先週から栃木や九州へと出張が続き少々疲れていたのかも知れない。
昨日、久しぶりに早朝出勤のため8時頃のラッシュの電車に乗ったのだが、途中で気分が悪くなってしまった。ときの忘れものの開業時間は12時~19時なので普段は往復ともラッシュには無縁である。珍しくラッシュにもまれたせいか、どんどん気分が悪くなる。早めに見切って途中下車すればよかったのだが、遠路訪ねて来られる某美術館の学芸員さんを待たせるわけには行かないと、ついつい我慢して乗り続けたのが悪かった。
飯田橋の駅についた途端、目の前が真っ暗になってしまった。慌てましたね、やばいと思い手探りで電車をおり、ホームの柱にしがみついた。幸運にも若い女性の駅員さんがいて「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。「目が見えない」と助けを求めたら、「このまま待っていてください」と人を呼びに行ってくれた。目は直ぐに見えるようになったのだが、車椅子をもった男性の駅員さんが来るまでの時間の長く感じたこと。ほんとうはそんなに時間はたっていなかったのかも知れない。
生れて初めて車椅子に乗せられ、駅の医務室のような部屋につれていってもらい、そこのベッドに横になった。恐怖で心臓がどきどきする。
駅員さんに携帯電話をかけてもらったが社長の携帯は留守電になっている。仕方なく朝寝坊のスタッフをたたき起こすはめに・・・
何とか約束の時間に駆けつけてくれるようだ。安心してベッドで目をつむる。しばらく休んでからタクシーで行きつけの病院に行き、診察してもらう。
血圧、その他異常なし。「貧血でしょう」ということに。
歳を痛感しました。

ところで、本日(私はお休み)画廊に「時のわすれもの」という名の喫茶店の方が来訪されたらしい。
応対したスタッフは驚いたようだが、同じような名をつける例はあって当たり前で、確か「ときの忘れもの展」という展覧会を開いている画廊もあった。
私どもの「ときの忘れもの」という名称は画廊の屋号なのだが(法人名は有限会社ワタヌキ)、おかげさまで定着したようで、前の「現代版画センター」(1974~1985)よりは長続きしている。
せいぜい健康に気をつけて、私も長生きしましょう。