
中里和人「R」サイン入り写真集
2006年 冬青社刊
22.5×26.5cm、64ページ
価格:3,675円(税込、送料サービス)
Postscript
曲り道に出会うたび道の先に消え入りそうな感情が湧きおこる。
カーブの先の見えない風景に惹き寄せられ、
この世の結界を越えていく浮遊感がやってくる。
初めて出会った曲り道に、以前通過したような即視感を覚えることがある。
そんな曲り道が、合わせ鏡のようにペアになった瞬間、
二つの曲がった景色が錬金術のように循環しだした。
「R」はカーブした道のイニシャル(Radius)であり、
曲り道が重なり合ってできた中央の隙間で、
新たな感情が再生される(Reborn)「R」でもある。
曲り、隠れ、消え、トリップしながら、此岸を離れて別天地へ誘う「R」。
日本の路上には、いつまでも巡っていたい循環する隠遁景があった。
中里和人(本書より)
◆「R」はカーブした道のイニシャル(Radius)であり、曲がり角が重なり合ってできた中央の隙間で、新たな感情が再生される(Reborn)「R」でもある。曲り、隠れ、消え、トリップしながら、此岸を離れて別天地へ誘う「R」。日本の路上には、いつまでも巡っていたい循環する隠遁景があった。二つのカーブが重なり、新たな感情を循環させる曲がった景色の写真集。
◆中里和人(なかざと かつひと)1956年三重県生まれ。法政大学卒業後、1984年よりフリーランスカメラマン。会場探し、会場作りを自ら手掛け、町工場跡や市場、洞穴などでのユニークな写真展を精力的に開催。写真集「湾岸原野」(六興出版)、「小屋の肖像」(メディアファクトリー)、第15回写真の会賞受賞作「キリコの街」(ワイズ出版)、「逢魔が時」、「長屋迷路」(ピエブックス・文/中野純)、相模原写真新人賞受賞作「路地」(清流出版)、最新刊「夜旅」(河出書房新社・文/中野純)他
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