ムンクは自分の中心的な作品を〈生命のフリーズ〉という一連の装飾的絵画の一部と捉えており、アトリエの壁でいろいろと並べ方を試していたそうです。それにしても、ムンクは国民的な画家だったのだろうとは思いますが、あのような決して明るくはない絵を描く画家に、自宅や工場の食堂にフリーズを依頼した人がいたというのが意外と言うか、驚きでした。 兵庫県立美術館では19日より。
------------------------
<<今週の一点>>
------------------------
◎デモクラートの作家 泉茂 「作品」 額付
泉茂は、1922年大阪生まれ。1951年瑛九や早川良雄らとデモクラート美術家協会結成に参加。油彩のほかに50年代からエッチングやリトグラフを始め、1957年第1回東京国際ビエンナーレで新人賞を受賞。1959年に渡米し、ニューヨークとパリで活躍した。初期の幻想的な作風から次第に抽象的な幾何学形態を前面に押し出した無機質なものへと変化し、1968年帰国後は、一転してエアブラシの吹き付け画法による作品を発表。晩年は、雲形定規をベースにしたカラフルな色彩と繊細な叙情の通う作品を作り続けた。大阪芸術大学教授として多くの後進を育て、惜しまれつつ1995年に死去しました。
出品作は、14x18.3cmという小品ながら、色彩とそのグラデーションが美しく、宝石のようなきらめきを放っています。
◎Z氏コレクション特集 吉田久継 レリーフ 額付
=========================
◆ペシャワール会支援チャリティー・オークション!
=========================
ペシャワール会支援のためのチャリティー・オークションも3年目を迎えました。今年も引き続き行いますので、趣旨をご理解いただき、コレクションをしつつ、支援活動ができるというチャリティー・オークションにご協力くださいますようお願い申し上げます。
ぺシャワール会は、1983年9月、中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています。その活動の支援として、2006年1月から毎週、コレクション作品を継続してヤフーオークションに提供します。落札者の方には、落札金額の全額を「ぺシャワール会」の郵便振替口座に振り込んでいただきます。目標は、1,000万円です!どうぞご協力よろしくお願いいたします。

★先週ご協力いただいた金額 8,000円 

★目標まであと 9,728,630円 ご協力よろしくお願いいたします!